Qosmio
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Toshiba Qosmio X70-A

Qosmio(コスミオ)は、かつて存在した東芝(現・Dynabook)製ノートパソコンの商品名、および商標である。Windows 8(2013年2月現在)をプリインストールしたPC/AT互換機

同社のメインブランドであるdynabookのフラッグシップAVノートモデルであるが、同ブランドの高性能グラフィックス搭載モデルとして「dynabook Qosmio」を用い、棲み分けを行っていたが、2010年夏モデルでは「dynabook Qosmio」に揃えられた。2010年秋冬モデルからの命名ルール変更により、TVチューナー搭載モデルに用いることになった。

2013年夏モデルを最後に販売を終了しており、現在は発売されていない。
概要

2004年8月発売開始。従来の製品よりも高画質化していることをセールスポイントにし、シリーズ開始以来テレビチューナーを標準装備しているのが特徴。なお、どの機種も重量が4kg以上とノートパソコンとしてはかなり重いため、デスクトップパソコンの代替として用いられる。CMキャラクターは田村正和山下智久(2009年からは山下が単独で担当)。これに関連し、2008年3月公開の山下智久主演の『映画 クロサギ』とタイアップし、映画と連動したQosmioのCMを放送したり、映画の中にもQosmioが登場した。

2006年夏モデルからはHD DVDドライブを搭載していたが、2008年2月19日HD DVD事業からの撤退を表明。HD DVD機器の生産・新規開発を停止(参照1)した事により、HD DVD-RWドライブを搭載していた2008年春モデルを最後にHD DVDドライブ搭載モデルが姿を消し、以降はQosmio発売当時から続いたDVDスーパーマルチドライブ搭載モデルのみとなった。2009年8月にブルーレイ・ディスク・アソシエーションへの加盟申請を発表( ⇒参照2)。その約2ヵ月後には早速、Blu-ray Discドライブ搭載モデルを製品化した。

なお、Qosmioブランドでは無いが一時期、2003年?2004年頃のdynabookにもテレビ搭載(地上アナログ放送のみ)モデルが存在したきりで、しばらくはdynabookブランドでのテレビモデルは皆無であった。しかし、2009年夏モデルの追加モデルとして、dynabookブランドでは初めて、地上デジタルチューナーを内蔵したTVシリーズ(TV/68J2)が新たに加わった。このdynabook TVシリーズにはQosmioで搭載されている「SpursEngine」は搭載されていない。なお、TVシリーズは2010年秋冬モデルで「dynabook Qosmio T560」シリーズに変更となったため、dynabookブランドにおけるテレビチューナー搭載モデルは再び廃止となった。
沿革

2004年夏モデル:E10/1JCDT・E10/1KCDE・E10/1KLDEW
当初は15型
XGA液晶を搭載。最上位モデルのE10/1KLDEWはCentrino対応のPentium Mを搭載。

2004年秋冬モデル:F10/2WLDEW・G10/27LDEW・G10/27LDER
このモデルより、15.4型ワイドWXGA液晶を搭載するF10シリーズと17型ワイドWXGA液晶を搭載するG10シリーズが登場する。

2005年春モデル:E10/370LS・E10/375LS・F10/390LS・F20/370LS1・F20/370LS2・F20/390LS1・F20/390LS2・G10/390LS・G20/390LS・G20/395LS
G系列に東芝RAIDを搭載した最上位仕様G20を追加。ExpressCardを搭載。2005年4月には既存のE10・F10・G10を刷新しHDD容量の増量や機能強化を行った。また、同年6月には2色のボディカラーが選べるF系列の新機種F20シリーズを設定した。

2005年夏モデル:F20/470LS・F20/473LS・F20/475LS・F20/490LS・F20/490LSW・F20/495LS・G20/490LS・G20/495LS
ラインナップを刷新。東芝製HDDDVDレコーダであるRDシリーズのUIを持つ「Qosmio AV Center」を搭載(2004年?2005年の春モデルまで、TV視聴ソフトはインタービデオ社のWIN DVRというソフトウェアを搭載していた。)。また、メモリを1GBに増量し、いち早くDLNAに対応。

