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ロリカ・セグメンタタを身に纏うローマ兵

ローマ軍団(古典ラテン語:legio、レギオー)は、古代ローマにおける軍隊(excercitus)のうち陸軍の基本的な編成単位のことである。軍団はローマ市民権を有する者だけで構成されていた。

王政ローマ時代の「レギオー」は、古代ギリシア伝来の重装歩兵であった。6代目ローマ王セルウィウス・トゥッリウスケンスス(国勢調査)を行い、市民を資産ごとに階級分けし、エクィテス(騎兵)などのケントゥリア(百人隊)に登録し、兵役義務を課すように改革を行った。ケントゥリアは軍事単位であると同時に、ケントゥリア民会における行政単位でもあり、資産のない無産階級は兵役を免除された。

共和政ローマにもそれは受け継がれたが、三列の陣形が採用されるにつれ、階級よりも年齢によって振り分けられるようになり、マニプルス(中隊)単位で動くようになった。兵士の主力は資産家から中産階級へ移っていき、彼らの力でローマはイタリアを統一し、更に海外へとその支配権を広げていく。

しかし、共和政後期には海外の属州が増え、市民兵のシステムは限界を迎えていた。社会状況の変化を受け、紀元前2世紀後半にマリウスの軍制改革と呼ばれる刷新がなされ、これまで活用されていなかった無産階級が取り込まれた。軍団はマニプルスからコホルス(大隊)単位で動くようになり、より柔軟性が増したことでその強さを取り戻すと同時に、これまでとは全く別の組織に変質していった。


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