RIAJ有料音楽配信チャート
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RIAJ有料音楽配信チャート(RIAJゆうりょうおんがくはいしんチャート)は、日本レコード協会(RIAJ)が2009年4月から2012年7月まで実施していた日本における唯一の音楽配信オフィシャルチャート。シングル・トラック(着うたフル)の有料ダウンロード数を集計し、毎週金曜日の午前11時(JST)に週単位でのチャートの発表を行なっていた。別称は着うたフル有料音楽配信チャート、通称はレコ協チャート。このチャートにはmu-moやmusic.jp、レコチョク、oricon ME、dwango.jp、moraなど計17事業者が情報提供協力を行っていた。

前身として過去には着うたのダウンロード数を集計したチャート発表も行なっていた。前身チャートは2009年2月をもって廃止されている。本稿はこの前身チャートも含めた説明を行う。目次

1 経緯

2 データ提供事業者と集計期間

3 各種記録

3.1 週数


4 脚注

4.1 注釈

4.2 出典


5 関連項目

6 外部リンク

経緯

日本レコード協会は、チャートの形となる以前の2005年8月からすでに、会員社を対象に調査した日本での音楽配信販売統計を発表していた[1]。当初の「有料音楽配信チャート」(通称「レコ協チャート」)は、この統計を基にした着うたの月次チャートとして2006年9月(同年8月度)からスタートしたものである。

その後、音楽配信市場の主役が着うたから着うたフルへと移行したことにより[2]、2009年3月(同年2月度)を最後に同チャートは廃止され、翌4月から着うたフルを対象とした週次チャートとして再開された[3][4]

この着うたフルチャートで最初に1位を獲得したのは、倖田來未×misonoの「It's all Love!」だった[5]。なお2010年より年間チャートを100位まで発表しており、最初の年間チャート(2009年12月第3週-2010年12月第2週)で1位を獲得したのは、西野カナの「会いたくて 会いたくて」であった[6]

2012年7月27日発表分をもって、着うたフルチャートが休止となり、事実上終了した[7]
データ提供事業者と集計期間

「着うたフル」チャートは、日本では同業界最大手のレコチョクをはじめ、「music.jp」を運営するエムティーアイ、「dwango.jp」を運営するドワンゴ、「ミュゥモ」を運営するエイベックス・マーケティング、「mora」を運営するレーベルゲート(以上、スタート当初からの参加5社)、加えて2010年2月10日付及びそれ以降からの新たな参加各社[8](oricon MEやMUSICOなどを含む)からなる計17社を「データ提供協力配信事業者」とし、これら参加会社から音楽配信売上のデータ提供を受けて作られている。

なお、上記データ提供事業者のうち、最大手のレコチョク(旧名レーベルモバイル)1社だけでも年間1億件?1億2千万件[9][10]の「着うたフル」ダウンロード件数が存在し、これはオリコンチャート(シングルチャート)が対象とする全国のCDシングル年間売上件数(4500万枚弱、2009年実績)[11]の2.5倍程度となることを考え合わせると、「当代どの曲が最も愛好されているか」を測る指標としての信頼度・優位性は、オリコンチャートよりも高いと言える(但し、オリコンチャートのような件数表示の公表が無いため、例えば別々の週の1位同士の大小比較が出来ない。この点は、日本レコード協会が別途発表している「ゴールド等認定」で概算の累計のみ知ることは出来るが、「10万・25万・50万・75万」件という大まかなものであり、かつ100万件以上の刻みが200万、300万と粗い等、資料機能の点において十分ではない。)[独自研究?]。対象期間は水曜日から翌週の火曜日までで、集計結果は同週の金曜日に公開されている。

なお日本レコード協会HPで「着うたフル(R)有料音楽配信チャート」と表記されていることからも明らかなように、iTunesなどPC向けダウンロード数はチャートに組み込まれていない[注釈 1]。また、インターネットを経由し、スマートフォン(iPhoneandroid)携帯で聞く配信についても、同様に組み込まれていない。
各種記録
週数

項目記録作品アーティスト備考
首位獲得週数(作品別)4週
遥かGReeeeN4週連続
祈り?涙の軌道Mr.Children4週連続
if西野カナ合算週(2010/8/10-17)含む
ビリーヴシェネル4週連続
首位獲得週数(アーティスト別)計23週もっと… など10作品西野カナ次点はEXILEの計13週(8作品)

脚注

[脚注の使い方]

注釈^ PC向け有料配信(+スマホ含む)は、概して着うたフルの30?40%程度の売上件数にとどまっている[11]

出典^http://www.riaj.or.jp/issue/record/2005/200509.pdf
^ 金額ベースでは2007年第一四半期より、件数ベースでは2010年第一四半期より着うたフルが着うたを上回る状況が始まっている。
^ このほか、2008年3月に着うた、着うたフル、PC配信(パーソナルコンピュータ向け)を対象とした2007年度の年間チャートを「レコ協チャート」として発表したことがある。
^“2007年 年間音楽配信チャート公表 レコード協会調べ 有料音楽配信チャート 「着うた®」、「着うたフル®」、「PC配信」” (プレスリリース), 日本レコード協会, (2008年3月21日), ⇒http://www.riaj.or.jp/release/2008/pr080321.html 2009年5月29日閲覧。 
^ “ ⇒レコード協会調べ 2009年04月01日?2009年04月07日<略称:レコ協チャート(「着うたフル(R)」)>” (日本語). RIAJ有料音楽配信チャート. 日本レコード協会 (2009年4月7日). 2011年2月12日閲覧。
^“2010年 年間位は西野カナ「会いたくて 会いたくて」?「着うたフル(R)」有料音楽配信年間チャート発表!?” (日本語) (プレスリリース), 日本レコード協会, (2010年12月20日), ⇒http://www.riaj.or.jp/release/2010/pr101220.html 2011年2月12日閲覧。 
^“「着うたフル(R)」有料音楽配信ウィークリーチャートの休止について” (日本語) (プレスリリース), 日本レコード協会, (2012年7月20日), ⇒http://www.riaj.or.jp/release/2012/pr120720.html 2012年7月27日閲覧。 
^“「着うたフル(R)」有料音楽配信チャート 本日よりデータ提供協力配信事業者を追加” (日本語) (プレスリリース), 日本レコード協会, (2010年6月4日), ⇒http://www.riaj.or.jp/release/2010/pr100604.html 2011年2月12日閲覧。


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