2005年秋冬モデル:F20/573LS・F20/575LS・F20/590LS・G20/590LS・G30/593LS・G30/595LS・G30/596LS
買い替えユーザーにも対応する為、F20/573LS以外の機種には512MBのUSBフラッシュメモリを同梱。また、通常ではDVD1枚に収まりきれない場合でも、自動で1枚(4.7GB)にぴったり収まるサイズに変換して記録する「DVDぴったり記録」機能を搭載。メモリは一旦512MBに変更。2009年2月には追加モデルとして、G系列の3代目モデルとなるG30シリーズを設定。最上位機種のG30/596LSはノートパソコンとしては世界初となる地上デジタルチューナー+17型ワイドフルHD液晶を搭載。また、シリーズ全機種で1bitデジタルアンプを搭載し高音質に。また、intel Core Duoプロセッサを搭載し、パフォーマンスも飛躍的に向上された。

2006年夏モデル:F30/675LS・F30/695LS・F30/695LSBL・G30/697HS
G30/697HSはノートパソコンとしては世界初の地上デジタルTVチューナーHD DVD-ROMドライブを搭載。また、F系列の3代目モデルとなるF30シリーズを設定。F30/695LSとF30/695LSBLは地上デジタルチューナーを搭載した。

2006年秋冬モデル:F30/770LS・F30/790LS・F30/795LS・F30/795LSBL・G30/795LS・G30/797HS
F30/795LS、F30/795LSBLとG30シリーズ全機種には新たに地上デジタル放送受信専用 室内用アンテナを同梱し、気軽に地上デジタル放送の視聴ができるようになった。また、HD DVD-ROMドライブ搭載のG30/797HSは現在の主流となる、intel Core 2 Duoを搭載した。

2007年春モデル:F30/83A・F30/85A・F30/87A・F30/87ABL・G30/95A・G30/97A
最上位モデルのG30/97Aはノートパソコンで世界初のHD DVD-Rドライブを搭載。HDDに録画したハイビジョン番組や、ハイビジョンビデオカメラで撮影し、取り込んだ映像を編集して、HD画質のまま記録・保存が可能となった。また、このモデルからOSがWindows Vista Home Premiumとなり、全機種に地上デジタルチューナーが搭載された(F30/83A以外の機種では地上アナログチューナーも搭載する)。

2007年夏モデル:F40/85C・F40/87C・F40/87CBL・G40/95C・G40/97C
G系列、F系列共に4代目に。本体に「Qosmio AVコントローラ」を新搭載し、戻る動作やスクロール動作が本体で操作できるようになり使い易さが向上された。

2007年秋冬モデル:F40/85D・F40/86DBL・F40/87DBL・F40/88DBL・G40/97D
F40/85Dを除く全機種で、業界で初めて、地上デジタルTVチューナーを2基搭載。これにより、放送時刻の重なった地上デジタルの2番組を同時に録画することが可能になった。また、HD DVD-Rドライブ搭載モデルを拡充し、新たにF40/88DBLにも搭載された。また最上位モデルであるG40/97Dは、同社のハイビジョン液晶テレビREGZA」(一部を除く2007年秋冬モデル以降の機種)とHDMIケーブルで接続し、テレビのリモコンでパソコンを操作することができるリンク機能「REGZA LINK(レグザリンク)」に対応。保存された映像や音楽、写真を鑑賞できるほか、HD DVDDVDソフトの再生も可能。また再生や一時停止などの基本操作や電源ON/OFFもリモコン一つでできる。

2008年春モデル:F40/85E・F40/86EBL・F40/87EBL・F40/88EBL・G40/97E・G40/98E
F40/88EBLとG40/97EにHD DVD-RWドライブを世界で初めて搭載。HDDに録画したハイビジョン番組やハイビジョンビデオカメラで撮影した高精細映像をHD DVD-RWメディアにHD画質のまま残せて、書き換えもできる。またHD DVD-Rの書き込み速度が2倍速対応になった。さらにデジタル放送の録画新ルール「ダビング10」(コピー9回、ムーブ1回)や、従来標準画質でしか記録できなかったDVDにHD画質で記録できるHD Recに対応。ただしハイビジョンビデオカメラ映像(HDV形式)のみの対応で、録画した地上デジタル放送の記録には非対応である。


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