RELEASE_THE_SPYCE
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RELEASE THE SPYCE
ジャンル
スパイアクション
アニメ
原作SORASAKI.F
原案タカヒロ
監督さとう陽
シリーズ構成タカヒロ
脚本タカヒロ、朱白あおい
キャラクターデザインなもり(原案)、石野聡
音楽佐高陵平
アニメーション制作Lay-duce
製作「RELEASE THE SPYCE」
製作委員会
放送局毎日放送ほか
放送期間2018年10月7日 - 12月23日
話数全12話
漫画:RELEASE THE SPYCE
ないしょのミッション
原作・原案などSORASAKI.F
作画美月めいあ
出版社KADOKAWA
掲載誌電撃G'sコミック
レーベル電撃コミックスNEXT
発表号2018年3月号 - 2019年2月号
巻数全2巻
話数全10話
小説:RELEASE THE SPYCE GOLDEN GENESIS
著者朱白あおい
イラストなもり
出版社KADOKAWA
掲載誌電撃G's magazine
レーベルアスキー・メディアワークス
発売日2018年12月29日
連載期間2018年4月号 - 2019年1月号
巻数全1巻
ゲーム:RELEASE THE SPYCE secret fragrance
ゲームジャンルスパイリッシュRPG
対応機種iOSAndroid
開発・発売元KADOKAWA
オルトプラス
トライフォート
キャラクターデザイン石野聡、竹花ノート
シナリオタカヒロ、朱白あおい ほか
音楽佐高陵平
メディアダウンロード
発売日2019年2月12日
キャラクターボイスあり
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ漫画ライトノベル
ポータルアニメ漫画文学

『RELEASE THE SPYCE』(リリース ザ スパイス)は、Lay-duce制作による日本テレビアニメ作品。2018年10月から12月にかけて毎日放送ほかにて放送された[1]。略称は『リリスパ』[2]

ゆるゆり』の原作者である漫画家のなもりがキャラクター原案、『結城友奈は勇者である』をはじめとした『勇者であるシリーズ』を手掛けるタカヒロが企画原案・シリーズ構成を務めるオリジナルテレビアニメであり、ジャンルは『女子高生×スパイアクション』[3]
スタッフィング・経緯

『勇者であるシリーズ』のシナリオチームが本作のシナリオ制作を務め、シナリオ原案・シリーズ構成・各話脚本をタカヒロが担当。同じく各話脚本やノベライズ版の執筆を、『勇者であるシリーズ』にてアニメ版の各話脚本や外伝作品の執筆を務めた朱白あおいが担当している。過去編を描くノベライズ版を『電撃G's magazine』にて先行して公開し、テレビアニメ本編と連動させる試みも『勇者であるシリーズ』と共通している[4]

企画発足は2015年ごろ、タカヒロが企画・原案・各話脚本を務めた『結城友奈は勇者である』のプロデューサー陣から、「『勇者であるシリーズ』と並行して別の企画をやりたい」という話を持ち掛けられ、漫画家のなもりがキャラクター原案として候補に挙がった。タカヒロは、「なもり先生がキャラクター原案なら、彼女の作品に多い日常系をやっても仕方がない」と考えており、プロデューサー陣より企画当時に流行していた『キングスマン』や『コードネーム U.N.C.L.E.』のようなスパイ作品はどうだろうかという提案から、スパイを主人公とした物語を描くことが決定した[5]
作風・設定

作品のテーマは「師匠と弟子の絆」、「人から人に受け継がれていくもの」。「師匠と弟子」のシステムに関してはキャラクター原案のなもりの作品で多く見られる、女の子同士の関係性を強調するために取り入れられた。作風としては『裏切りのサーカス』のように重厚なものではなく、アクションとコメディが合わさったノリの良い作品を目指し企画が進められた。また、オープニング映像や作中の演出には『007』シリーズや『キングスマン』、『コードネーム U.N.C.L.E.』などのスパイ映画のオマージュが随所にみられる[5]。後から企画に参加した監督のさとう陽はショーン・コネリー時代の『007』のようなノリの作品にしたいとプロデューサー陣に提案している[4]

各キャラクターの名前やコードネームは実在した忍者の名前をモチーフにしている。また、「ツキカゲ」という組織名は、忍者というイメージがしやすいという理由で決められた。これらは、スパイ活動中のコスチュームに関して学生服のまま戦うなど幾つかの候補が提案されていた時期に監督のさとうが提案した忍者風のコスチュームが採用されたことや、海外への展開も視野に入れたうえで「日本のスパイ」ということをわかりやすく表現するために採用された経緯がある[4][5]

