RACラリー
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2012年大会

ウェールズ・ラリーGB(Wales Rally GB)は世界ラリー選手権 (WRC) の1レース。ウェールズで開催される、ラリー・モンテカルロに次ぐ歴史を持つイベント。
目次

1 歴史

2 特徴

3 歴代優勝者(1973年以降)

4 脚注

5 外部リンク

歴史

第1回は王立自動車クラブ(RAC)が主催し、RACラリーとして1932年に開催された。その後戦時の中断などをはさみ、70回近くも開催される伝統のラリーである。やがて1997年からはラリー・オブ・グレートブリテンとなり、2003年からは現行名での開催となる。

例年、シーズン最終戦として行なわれることが多く、過去チャンピオン決定のドラマが演じられてきた。1998年にはトミ・マキネンミツビシ)が初日にリタイアし、カルロス・サインツトヨタ)が4位以内でゴールすればチャンピオンを獲得できたが、最終日・最終SSのゴール300m手前でサインツがエンジンブローによりリタイアしたため、マキネンの3連覇が決定した[1]

2017年は地元チームのMスポーツが10年ぶりにマニュファクチャラーズタイトルを制覇。Mスポーツに所属するセバスチャン・オジェジュリアン・イングラシアがドライバーとコ・ドライバーのタイトルを5連覇。同じくMスポーツに所属するウェールズ出身のエルフィン・エバンスがWRC初優勝[2]、エバンスが使用するDMACKタイヤもWRC初勝利という快挙で盛り上がった[3]
特徴

かつてはイングランドウェールズスコットランドを広範囲に走り回るラリーだったが、WRCイベントのコンパクト化の流れに沿い、現在は大部分がウェールズの森林・広陵地帯で行なわれている[4]。コースは高速のグラベルロードだが、雨や霧が多く路面がぬかるんで滑りやすい[5]。また、秋から初冬にかけて天候が不安定な時期に開催されるため、雪の影響を受けることもある。ここでは地元の英国人ドライバーのほか、北欧系ドライバーも強さを発揮してきた[6]
歴代優勝者(1973年以降)

年優勝者車輌
ドライバー
コ・ドライバー
1973年 ティモ・マキネン ヘンリー・リドンフォード・エスコートRS1600
1974年 ティモ・マキネン ヘンリー・リドンフォード・エスコートRS1600
1975年 ティモ・マキネン ヘンリー・リドンフォード・エスコートRS1800
1976年 ロジャー・クラーク スチュアート・ペッグフォード・エスコートRS1800
1977年 ビョルン・ワルデガルド ハンス・ソルセリウスフォード・エスコートRS1800
1978年 ハンヌ・ミッコラ アーネ・ヘルツフォード・エスコートRS1800
1979年 ハンヌ・ミッコラ アーネ・ヘルツフォード・エスコートRS1800
1980年 ヘンリ・トイボネン ポール・ホワイトタルボット・サンビームロータス
1981年 ハンヌ・ミッコラ アーネ・ヘルツアウディ・クワトロ
1982年 ハンヌ・ミッコラ アーネ・ヘルツアウディ・クワトロ
1983年 スティグ・ブロンクビスト ビョルン・セダーベルグアウディ・クワトロA2
1984年 アリ・バタネン テリー・ハリーマンプジョー・205ターボ16
1985年 ヘンリ・トイボネン ニール・ウィルソンランチア・デルタS4
1986年 ティモ・サロネン セッポ・ハルヤンヌプジョー・205ターボ16E2
1987年 ユハ・カンクネン ユハ・ピロネンランチア・デルタHF 4WD
1988年 マルク・アレン イルッカ・キビマキランチア・デルタHFインテグラーレ
1989年 ペンティ・アイリッカラ Ronan McNamee三菱・ギャランVR-4
1990年 カルロス・サインツ ルイス・モヤトヨタ・セリカGT-FOUR
1991年 ユハ・カンクネン ユハ・ピロネンランチア・デルタHFインテグラーレ 16V
1992年 カルロス・サインツ ルイス・モヤトヨタ・セリカターボ4WD
1993年 ユハ・カンクネン ニッキー・グリストトヨタ・セリカターボ4WD
1994年 コリン・マクレー デレック・リンガースバル・インプレッサ555


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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