QBasic
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QBasicパラダイム手続き型Procedural
登場時期1991年 - 2000年
開発者マイクロソフト
最新リリース4.5 /
影響を受けた言語QuickBASIC、GW-BASIC
影響を与えた言語FreeBASIC, QB64, SmallBasic
プラットフォームMS-DOSWin95Win98WinMeIBM PC DOSOS/2eComStation
ライセンスマイクロソフトによるソフトウェア利用許諾契約
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.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、QBasicに関連するメディアがあります。

QBasicはQuickBASICを基にしたBASIC系の言語の統合開発環境(IDE)、インタプリタ。IDE上で入力されたコードを中間コードに即座にコンパイルし、要求に応じて解釈実行するという特徴をもつ[1]。少なくともPC/AT互換機の英語モードにおいてはDOSと32ビット版Microsoft Windowsで動作し、DOSBoxとDOSEMUを用いればLinuxFreeBSDでも動作する。コードの即時評価や、コードの部分修正が可能なデバッガといった独自の機能を備え、10年以上にわたって最先端のIDEを提供していた。

初期のマイクロソフトBASICと違って、QBasicはサブルーチンwhile文などの構造をサポートするQuickBASICのような構造化プログラミング言語である[2][3]行番号は互換性のためにサポートされるが推奨されず、説明的なラベルの使用が推奨される[1]。QBasicはユーザ定義データ型(構造体)を限定的にサポートし、いくつかの基本的な型が文字列や数値データを保持するために使用される[4][5]
歴史

QBasicはGW-BASICを置き換えることを意図した製品である。QuickBASIC 4.5コンパイラを基にしているが、QuickBASICにあるコンパイラとリンカは含まれていない。以下のようにいくつかのOSに標準で付属しているが、これらは日本語環境では正常に動作せず、あらかじめ英語モードに切り替える必要があった。バージョン1.0はMS-DOS 5.0以上[注 1]Windows 95[注 1]Windows 98/98SE[注 2]@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}、Windows NT 3.xWindows NT 4.0[要検証ノート]に同梱された。IBMはQBasicに修正を加え、IBM PC DOS 5.xとOS/2 2.0に同梱した[6]。OS/2のコードから作られたeComStationはQBasic 1.0を含んだ。QBasic 1.1はMS-DOS 6.x、およびEDITなしでWindows 95Windows 98Windows MEに同梱された。またEDIT.COMはQBASICを必要としなくなり、日本語版に付属するEDIT.COMは日本語環境でも動作するようになった。AT互換機以外では、例えばPC-9800シリーズ版のMS-DOSにQBASICは含まれておらず、EDIT.COMの代わりに独自のスクリーンエディタが付属していたが、PC-9800シリーズ用Windows 95/98ではAT互換機と同様にQBASICなしで動作するEDIT.COMが付属するようになった。Windows 2000より、マイクロソフトはQBasicをオペレーティングシステムに同梱していない[7](しかし、Windows 2000Windows XPのためにローカライズされたものがいくつか存在し、フリーウェアとして発表されている)。

(標準添付のMS-DOS Editorと同様に)QBasicは5.0以前(少なくともDOS 3.20まで)のDOSと後方互換である。しかし、Intel 8088Intel 8086を使用したコンピュータや、Intel 80286を使用したコンピュータの一部では、メモリーのサイズにより動作が非常に遅かったり、全く動作しない場合もある。MS-DOS 7まで、MS-DOS EditorはQBasicを必要とした。EDIT.COMプログラムは、QBasicをエディタのみのモードで起動しているだけであり、またQBASIC.EXEに/EDITスイッチをつけること(すなわちコマンドライン"QBASIC /EDIT")によってこのモードに入ることができた。

QBasicでは4つのサンプルプログラムが付属していた:

Nibbles
- ヘビゲームのバリエーション

Gorillas - 爆発するバナナを投げるゲームで、Tektronix 405x、後にHP 2640で最初に開発された大砲ゲームを元に生み出された

MONEY MANAGER - パーソナルファイナンスマネージャ

RemLine - GW-BASICのコードの行番号を削除するプログラム[1]

"Hello world"PRINT "Hello, World!"
簡単なゲーム

このプログラムは1-10の範囲の中で無作為に選ばれた数を当てることをユーザに要求する。通常存在する「高い」/「低い」のヒントを提供しない。CLSPRINT "Guess My Number" INPUT "Would you like to play"; choice$ 'INPUT文 - ユーザの入力を受け取るchoice$ = UCASE$(choice$) '入力を完全に大文字にする(例:fkld->FKLD)IF choice$ <> "YES" AND choice$ <> "Y" THEN '彼らが遊びたいかどうかを判断する ENDEND IFguesses% = 5 '推測する回数を入力するRANDOMIZE TIMER '乱数発生器をセットするtarget% = INT(RND * 10) + 1 WHILE guesses% > 0 INPUT "Guess a number: ", guess% '入力(推測)を取る IF guess% = target% THEN '推測が正しいかどうかを判断する PRINT "You win!" END ELSE guesses% = guesses% - 1 PRINT "Sorry, please try again. You have ";guesses%;" guesses left." END IFWEND PRINT "You ran out of guesses, the number was "; target%END
イースターエッグ

QBasicはいくつかの知られているイースター・エッグを持っている。DOSプロンプト上で、QBasicを起動した後タイトル画面が出る前に、Left CTRL+Left SHIFT+Left ALTおよびRight CTRL+Right SHIFT+Right ALTを同時に押すと、プログラマのチームがリストされる[8]。このプログラムは現在のコンピュータでは実行するには速すぎる。古いパーソナルコンピュータ(できればスイッチを入れることによってCPUを4.77MHzに遅くするようなターボボタンを持つもの)または速度を遅くすることが出来るBochsDOSBoxのようなエミュレータによってもっともうまく実行される。
脚注[脚注の使い方]
注釈^ a b PC/AT互換機版の場合。
^ 日本語版の製品版Windows 98ではPC/AT互換機版とPC-9800シリーズ版が同梱されている。その名残でPC-9800シリーズ用プリインストール版にもQBASICが含まれていることがあるが、AT互換機用であるので当然ながら意味は無い。

出典^ a b c “ ⇒Differences Between GW-BASIC and QBasic” (2003年5月12日). 2008年6月28日閲覧。
^ “ ⇒QBASIC Manual: SUB...END SUB Statement QuickSCREEN”. 2008年6月28日閲覧。
^ “ ⇒QBASIC Manual: WHILE...WEND Statement QuickSCREEN”. 2008年6月28日閲覧。
^ “ ⇒QBASIC Manual: TYPE Statement QuickSCREEN”. 2008年6月28日閲覧。
^ “ ⇒QBASIC Manual: Limits - Names, Strings, and Numbers”. 2008年6月28日閲覧。
^ “ ⇒Microsoft BASIC version information”. 2008年6月12日閲覧。
^ “ ⇒QBasic Missing from Windows 2000” (2007年3月1日). 2008年6月12日閲覧。
^ “ ⇒QBasic - Developer Credits” (1999年7月23日). 2008年6月12日閲覧。











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