昆虫(こんちゅう)は、節足動物門汎甲殻類六脚亜門昆虫綱 (Insecta) の総称である。昆虫類という言葉もあるが多少意味が曖昧で、六脚類の意味で使うこともある。なお、分類体系の見直しから、六脚虫はかつてはすべて昆虫綱に含めたが、現在はトビムシなど原始的な群のいくつかをここから外している。昆虫は、硬い外骨格をもった節足動物の中でも、特に陸上で進化したグループである。ほとんどの種は陸上で生活し、淡水中に棲息するものは若干、海中で棲息する種は例外的である。水中で生活する昆虫は水生昆虫(水棲昆虫)とよばれる。世界の様々な気候、環境に適応しており、種多様性が非常に高い。現時点で昆虫綱全体で80万種以上が知られている。現在知られている生物種に限れば半分以上は昆虫である。未記載種を含めると100万種を越えるといわれている。……(続きを読む) 新しい特集を表示 編集
特集項目 ヒョウモンチョウ族(Argynnini、豹紋蝶)は、チョウ目タテハチョウ科ドクチョウ亜科内のひとつの分類単位。本族に分類されるチョウは、和名の通り黄色の地に黒い斑点が並んだヒョウ柄模様の翅を持つものがほとんどである。日本では本族内の一種 Brenthis daphne (Denis et Schiffermuller, 1775) に「ヒョウモンチョウ」(別名ナミヒョウモン)の和名が充てられるが、「ヒョウモンチョウ」という言葉は本族のチョウの総称としても使われることが多い。熱帯性のウラベニヒョウモン、ヒメウラベニヒョウモン、ウスイロネッタイヒョウモンなどは近縁の Vagrantini 族とし、ヒョウモンチョウ族とは普通区別される。寒帯から熱帯まで全世界の陸上に分布し、分類法にもよるが14属・100種ほどが知られる。分布の中心は北半球の温帯・寒帯地域で、チョウとしては北方系の分類群として位置づけられる。このうち日本では8属・14種が見られる。
一覧 (昆虫#目レベルの分類 より)
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主要項目
昆虫綱
単関節丘亜綱 Monocondylia
イシノミ目(古顎目) Archaeognatha・Microcoryphia
双関節丘亜綱 Dicondylia
無翅下綱 Apterygota
シミ目(衣魚目・総尾目) Thysanura
有翅下綱 Pterygota
旧翅節 Paleoptera
カゲロウ目(蜉蝣目) Ephemeroptera
トンボ目(蜻蛉目) Odonata
† ムカシアミバネムシ目(古網翅目)Palaeodictyoptera
† ムカシカゲロウ目(疎翅目)Megasecoptera
新翅節 Neoptera
多新翅上目 Polyneoptera
網翅類 Dictyoptera
ゴキブリ目 Blattodea
カマキリ目(蟷螂目) Mantodea
ハサミムシ目(革翅目) Dermaptera
カワゲラ目(襀翅(せきし)目) Plecoptera
バッタ目(直翅目) Orthoptera
ナナフシ目(竹節虫目)Phasmatodea
シロアリモドキ目(紡脚目) Embioptera
ジュズヒゲムシ目(絶翅目) Zoraptera
広義のガロアムシ目 Notoptera
ガロアムシ目(擬蟋蟀目・欠翅目・非翅目) Grylloblattodea・Notoptera
マントファスマ目(カカトアルキ目・踵行目) Mantophasmatodea
外翅上目(準新翅上目) Exopterygota
咀顎目 Psocodea
アザミウマ目(総翅目) Thysanoptera
カメムシ目(半翅目) Hemiptera
内翅上目(貧新翅上目・完全変態上目) Endopterygota
広義のアミメカゲロウ目(脈翅目) Neuroptera ・脈翅上目 Neuropterida
甲虫目(鞘翅目) Coleoptera
ネジレバネ目(撚翅目) Strepsiptera
シリアゲムシ目(長翅目) Mecoptera
ノミ目(微翅目・隠翅目) Siphonaptera
ハエ目(双翅目) Diptera
トビケラ目(毛翅目) Trichoptera
チョウ目(鱗翅目・蝶目・蛾目) Lepidoptera
ハチ目(膜翅目) Hymenoptera
† 矮翅目 Miomoptera
† 原双翅目 Protodiptera
一覧
無脊椎動物天然記念物一覧
昆虫類レッドリスト (環境省)
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