Portal:化学/人物紹介
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ライナス・ポーリング(1901年?1994年)は、アメリカ合衆国の量子化学者、生化学者である。彼自身は結晶学者、分子生物学者、医療研究者とも自称していた。20世紀における最も重要な化学者として広く認められている。量子力学を化学に応用した先駆者であり、化学結合の本性を記述した業績により1954年にノーベル化学賞を受賞した。また、結晶構造決定やタンパク質構造決定に重要な業績を残し、分子生物学の祖の一人とされる。ワトソンとクリックが1953年にDNAの超微細構造である「二重らせん」を発見した時に、ポーリングはほぼそれに近い形を発見していた。多方面に渡る研究者としても有名で、量子力学と分子生物学に加え、無機化学、有機化学、金属学、免疫学、麻酔学、心理学、弁論術、放射性崩壊、原水爆戦争の影響などを究めた。

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マリ・キュリー(1867年?1934年)は、現在のポーランド出身の物理学者・化学者である。ワルシャワに生まれる。キュリー夫人として広く知られる。放射線の研究で、1903年のノーベル物理学賞、1911年のノーベル化学賞を受賞し、パリ大学初の女性教授職に就任した。放射能という用語は彼女の発案による。

生誕時の名前はマリア・サロメ・スクウォドフスカ。父ブワディスカ・スクウォドフスキは下級貴族階級出身で、帝政ロシアによって研究や教壇に立つことを制限されるまではペテルブルク大学で数学と物理の教鞭を執った科学者であった。母ブロニスワバ・ボグスカも下級貴族階級出身で、女学校の校長を勤める教育者だった。

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ジョゼフ・プリーストリー(1733年?1804年)は18世紀イギリスの自然哲学者、教育者、神学者、非国教徒の聖職者、政治哲学者で、150以上の著作を出版した。気相の酸素の単離に成功したことから一般に酸素の発見者とされている。

その生涯における主な科学的業績として、炭酸水の発明、電気についての著作、いくつかの気体(アンモニア、塩化水素、一酸化窒素、二酸化窒素、二酸化硫黄)の発見などがあるが、最大の功績は「脱フロギストン空気」(酸素)の命名である。プリーストリーにとって科学は神学に不可欠な要素であり、一貫して啓蒙合理主義とキリスト教の融合を心がけていた。哲学的著作では有神論、唯物論、決定論の融合を試み、それを「大胆で独創的」と称した。

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ジョン・ドルトン(1766年?1844年)は、イギリスの化学者、物理学者ならびに気象学者である。原子説を提唱したことで知られる。また、自分自身と親族の色覚を研究し、自らが先天色覚異常であることを発見したことによって、ドルトニズムの語源となった。

カンバーランド州イーグルスフィールドでクェーカー教徒の一家に生まれる。機織りの息子であり、地元の小学校で初等教育を受けたが、そこの教師が1778年に引退すると、12歳にして教師となった。15歳のとき兄と共に近くのケンダルでクェーカー教徒の学校を運営した。1790年ごろ法律家か医師になることを志したが、当時のイングランドでは非国教徒は大学に入学できなかったため親族に反対され、1793年までケンダルに留まり、その後マンチェスターに引っ越した。

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マイケル・ファラデー(1791年?1867年)は、イングランド人の化学者・物理学者(あるいは当時の呼称では自然哲学者)で、電磁気学および電気化学の分野での貢献で知られている。

直流電流を流した電気伝導体の周囲の磁場を研究し、物理学における電磁場の基礎理論を確立。それを後にジェームズ・クラーク・マクスウェルが発展させた。同様に電磁誘導の法則、反磁性、電気分解の法則などを発見。磁性が光線に影響を与えること、2つの現象が根底で関連していることを明らかにした。電磁気を利用して回転する装置(電動機)を発明し、その後の電動機技術の基礎を築いた。

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長井長義(1845年?1929年)は日本の薬学者。エフェドリンを発見した。日本薬学会初代会頭で、日本の近代薬学の開祖である。

明治時代における日本薬学の進展に寄与した。漢方薬の研究と成分抽出は特筆すべき業績である。マオウからのエフェドリン抽出に成功し、のちに大量合成が可能であることを証明した。これは、多くの喘息患者の苦痛を取り除くことになった。エフェドリンは、現在でも誘導体 dl-塩酸メチルエフェドリンという成分名で、気管支拡張剤として市販の感冒薬にも配合されている。

