Pylons
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Pylons開発元Ben Bangert, James Gardner

最新版1.0.1 / 2012年8月13日
プログラミング
言語Python
対応OSクロスプラットフォーム
種別Webアプリケーションフレームワーク
ライセンスBSD License
公式サイト[1]
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Pylons は Python 言語で書かれた オープンソースwebアプリケーションフレームワークである。再利用性を促進し、機能を各モジュールに分割するためにWSGI 標準を広い範囲にわたり採用している。

Pylons は、DjangoTurboGears などを含む昨今の webアプリケーションフレームワークの中でも最も新しいもののひとつである。Ruby on Railsに強い影響を受けており、主要なコンポーネントのうち ⇒Routes と ⇒WebHelpers は、Rails の機能を Python で再実装したものである。

Pylonsはメンテナンスモードに移行し実質的な開発は終了し、後継となるPyramidに移行している。
特徴
構造

Pylons は他社が開発したツールに基づくほぼ完成したスタックを持つことで知られており、明らかに NIH シンドロームを避けている。
インストール、依存ソフトウェア、設定

Pylons の公式なインストールの方法は、the ⇒Python CheeseShop 経由でEasyInstall を用いて行うことで、追加のツールもたいていは同じ方法でインストールされる。EasyInstall は必要に応じてパッケージの依存関係を解決する。Pylons と Paste を一緒にパッケージした配布系もあるが、配布系のパッケージは公式の配布物より遅れる傾向がある。Pylons は .egg ファイルを .zip ファイルに変更し、内容を展開することでもインストールできる。

Pasteプロジェクトの設定、テスト、配置に使用される。共通の INI構成フォーマットを用いており、Paste では開発と配置の設定を、インタラクティブなデバッガなどの Pylons の複雑な部分を製品版のユーザーから隠蔽した状態で開発者が同じコードベースをもとに動作させられるよう、複数の"プロファイル"を用いることができる。
URL のディスパッチ

Selectorなどの WSGI 互換の URL ディスパッチャであればどれでも使用可能だが、現在 Pylons 用に広く使われている唯一の URL ディスパッチャはRuby on Railsの URL ディスパッチ機構を Python で再実装した ⇒Routes である。
HTML の生成

Pylonsでも採用されたRailsのもう一つの機構が、Routes の設定に基づき URL のマッピング機能を提供する ⇒WebHelpersである。WebHelpers は、script.aculo.us や Prototype ライブラリを利用したJavaScriptコードを生成するためのユーティリティ的な機能も提供する。

HTML フォームの検証と生成のために、 ⇒FormEncode と ⇒FormBuild が用いられている。Mako の継承モデルを用いてフォームの生成を行うために、Mako も一部で用いられている。
テンプレート

Myghty がバージョン 0.9.5 まで Pylons のデフォルトのテンプレート言語であったが、バージョン 0.9.6 で ⇒Mako に置き換えられた。[1]いずれのテンプレート言語もインクルード、継承、任意の Python コードの埋め込みをサポートするテキストベース(XMLベースのものではない)のテンプレート言語である。

Pylons の緩く結合されたレイヤ構造により、それ以外のテンプレート言語も利用可能である。XML ベースのテンプレート言語 ⇒Genshi もMako や Myghty いずれかの代わりに使用することができる。[2]
データベースの抽象化 / O/Rマッピング

Pylons にはデフォルトのデータベースライブラリはない。SQLObject と SQLAlchemy が知られている。
repoze.bfgとのプロジェクト統合によるPylons終了とPyramidの誕生

フレームワークのPylons はPylons プロジェクトが開発してきたが、Pylons 2 の開発を進めるうちに repoze.bfg (Zope 由来のコンポーネントをWSGIアプリケーションで利用できるようにしたコンポーネント集であるrepozeで構成されたフレームワーク) と似てきたことで、コードベース と開発コミュニティをマージする方向へとシフトする。2010年11月のrepoze.bfg とのプロジェクト統合の合意により、Pylonsの新しいバージョンはオリジナルのPylons 1.0 と大きく変わることとなる。こうしてPylonsプロジェクトはメンテナンスモードに移行し、Pyramidと銘打ったrepoze.bfgをコードベースとする新しいPylons プロジェクトが開始されることとなった[3]
Pyramid

Pyramid
開発元Chris McDonough, Ben Bangert
初版2008年7月8日 (2008-07-08)(前身のrepoze.bfg )[4]
2011年1月30日 (2011-01-30)(repoze.bfgと統合後の1.0バージョン)[5]

最新版1.9.2 / 2018年4月23日 (6年前) (2018-04-23)[6]
プログラミング
言語Python
対応OSクロスプラットフォーム
種別Webアプリケーションフレームワーク
ライセンスBSDライセンス
公式サイトtrypyramid.com
テンプレートを表示

Pyramid は、WSGIベースのPythonで書かれたオープンソースWebアプリケーションフレームワーク


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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