RIDE_ON_TIME_(山下達郎のアルバム)
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『RIDE ON TIME』
山下達郎スタジオ・アルバム
リリース1980年9月19日 (1980-09-19)
録音.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul{line-height:inherit;list-style:none none;margin:0;padding-left:0}.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol li,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul li{margin-bottom:0}

CBS SONY ROPPONGI STUDIO A & B

NICHION STUDIO

ジャンル

ファンク / ソウル

ポピュラー音楽

ディスコ

時間

SIDE A:21分41秒

SIDE B:21分29秒

レーベルAIR ? RVC
プロデュース山下達郎
チャート最高順位


週間1位(オリコン

山下達郎 アルバム 年表



TATSURO YAMASHITA FROM NIAGARA

(1980年 (1980))


RIDE ON TIME

(1980年 (1980))


ON THE STREET CORNER

(1980年 (1980))



『RIDE ON TIME』収録のシングル

RIDE ON TIME
リリース: 1980年5月1日 (1980-05-01)

MY SUGAR BABE
リリース: 1980年10月21日 (1980-10-21)

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『RIDE ON TIME』(ライド・オン・タイム)は、1980年9月19日 (1980-09-19)に発売された山下達郎通算5作目のスタジオ・アルバム
解説

アルバム『MOONGLOW[注釈 1]のレコーディング中の1979年 (1979)夏、山下はオルガン・プレイヤー、ドン・ルイスの来日公演に参加した吉田美奈子から、同じく参加メンバーだった当時まだ22歳のドラマー青山純を紹介された[1]。青山は、佐藤博のグループ“ハイタイムス”[2]で共にメンバーだったベーシスト伊藤広規と、山下のバンドメンバー・オーディションを兼ねたセッションに参加することになった。青山によれば“とにかくじゃあまずこの曲をやってみよう”と山下から渡された譜面には「ついておいで」とタイトルが書かれていたという。青山は“この曲ならちょっとは知っているし、好きなドラム・パターンだし”と思いその曲に始まりその後、数曲のセッションを終えてもう終わりかと思う頃、山下はその後も次々と譜面を出してきたが、それでも伊藤と共に演奏できない曲はほとんど無かったので助かったという。そんな中、曲名は忘れたというが6/8拍子のおよそロックしかやっていないドラマーだと叩けないようなバラード曲の譜面を出してきた。後に青山は“きっと若造だった我々にはおそらく無かったであろう渋さを試してみようと、達郎氏も期待はそんなにしていなかっただろうと思っていた”というが、当時からその手の音楽が好きだったがゆえ、演奏経験の乏しさは否めないが二人とも何の抵抗も無く、青山は“気持ちいいなぁ”と思いながら演奏を終えた。その直後、山下からかなり怖い顔つきで“ねぇ君、青山君だっけ? あのさぁ、歳いくつなんだっけ?”との問いに“22歳ですけど、何か? まずいッスかねぇ?”と返すと、“何で今やったような曲のドラムも叩けんのよ、おかしいよ、その歳で!”と言われたという[3]

雑多なパターンの曲を演奏したいという作家志向の強い山下は、それまでは多くのミュージシャンと演奏して来て、曲調に合わせてメンバーを使い分けてきた。スタジオではそれで十分でもライブ・ステージとなるとメンバーの選定によっては演奏できない曲調がどうしても出てしまったが、その点でどんなスタイルも自身の満足するグレードで演奏できるはじめてのコンビが青山純・伊藤広規だった。彼らとの出会いによって、ライブでの演奏レパートリーが飛躍的に増え、シュガー・ベイブ以来、自身の思い描いていたライブの理想パターンが初めて現実化する見込みが出てきた。結局その日のオーディションのようなセッションが一回行われた後、次回からはステージで演奏するためのリハーサルに突入した。彼等は1979年の暮れからライブの正式メンバーとなり、さらに年が明けてからはレコーディングのメンバーにもなっていった。こうして青山・伊藤の2人が、『GO AHEAD![注釈 2]からのメンバーである難波弘之椎名和夫に合流し、ようやくレコーディングとライブを共通の固定メンバーで行えるようになった。練習スタジオでパターンを練り上げ、スタジオに持って行ってレコーディングを行うという作業もメンバーが固定したこの頃から始まり、様々なリズム・パターンを実践的に試みて曲作りに反映させる方法は、家で一人で考えるそれまでのやり方からは思いつかない多くのアイデアを生み出した。

