RIM-161 SM-3
イージス駆逐艦「ジョン・ポール・ジョーンズ」から発射されるRIM-161スタンダード・ミサイル (SM-3 Block IIA)
種類イージス弾道ミサイル防衛システム
原開発国 アメリカ合衆国
運用史
配備先.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul{line-height:inherit;list-style:none none;margin:0;padding-left:0}.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol li,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul li{margin-bottom:0}
アメリカ海軍
海上自衛隊
開発史
製造業者レイセオン、エアロジェット
値段900 - 2,400万USドル[1]
諸元
全長6.55 m (21 ft 6 in)
直径0.34 m (13.5 in)
弾頭軽量大気圏外迎撃体
RIM-161スタンダード・ミサイル3 (RIM-161 Standard Missile 3; SM-3)は、短距離から中距離の弾道ミサイル迎撃を目的とする艦船発射型弾道弾迎撃ミサイル。イージス弾道ミサイル防衛システムの一部を構成する。SM-3は計画を主導するアメリカ海軍および研究開発に参加している日本の海上自衛隊に配備されている。韓国やオーストラリアも自国海軍への配備を念頭に、それぞれSM-3について関心を持っている。
開発「スタンダードミサイル」も参照
SM-3はRIM-156スタンダード・ミサイル2 (SM-2) ブロックIVを基に開発された。第一段、第二段、誘導制御システム、ミッドコース/大気中でのミサイル誘導システムはこのミサイルと同じものを用いている。飛行範囲が大気圏外に達するため、デュアル・スラスト・モーターを推進機とする第三段も追加された[5]。
初めての実射試験は1999年9月に行われた。2001年1月の三回目のテストではキネティック弾頭の切り離しまで確認し、2002年1月にはミニットマンを改造した標的ミサイル弾頭への衝突に成功した[4]。
2006年6月に初めて発射テストが行われたブロックIAは2010年時点での配備済みSM-3の大半を占めている。短距離 (SRBM) および準中距離弾道ミサイル (MRBM) を撃墜可能だが、中距離弾道ミサイル (IRBM) については限定的な対処能力、大陸間弾道ミサイル (ICBM) は長距離探索・追跡が可能だが撃墜はできない[1]。
中距離弾道ミサイルに対する対処能力を得るブロックIBは2009年7月13日に最終設計審査をパスし、アメリカ海軍で配備が始まっている[6]。
ブロックIIAでは限定的な大陸間弾道ミサイルへの対処能力が付加される。ブロックIBまでは最低段のみ21インチ、残りのブースター径は13.5インチだったが、ブロックIIAでは全ての段が21インチに拡大された。これにより燃料搭載量を増やすことができ、最終到達速度が45から60 %増加し、キネティック弾頭が大型化された[1]。日本はブロックIIAから開発に参加しており、ノーズコーン、第二段および第三弾の誘導・制御システム、第三段を担当している。平成23年時点では日本側が10から12億ドル、アメリカ側が11から15億ドルを負担している[7][注釈 1]。日本政府はブロックIIAについて、武器輸出三原則の例外として第三国への輸出を認める方針を固めており、2011年6月にアメリカ側に伝達される予定である[9][10]。