『ROMANTIC 1990』
COMPLEX の スタジオ・アルバム
リリース1990年4月18日
録音SEDIC STUDIO
ABBEY ROAD STUDIO(女性B・Gボーカルとホーンのみ)
ジャンルロック
時間55分28秒
レーベル東芝EMI/イーストワールド
プロデュース布袋寅泰
チャート最高順位
1位(オリコン)
1990年度年間15位(オリコン)
COMPLEX アルバム 年表
COMPLEX
(1989年)ROMANTIC 1990
(1990年)19901108
(1991年)
『ROMANTIC 1990』収録のシングル
「1990」
リリース: 1990年3月14日
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『ROMANTIC 1990』(ロマンティック・ナインティーンナインティ)は、日本の音楽ユニットであるCOMPLEXのセカンドアルバム。
1990年4月18日に東芝EMIのイーストワールドレーベルよりリリースされた。目次 前作よりおよそ1年ぶりとなるアルバムで、先行シングル「1990」を収録している。 吉川、布袋ともに、前年に起こったベルリンの壁崩壊、天安門事件、東欧革命などに多大な刺激を受けており、当時の激動する世界情勢や「世紀末」「1990年代の幕開け」といったものが今作のテーマとなっている。 前作では吉川、布袋の両名による作曲作品がバランス良く収録されていたが、本アルバムではほぼ全ての作品が布袋の作曲によるものとなり、吉川の作曲作品は「MODERN VISION」のみとなっている。 このアルバム制作以前より、ボーカルの吉川晃司とギターの布袋寅泰との間で音楽性に対する確執が生まれており、お互いがほとんどスタジオで顔を合わせる事なく完成に至ったとされている。 しかしながら二人の関係は悪化していたものの、アルバム自体について吉川は「結構好き」「ギタリストは歌を抜って自分が出なきゃいけないから、上手いところにギターをハメてくる。そこが美しいと思う」「音の作り方っていうのが、布袋から学んだいちばん大きなもの」と語っている。 また布袋がDJを担当していたラジオ番組『ミュージック・スクエア』内で組まれた当アルバム特集においては、布袋とゲストの吉川両者ともアルバムコンセプトや社会情勢、互いの音楽ルーツについて深く語り合うなど、上記の確執を感じさせないパートナーシップを見せていた。 ジャケット写真や歌詞カードに、本人達の写真は一切使用されていない。これはそれぞれの経歴(布袋の場合はBOOWY時代含む)の中で、オリジナルアルバムにおいては初めてのことである。 初回限定版はアルミ製のケースになっている。アートワークのCGは立花ハジメが担当した。 本作リリース後に、「ROMANTIC 1990 TOUR」と題し、1990年5月9日の群馬県民会館を皮切りに、20都市全33公演の全国ライブツアーを実施している。本ツアーを最後にCOMPLEXとしての活動は休止する予定となっていたが、吉川からの要望により「ROMANTIC EXTRA」と題した追加公演が同年11月8日に東京ドームで実施され、その模様が1991年1月23日にライブ・アルバム『19901108』として、2月14日にライブ・ビデオ『19901108』としてリリースされた。
1 背景
2 アートワーク
3 ツアー
4 収録曲
5 曲解説
6 スタッフ・クレジット
6.1 参加ミュージシャン
6.2 スタッフ
7 リリース履歴
背景
アートワーク
ツアー
収録曲A面全編曲: 布袋寅泰。
#タイトル作詞作曲時間
1.「ROMANTICA」 布袋寅泰2:05
2.「PROPAGANDA」布袋寅泰布袋寅泰3:52
3.「LOVE CHARADE」吉川晃司布袋寅泰5:47
4.「1990」吉川晃司布袋寅泰5:24
5.「BLUE」吉川晃司、布袋寅泰布袋寅泰5:30
6.「MODERN VISION」吉川晃司吉川晃司4:23
7.「THE WALL」布袋寅泰布袋寅泰3:40
B面#タイトル作詞作曲時間
8.「NO MORE LIES」吉川晃司布袋寅泰4:00
9.「GOOD SAVAGE」吉川晃司布袋寅泰3:18
10.「HALF MOON」 布袋寅泰2:15
11.「DRAGON CRIME (East & West)」吉川晃司布袋寅泰5:16
12.「MAJESTIC BABY」吉川晃司布袋寅泰4:03