同じ頃、『MOONGLOW』[注釈 1]のロング・セラーに気を良くしていたディレクター小杉理宇造はいよいよ勝負に出る時だと、山下自身がテレビ・コマーシャルに出るという企画のタイアップを取ってきた。CM作曲家としてはすでにある程度のキャリアがあった山下にとって、小杉が持ってきたそのプロジェクトのコピーライター・演出家・広告代理店のプロデューサーたちいずれともずっと以前から面識があり、そこをうまく突かれてオファーを承諾してしまった。そこから生まれたシングル「RIDE ON TIME[注釈 3]は、山下にとって初のヒット曲となった。

シングル・ヒットを受けて制作が開始された本作は、音楽的な路線は前作『MOONGLOW』[注釈 1]の延長であるものの、一番の違いは制作予算だったとし、ヒットが出たことで売り上げが見込め、スタジオ代を気にせずに違うテイクやアレンジがトライできることが長年の夢で、それがこのときようやく実現できたという。それによってこの時期、数年前とは見違えるように曲が作れるようになったのだともしている。その反面、「RIDE ON TIME」[注釈 3]のヒット後に芸能メディアの酷悪さを垣間見たことから、その反動でこのアルバムは浮き足立ったりせず玄人受けする内容にするのだという意思が強く働いたという。その結果、出来上がった作品に対して当時近しい関係者からさえも“地味だ”などとずいぶん言われたが、今となればこの制作方針で正解だったとつくづく感じるという。山下のミュージシャン人生にとっての幸運は、もっとも大きな音楽的・商業的な転換時期に上り調子のミュージシャンとの出会いと彼らとの最良のコミュニケーションの中でレコーディングとライブを構築できたことだと思えるとしている。
パッケージ、アートワーク

初回盤LPはCM撮影時のスチール写真に、マクセルのロゴマークと「いい音しか残れない」のコピーが印刷された被せオビ仕様で発売された。
収録曲
SIDE A
いつか (SOMEDAY)  ? (5:47)

吉田美奈子 作詞, 山下達郎 作曲 · 編曲

練習スタジオで毎日のようにリズム・パターンを考えている中で、演奏メンバー各人にとっての必然的なフレーズが無理なく組み合わさってできた、お気に入りの一曲だという。


DAYDREAM(デイドリーム)  ? (4:28)

吉田美奈子 作詞, 山下達郎 作曲 · 編曲

山下によれば吉田美奈子が彼に提供した詞の最高傑作だとし、日本語の乗りにくい細かな譜割りのメロディーをクリアするために、アクリル・カラーのチャート表から詞を作り上げる発想は彼女以外には出来ないワザだという。ライブ映えする曲ということで、その後も数多く演奏されている。シングル「MY SUGAR BABE[注釈 4]のB面に収録された。


SILENT SCREAMER(サイレント・スクリーマー)  ? (5:28)

吉田美奈子 作詞, 山下達郎 作曲 · 編曲

アルバム『GO AHEAD!』[注釈 2]収録曲「BOMBER」から続くポリリズムファンクの一曲。山下によれば、ライブでの効果を意識した作品なのでさすがにサウンドはもう古い感じがするが、リズムの組み立て方はセオリーに基づいた正当なものだと思うという。


RIDE ON TIME(ライド・オン・タイム)  ? (5:52)

山下達郎 作詞 · 作曲 · 編曲

先行シングル「RIDE ON TIME」[注釈 3]とは演奏が異なるアルバム・ヴァージョン。この当時はヒット・シングルをアルバム用に再録音するという手法がまだ十分に通用していた時代だったとし、アルバム・ヴァージョンはほんの少しテンポが遅く、シングル・ヴァージョンのスピード感が出せていない等、山下は結果から考えればあまり必要がなかったと思えるが、それでもコーダの部分の段取りや、最後に出てくるアカペラなどの聴きどころもあるという。


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