源モモの特技である「舐めるとその人の健康状態や感情を把握できる能力」は、女の子とコミュニケーションをしつつ、スパイ物として生かせる特技を作りたいという意見により生まれた。物語のキーアイテムとなるスパイスは、プロデューサー陣の「スパイが主役だから料理を使ったスパイス部を作るのはどうだろうか」という意見がきっかけとなり、エンターテインメントとしてもわかりやすい要素となるため、最終的に「囓ると身体能力を一時的に向上させるアイテム」として採用された[5]。アートワークスには岡村天斎が参加しており、各キャラクターの武器デザインや物語終盤のカギとなるある兵器のデザイン、各話絵コンテを担当している[4]
メディア展開

2018年1月29日に企画発表され[3]、翌2018年1月30日に刊行された『電撃G'sコミック』3月号より、同年2月27日に刊行された2019年2月号までコミカライズ作品『RELEASE THE SPYCE ないしょのミッション』が連載された。また、同年2月28日刊行の『電撃G's magazine』4月号より、同年11月30日刊行の2019年1月号までテレビアニメとの連動企画として本編より約3年前の過去を描くノベライズ作品『RELEASE THE SPYCE GOLDEN GENESIS』(リリース ザ スパイス ゴールデン ジェネシス)が連載された。ノベライズ版は回を追うごとにアニメ本編の時系列に近づいてゆき、9月29日発売号掲載の第8話が10月28日最速放送のアニメ第4話「Never Say Never Together」の冒頭シーン、11月30日発売号掲載の第10話が12月2日最速放送のアニメ第9話「ディスティニー・サークル」の回想シーンにつながる構成になっているなど、アニメと連動した試みが行われている[6][7]

アニメ、漫画、ノベライズ企画終了後の展開は、スマートフォンゲーム『RELEASE THE SPYCE secret fragrance』(リリース ザ スパイス シークレット フレグランス)が2019年2月12日にリリース。アニメ版とノベライズ版のシナリオチーム執筆による新たなシナリオにより、モウリョウ撲滅後から雪がツキカゲを脱退するまでの時系列の物語が描かれる。
あらすじ
テレビアニメ

ある日、空崎市に住む女子高生の源モモは、どこの国にも所属せずに平和のために戦う正義のスパイ組織、私設情報機関「ツキカゲ」にスカウトされる。モモは高校の先輩でもある半蔵門雪の弟子となり、彼女の技術を継承していく。さらに現在、空崎市には犯罪組織「モウリョウ」の手が伸びていた。家族や友人、商店街の人々を守る為にモモは仲間と共に立ち向かっていく。
GOLDEN GENESIS

テレビアニメ本編より約3年前の2015年。ツキカゲに所属する空崎高等学校附属中学校3年生の半蔵門雪は師匠の藤林長穂や同じ弟子同士である八千代命、青葉初芽、彼女たちの師匠である高坂信、カトリーナ・トビーとともに空崎市で起こる数々の事件に挑む。その事件の陰には犯罪組織「モウリョウ」の姿があった。
secret fragrance

ツキカゲは「ゲッカコウ作戦」を阻止し、モウリョウを壊滅に追い込むことに成功した。しかし、モウリョウが壊滅したことにより、これを好機と見た様々な組織が連合を組んで裏世界を席巻した。モウリョウが狙っていた空崎を縄張りとしたい悪の連合はツキカゲの撲滅を狙っており、その規模に圧倒されたツキカゲは情報機関同士で連合を組み対抗していく事を決める。そして、国に属する組織であり私設情報機関を危険視している「凪の部隊」(なぎのぶたい)や、命が文鳥の女に送ったツキカゲのデータ「Tファイル」、ツキカゲに戻ってきた命の師匠、高坂信も加わり、様々な要因が絡み合っていくことになる。

一方、雪は記憶を消してツキカゲを脱退することを考えており、弟子であるモモに別れを切り出す決意をしていた。雪はこのミッションをツキカゲとしてのラストミッションとし、戦いに身を投じてゆく。
登場人物
ツキカゲ
主要人物
源 モモ(みなもと もも)
声 -
安齋由香里[1][8]本作の主人公。高校2年生。誕生日は6月29日。先輩であり師匠でもある半蔵門雪[9]を敬慕している。コードネームは「百地(ももち)」[9]で、番付は「序二段」。戦闘では日本刀を使用する[9]。視力が良く、夜目が利き、嗅覚に優れる。他人の肌を舐めると、その人の健康状態や感情を把握することができる特殊能力を持つ[注 1]。クラスメートの命と五恵に見出だされたことをきっかけとしてツキカゲにスカウトされる。その後、雪による2か月間の厳しい修行に耐え抜き最終試験にも合格。ツキカゲの一員となった。最初の頃は経験の浅さから失敗が多く自身はスパイに向いていないとも考えていたが、白虎との戦いでは周りのサポートもあり勝利しスパイとしての自信をつけた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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