13.「AFTER THE RAIN (朱いChina)」吉川晃司布袋寅泰5:48
合計時間:55:28
曲解説
ROMANTICAインストゥルメンタル曲。
PROPAGANDA
LOVE CHARADE
1990シングルヴァージョンとはアレンジが若干異なっている。またアウトロの演奏時間も長くなっている。アルバム内で最初に出来た楽曲であり、当時の音楽雑誌にて布袋は「会心の出来」と語っている。
BLUE
MODERN VISIONデモテープの段階ではレッド・ツェッペリンの『移民の歌』を意識して政治的にニュートラル、かつナンセンスな解釈で作るつもりであったが、布袋の手によりテーマ性および日本人好みなアレンジが施された。活動休止後の吉川のソロライブにおいて、この曲だけは演奏されることがあった(現在ではその他のCOMPLEXの楽曲も披露されている)。また、後に吉川がDISCO TWINSとのコラボレートユニット「DISCO K2 TWINS」として、セルフカバーしている。
THE WALL前年に起こったベルリンの壁崩壊がモチーフになっている。「ニュースを見てて、いてもたってもいられなくなってベルリンに行き、そのまま現地で書いた曲」と布袋は語っている。吉川の歌唱部分は前半のみで、後半は外国人のトークなどが挿入され、インストゥルメンタルのような構成になっている。この曲ではフェルナンデスが試作したフレットレスギターをレコーディング中だった布袋に持ってきて、それを使って弾いたとの事。
NO MORE LIES当時布袋の妻であり、吉川とも親交のあった山下久美子がライブでカバーしたと言われている。
GOOD SAVAGE
HALF MOONインストゥルメンタル曲。
DRAGON CRIME (East & West)
MAJESTIC BABY
AFTER THE RAIN (朱いChina)サブタイトルは、この楽曲が天安門事件をモチーフにしたことから付けられたもの。
スタッフ・クレジット
参加ミュージシャン
吉川晃司 - ボーカル
布袋寅泰 - ギター、バックグラウンドボーカル、ベーシックリズムパターン&キーボード(1,2,4,7曲目)
藤井丈司 - キーボードプログラミング
山木秀夫 - ドラムス(2,3,5,13曲目)
宮脇知史 - ドラムス(9曲目)
浅田孟 - ベース(2,3,5,13曲目)
BAnaNA - キーボード(5,7,11曲目)
花田裕之 - アコースティックギター(13曲目)
JASON "FAT HORNS" BRUER - ブラス、ブラスアレンジメント(7,11曲目)
GS STEPHES - ブラス(7,11曲目)
JASON MC DERMID - ブラス(7,11曲目)
CHRIS LAWRENCE - ブラス(7,11曲目)
CAROL KENYON - バックグラウンドボーカル(3,11曲目)
CAROL THOMPSON - バックグラウンドボーカル(3,11曲目)
スタッフ
布袋寅泰 - プロデューサー
マイケル・ツィマリング - レコーディング・エンジニア、ミキシング・エンジニア
CALUM REES - アシスタント・エンジニア
TRISTIN POWELL - アシスタント・エンジニア
伊藤康宏 - アシスタント・エンジニア
KEN SUGAYA(東芝EMI) - A&Rディレクター
関口みつのぶ (TOY BOX) - A&Rディレクター、マネージメント
KAZUMI TAKAHASHI (IRc2) - マネージメント
富樫巧 (7's) - マネージメント
SHIGEKI SUMOMOZAWA (IRc2) - マネージメント・スタッフ
KEN-ICHI NAKATA (7's) - マネージメント・スタッフ
糟谷銑司(IRc2コーポレーション) - エグゼクティブ・プロデューサー
河村嚴生(セブンスエンタープライズ) - エグゼクティブ・プロデューサー
石坂敬一(東芝EMI) - エグゼクティブ・プロデューサー
下河辺晴三(東芝EMI) - エグゼクティブ・プロデューサー
永石勝 - アート・ディレクション、デザイン
立花ハジメ - コンピュータグラフィックス
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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