RAVE_(漫画)
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物質以外の斬れないものを「斬る」剣で、主に魔法防御に用いられる。その他、「魔法」「魔力」「自分の心」などを封印することも可能。普通の物質は斬れず、刃はそのまますり抜けてしまう。ハルはこの剣を使い、自分の心やエリーのエーテリオンを一時的に封印したことがある。
第5の剣 双竜の剣「ブルー=クリムソン」
炎と氷の属性を持った2つの剣を使う。炎と冷気による遠隔攻撃も可能で、2つを組み合わせることで多彩な攻撃ができる。しかし、ハルは両利きではないので完全に使いこなすことはできない。
第6の剣 真空の剣「メル・フォース」
剣から突風を起こし、相手を吹き飛ばしたり自分を飛ばしたりすることができる。剣圧によって地割れを引き起こすことや、風圧による衝撃で相手の動きを止めることも可能である。
第7の剣 重力の剣「グラビティ・コア」
「シルファリオン」と反対の性質を持った剣で、凄まじい重量と破壊力を誇る。また、ハルは重さにまかせて海中を高速降下するというトリッキーな使い方もしている。
第8の剣 太陽の剣「ミリオンサンズ」
光の属性を持っていて、闇属性に対して有効な攻撃が可能。剣そのものを強く発光させることが可能なので、目くらましとして逃走手段にも使える。
第9の剣 羅刹(らせつ)の剣「サクリファー」
闘争心以外のすべての感情を封じ、文字通り"羅刹"の如き戦闘力を発揮する剣。そのため使用者の自我を蝕み、最終的には命まで奪ってしまう。また、強い殺戮衝動に駆られることで、敵味方の区別もつかなくなっていく。テン・コマンドメンツは元々シバのために作られた剣だったため、ハルはこの剣を制御できず体を侵食されてしまい、我に返った瞬間、後遺症で一時的に剣を握れなくなってしまった。「シバの」テン・コマンドメンツを使ったハルの能力は、ここで限界となった。仲間のプルーさえ殺そうとしたこの剣を、ハルは封印して二度と使わないことを誓った。なお、デカログスを用いてルシアもこの剣を使用したことがあり、ルシア自身とこの剣は親和性が高かったのかこちらは完全に制御できていた(シュダ曰く「蛇の道は蛇」)。
ハルの第10の剣 聖剣「レイヴェルト」
邪悪なものを打倒す破魔の力を持つテン・コマンドメンツ最強の剣。ハルが使うべき第10の剣が存在しないことを知ったムジカがTCMの鋼塊(インゴッド)を銀術の力を最大限使い、「紲の銀の雫」を加え命がけで創り上げた代物。レイヴをはめ込めば以前同様、ほかの剣も使えるようになる。名前はレイヴとドイツ語で「世界」を意味する「ヴェルト」を組み合わせてつけられた。
ルシアの第10の剣 「ダークエミリア」
光を打ち破るという「レイヴェルト」とは対の能力を持った最強の剣。エミリアは、ルシアの母であり物語の重要人物である女性の名前。
シバの第10の剣 「スターレイヴァー」
本編には登場しない。シバが使っていた当時の「テン・コマンドメンツ」第10の剣。十字のレイヴをそのまま巨大化させたような外観である。本編で「スターレイヴァー」が使われることはなかったが、ゲームでは一定条件を満たすことで「スターレイヴァー」を使うハルを見ることが可能である。
ダークブリング (DB)
世界中に散らばる闇の力を持つ邪石。その根源は並行世界を消そうとするエンドレスの力。一つ一つが特殊な能力を持ち、使用者に超常の力を与えるが、心が弱いとその魔力で悪にとりつかれてしまう。その力を完全に引き出すことで真の力(本来の能力とは相反する力)が使用できるようになる(ただこの設定は一度しか使われなかった)。DBを破壊できるのはRAVEとプルーの鼻(?)だけだが、マザーDBの意志でも破壊できる。六星やマザーのような特殊なものを除けば同じ能力のものも比較的多く出回っているようである。また、四天魔王のアスラは全身にDBが埋め込まれ、人工と裏、マザーといった特別なもの以外ほぼすべてのDBの能力が使える。個々のDBの能力はRAVEの登場人物を参照。
上級DB
通常のDBより強力な能力を持つものをいう。各チームの幹部クラスが持つ。
最上級DB
上級DBよりさらに上のDB。技の威力よりも特殊な効果の点で上級なものと思われる。おもにキングが使用。
六星DB
DBの中でも特に強力な威力をほこる6つのDB。自然の力を操る。ハジャ以外の六祈将軍が1つずつ所持。
裏DB
自分の心や体を対価として使うDB。異形の姿に変身することで強大な力を得られるが人の力では制御できず、使うと二度と元の姿には戻れない。キングなど一部の登場人物が切り札として使用。
人工DB
DBと人の肉体を融合させることによって作られたDB。キルキラ・イゴールによって五六式と六一式が作られ実用化された。名前は完成した年号から取られている。
マザーDB
