R-15指定の映画一覧は、映画倫理委員会(映倫)や日本ビデオ倫理協会(ビデ倫)、もしくはビデオメーカーの自主規制によって映画のレイティングシステムでR-15指定を受けた映画の一覧。アニメ作品に関しては制限指定のアニメ一覧を参考。
ここでは劇場未公開作品や、オリジナルビデオ作品(Vシネマ)も記述の対象とする。右記は補足情報。 このレイティングの前身は、1976年に一般映画と成人向け映画の中間として制定された「一般映画制限指定付(R)」であり、1998年にR-15となった[1]。このレイティングでは、15歳未満の鑑賞が認められていないが、中学卒業から高校入学までの期間などのグレーゾーンが存在するため、映画館によっては対応が異なる[2]。東宝東和が運営していたウェブサイト「eigaf@n.com」のコラム「映画豆知識」の2001年の記事によると、設立当初は性描写が審査の対象だったが、少年犯罪の増加により、暴力や犯罪も審査の対象になったといわれている[3]。たとえば、『バトルロワイアル』の場合、中学校のクラスメイト同士の殺し合いが描かれているため、このレイティングに割り振られた[2]。監督である深作欣二から抗議が寄せられたものの、R-15指定で上映された[2]。また、特殊な例としては通貨偽造を題材とした『スワロウテイル』がR-15に割り振られた[4]。なお性表現については、明確な描写があってもR-18ではなくR-15となった例もあり、たとえば、『帰らない日曜日』の場合、全裸や、男女それぞれの局部がはっきり見える場面があるがR-15に振り分けられている[5]。この事例を取り上げたAllaboutのヒナタカは、同作の宣伝担当者から聞いた話として、性行為中ではなかったためR-15に収まったと説明している[5]。また、『シェイプ・オブ・ウォーター』と『ミッドサマー』はいずれも性行為の場面に加工処理を施しており、それぞれの無修正版はR-18に指定されている[5]。 一つ上のレイティングであるR-18となった場合は客層が限られるため、R-15に収まるように修正が施された例もある。たとえば、『V.I.P. 修羅の獣たち
概要
国によってレイティングが異なる例もあり、たとえば『オオカミ狩り』の場合、制作国である韓国ではR18だが、日本ではR15に割り振られている[9]。また、アニメ映画『PERFECT BLUE』の場合、制作国である日本のみR15であり、それ以外の国ではR18に指定されている[10]。