日本薬学会の初代会頭に推挙され就任し、終身、心血を注いだ。

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下村脩(1928年?2018年)は、生物学者(有機化学・海洋生物学)。理学博士(名古屋大学、1960年)。ボストン大学名誉教授、ウッズホール海洋生物学研究所特別上席研究員、名古屋大学特別教授。

有機化学・海洋生物学を専門とする生物学者、中でも生物発光研究の先駆者であり第一人者。 長崎大学、名古屋大学、プリンストン大学、ボストン大学、ウッズホール海洋生物学研究所などに在籍し、発光生物についての研究を継続。その中のひとつ、オワンクラゲの緑色蛍光タンパク質の発見は、その後医学研究用の重要なツールに発展して2008年のノーベル化学賞受賞に結びついた。

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ロバート・バーンズ・ウッドワード(1917年?1979年)はアメリカ合衆国の有機化学者。「20世紀最大の有機化学者」と評価されている。

早くから化学に関心を持ち、1933年にマサチューセッツ工科大学に入学したが勉強不足で翌年放校処分となった。しかし1935年に再度入学を認められ、1936年学士号を取得、さらに翌年には博士号を授与された。その後主にハーバード大学で研究を行った。

1942年からキニーネの全合成に取り組み始め、1944年にウィリアム・デーリングと共に完成させた。この際に用いた「余分な環を作ることにより立体化学を制御する」という手法は、以降天然物全合成における標準的手法となった。

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ハロルド・クロトー(1939年?)はイギリス人化学者で、王立協会のフェロー、1996年のノーベル化学賞受賞者である。

1970年代には、サセックス大学で星間物質の中に炭素化合物を探すプロジェクトを立ち上げた。1975年から78年にかけて、クロトーのグループはシアノブタジインやシアノヘキサトリインのスペクトルデータを得るとともに、それらを説明する過程でフラーレン分子を見出した。

1995年にイギリスで始まったベガ・サイエンス・トラストの設立に参加し、ノーベルレクチャーでの講演、インタビュー、討論、そしてテレビやインターネットで放送された番組のフィルムを作成するのに関わった。

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/10田中耕一は日本の化学者・エンジニアである。文化功労者、文化勲章、ノーベル化学賞受章者。株式会社島津製作所フェロー・田中耕一記念質量分析研究所所長、東京大学医科学研究所客員教授、日本学士院会員。

レーザーによりタンパク質を気化、検出することに世界で初めて成功した。彼の開発した方法を「ソフトレーザー脱離イオン化法」として、ノーベル賞が授与された。「レーザーイオン化質量分析計用試料作成方法」は、1985年に特許申請された。

現在、生命科学分野で広く利用されている「MALDI-TOF MS」は、田中らの発表とほぼ同時期にヒーレンカンプとカラスにより発表された方法である。MALDI-TOF MSは、低分子化合物をマトリックスとして用いる点が田中らの方法と異なるが、より高感度にタンパク質を解析することができる。

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鈴木章(1930年?)は、日本の化学者、北海道大学名誉教授。北海道胆振支庁管内鵡川町(現むかわ町)出身。北海道江別市在住。1979年、芳香族化合物の合成法としてしばしば用いられる反応の一つである「鈴木・宮浦カップリング」を発表、金属のパラジウムを触媒として、炭素同士を効率よくつなげる画期的な合成法を編み出したことで2010年にノーベル化学賞を受賞した。

1963年から3年間、パデュー大学のハーバート・ブラウンのもとで有機ホウ素化合物の研究を行う。このときの経験が、当時助手だった宮浦憲夫とのカップリング反応の研究に活かされ、1979年発表の鈴木・宮浦カップリングの発見につながった。

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フリッツ・ハーバー(1868年?1934年)はドイツ(現在のポーランド・ヴロツワフ)出身の物理化学者、電気化学者。1918年にノーベル化学賞を受賞。

1904年に平衡論を利用した窒素分子からのアンモニアの合成法の開発に着手した。これは1912年にBASFで実用化され、現在ハーバー・ボッシュ法として知られている。この成果によって、ドイツはチリ硝石に依存せず、火薬と肥料を生産できるようになり、第一次大戦の折、英海軍の海洋封鎖にもかかわらずドイツは弾薬を製造可能であった。

第一次世界大戦時に塩素をはじめとする各種毒ガス使用の指導的立場にあったことから「化学兵器の父」と呼ばれることもある。

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ヴィルヘルム・オストヴァルト(1853年?1932年)はドイツ(バルト・ドイツ人)の化学者。


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