別名、シンクレア。DBの母たる存在。5つのレイヴと対をなす邪石。世界中に無数に散らばっているDBの母なる存在。50年前、大破壊を引き起こし、その衝撃でレイヴ同様5つに分裂、各地に飛び散った。シンクレアにはそれぞれ意思があり、シンクレア本体が持ち主と認めた者以外は使えない。すべてのDBの母なる存在なので、このDBの持ち主をDBで攻撃することはできない。各シンクレアは以下のような性質を持つ。ただし、ルシアが持っていたものは名称が、アスラが所有していたものは名称・能力とも不明。
ヴァンパイア
ドリュー幽撃団団長のパンプキン・ドリューが所有。地下の牢獄で発見され、「落ちてきたのか、あるいは元からそこにあったのか」定かでない。引力と斥力を操り、さらには物体を圧縮、ブラックホールの要領で消し去る。ドリューそのものを「闇」に染めることで「人間」に対する憎しみを増大させていた。ちなみに、本来の能力は引力支配だが、斥力の能力は、ドリュー曰く「DBを極めたことで対極に位置する能力も会得した」とのこと。
ラストフィジックス
鬼神総長オウガが所有。シンクレアの入手経路などは不明。持ち主に対する物理攻撃を一切無効化するが、魔法などには効果がない。作者自ら「強さの割りに出すのが早過ぎた」と反省の弁を述べている。
アナスタシス
ブルーガーディアンズ船長のハードナーが所有、すべてを失ったハードナーの心に取り憑いた。すべての存在を再生させるという能力を持ち、いくら攻撃を受けても再生するという不死に近い体を授ける。しかしその力は無限ではなく、レット・ハルとの連戦や、さらに過信して力を使い過ぎたため再生力を失っていった。
エンドレス
塗り替えられた歴史を正そうとする力が、人々の記憶と邪悪な意思によって具現化した忘却の王。すべての記憶を消し去り無を求め、あらゆる破壊活動を行う。実体が人々の記憶から構成されており、魔導精霊力以外の手段では消滅させることはできず、通常の攻撃方法では足止めが限界となる。過去に星の記憶における時空操作によって幾度か消滅させられているが、時空操作そのものがエンドレスの生まれる条件なので、暫く期間をおいては復活してしまう。それゆえに「終わり亡き者(エンドレス)」の名が付いた。その正体はダークブリングそのものであり、5つのシンクレアが揃った時に本来の姿である次元崩壊のダークブリングへと姿を変えた。最終段階ではルシアとほぼ同化し、星の記憶すら忘却させるまでの怪物と化したが、エリーの魔導精霊力で消滅した。
魔導精霊力(エーテリオン)
すべての魔法の上にある究極の魔法(無属性)。創造と破壊の魔法と言われ、その威力はオーバードライブをも凌ぐ。使用と制御ができる者の誕生率が極端に低く、作中ではエリー/リーシャ・バレンタインだけである。過去には人工的に魔導精霊力を創り出す研究も行われたが、結局失敗に終わっている。リーシャはこの魔法でホーリーブリング(レイヴ)を創った。また、ハルとルシアの最終決戦で、エリーはエンドレスを葬るためにこの魔法を使ったが、魔導精霊力は多用すると記憶障害を引き起こすため、レイヴを創ったときやエンドレスを倒したとき、エリーは一時的に記憶喪失となった。
星の記憶
人々の記憶の集合体が結晶化して形成された空間で、時空の操作ができる場所。過去の歴史を書き換えることで自らの願望を叶えることができる。シンフォニア王国に伝わる伝説では、すべての問いが集まり、すべての答えがある場所と語られている。過去に星の記憶の扉を開いた者(レアグローブ家の先祖アルシェラ)が時空操作をしたことで、後述する並行世界が生まれた。星の記憶は常に移動をしていて見つけ出すのが困難だが、完全なるレイヴかマザーダークブリングを使えば星の記憶へ行ける。ジークによれば、レイヴが星の記憶の正門であれば、ダークブリングは裏口であるという。魔界では「聖地」とも呼ばれる場所であり、世界中でその神聖な存在は語り継がれていたようである。星の記憶の内部そのものは宇宙のような幻想的な光景だが、外見上は黒い球体状の不気味な異空間が形成される。役目を終えた星の記憶は記憶の結晶を残した星跡となり、時空操作はできなくなるものの、記憶の保存媒体としては機能する。
魔界
人間界とは別の次元でこの星に存在する世界。作中では位置づけが曖昧だが、魔界と人間界の二つを合わせて一つの並行世界を形作っている。つまり「並行世界の消滅」は「人間界と魔界両方の消滅」を意味し、人間界と魔界は危機を共有している。おもに魔人(魔族)や亜人と言われる、人間と動植物の組み合わさったような人種が居住している。存在自体は早くから語られていたが、実際に描かれたのはハードナー編のみ。景観は人間界と変わらない。竜人のジュリアとレットの故郷でもある。四天魔王と呼ばれる4人の魔王により支配され、その下にも何人かの魔王がいる。稀に人間界に帰化するものもおり、魔王ドリューは魔界での身分を捨てて人間界へと降り立った。かつてはその響きの禍々しさと人間から見れば異形なその姿から亜人は恐れられていたが、人間界での亜人の増加により次第にそのような意識は薄れているようである。ハードナー編終了時、魔界に長き平和が訪れたことを示す解説文が挿入された。
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