Portable_Document_Format
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この記事は言葉を濁した曖昧な記述になっています。Wikipedia:言葉を濁さないおよびWikipedia:避けたい言葉を参考に修正してください。(2019年5月)

Portable Document Format
拡張子.pdf
MIMEタイプapplication/pdf[1]
タイプコード.mw-parser-output .monospaced{font-family:monospace,monospace}'PDF '(半角空白を含む)
UTIcom.adobe.pdf
マジック
ナンバー
%PDF-
開発者ISO
初版1993年6月15日 (30年前) (1993-06-15)
最新版2.0
(2017年7月28日 (6年前) (2017-07-28))
種別ページ記述言語
派生元PostScript
拡張PDF/X, PDF/A, PAdES など
国際標準ISO 32000-2
ウェブサイトwww.iso.org/standard/63534.html

Portable Document Format(ポータブル・ドキュメント・フォーマット、PDF)は、デジタルデバイス上でアプリケーションOSハードウェアに依存せず文章や図版を表示するために開発され、ISO 32000[2]で国際標準化された電子文書ファイル形式である。PostScriptをベースにAdobeが開発し、1993年にAdobe Acrobatで初めて採用された。
概要

特定の環境に左右されずに全ての環境でほぼ同様の状態で文章や画像等を閲覧できる特性を持っている。

アドビはPDF仕様を1993年より無償で公開していたが、それでもPDF規格はアドビが策定するプロプライエタリなフォーマットであった。

2008年7月には国際標準化機構によってISO 32000-1として標準化された[3][4][5]

アドビはISO 32000-1 についての特許を無償で利用できるようにしたが、XFA(英語版) (Adobe XML Forms Architecture) やAdobe JavaScriptなどはアドビのプロプライエタリな部分として残っている。
PDFの特徴

PDFファイルは 印刷可能なあらゆる文書から生成でき、表示や印刷は各社が無料、有料で配布しているソフトウェアを利用する。

主な物にアドビが無料で配布しているAcrobat Reader(旧Adobe Reader)がある。

また、ApplemacOS, iPadOS, iOSではOSレベルでPDFの表示、編集、作成、印刷に対応している[6][7]
特徴

PDFには、次の特徴がある。

作成した文書を異なる環境のコンピュータで元のレイアウト通りに表示・印刷できる

文書のセキュリティを設定できる

圧縮してデータを格納することで、ファイルサイズを小さくできる

しおり、リンク、注釈といった、文書を画面に表示するときに便利な機能を設定できる

フォーム機能を使って、利用者の入力欄を受け取るような書式設定済み文書を作成できる

音声化などアクセシビリティに配慮した文書を作成できる

マルチメディアに対応している

レイアウトの保持

PDFは、Acrobat Readerに代表されるPDFビューアー(表示用のソフトウェア)がインストールされているコンピュータであれば元のレイアウトどおりに表示・印刷できる。Acrobat Readerは Windows、macOS、Android、iOS など各種オペレーティングシステム (OS) に対応したものが無償で配布されており、他のPDF閲覧ソフトも数多く存在するため、PDFファイルは多くの環境で閲覧・印刷できる。

PDF以外のテキスト形式の電子文書は、ほかのコンピュータ上で元のレイアウトを保持したまま表示・印刷するのは難しい。例えば、WordExcelなどMicrosoft Officeの文書は、対応するソフトウェアをインストールすれば閲覧することは可能だが、バージョンや設定が違っていたり、フォントの有無が原因で編集者が意図した通りのレイアウトを保てない場合がある。HTML の文書は多くのコンピュータで閲覧できる。しかし、レイアウトの制限が大きい上、OSやウェブブラウザの種類・設定でレイアウトが変わりやすい。

そのため、厳密にレイアウトを保持する必要のある文書はPDF化することが多い。ただし、フォントの設定によっては、PDFでも元のレイアウトを保持できない場合がある。この問題は、フォントを埋め込むことで回避できる。
PDFの利用場面
電子文書の公開・配布

PDFの特長は、PDFファイル作成元と異なるコンピュータ環境において、作成元文書のレイアウトや書式を忠実に再現した表示・印刷ができることにある。その性質を好んで、ウェブページ上の文書やソフトウエアの説明書などの広く公開・頒布する形態で多く利用される。また、同様の理由から、将来のコンピュータの環境変化を想定した長期保存向け文書 (PDF/A) や、 DTP の過程でPDFファイルを作成・利用する (PDF/X) 用途も多くなっている。
印刷物として制作した文書のPDF化

Quark XPressAdobe InDesignなどのDTPソフトウェアで組版した結果のデータは、しばしばPDFファイルとして出力される。こうして作成されたPDFファイルは、印刷物と同じレイアウトの電子文書となる。一般に、PDFファイルの公開・配布は印刷物を配布するのに比べて低コストである。

そのためPDFを利用して例えば、カタログやパンフレットなどをインターネット上で公開したり、マニュアルや雑誌の収録記事をCD-ROMで配布することが多くなっている。
PDF入稿

印刷物制作時の入稿をPDFですることも増えてきている。従来は、QuarkXPress などで組版した結果のデータをそのまま入稿することが多かった。

PDF入稿には、

原稿作成方法の制限が小さくなる

画像ファイルの添付し忘れやエラーの発生を少なくできる

データサイズをコンパクトにすることができる

などといった利点がある。

ただし作成方法によっては、商業印刷には使えないPDFファイルが生成されることもある。たとえば、紙資料をスキャンして作成したPDFファイルから商業印刷に要求される結果を得るのは難しい。目的とする印刷品質を得るためには、フォントの埋め込みや印刷時に使用する色の情報、画像解像度などをPDFファイル作成時に適切に設定する必要がある。この設定を行うにはコンピュータの操作方法ならびに印刷物とその製造工程を的確に理解していることが必須であるため、誰でも確実に行うことができるとは言い難い。PDF/Xは、こうした問題を回避するために用いられる[8]
データの入力と収集

Acrobatは「フォーム」機能を利用し、文書入力のインタフェースとしても利用される。フォームとは記入用紙のことで、PDF内に記入欄を設け、エンドユーザーに入力させてメールで送付させる、あるいはPDFのインタラクティブ機能を使ってサーバに送信させることでデータを収集することができる。

またPDFファイルにはJavaScriptを埋め込むことができる。これにより入力のナビゲーションや入力時の値チェックなどが可能になる。
PDFの歴史詳細は「PDFの歴史」を参照
経緯

PDFは 1990年代初めに、文書共有を目的として開発された。文書の書式とインラインの図表を保持し、異なるプラットフォームコンピュータのユーザー間で文書を閲覧するために互換性のあるアプリケーションを利用できない場合にも文書を共有できる[9]。競合としてDjVu (開発続行中)、Envoy、Common Ground[10]社の DigitalPaper, Farallon Replica[11]の他にアドビ自身が推進するPostScript format (.ps) がある。初期、 World Wide WebHTMLが興隆する以前のPDFの主要な用途はデスクトップパブリッシングワークフローであった。

PDFの初期の普及の足取りはゆっくりしたものであった[12]。アドビのPDF閲覧・作成ソフトAdobe Acrobatは無償ではなく、また初代バージョンのPDFは文書外部へのハイパーリンクを提供しないためインターネットの特長を活かしていなかった。またプレーンテキストと比べてサイズは大きいためモデムによるダウンロードは時間がかかり、また当時ハイスペックだったPCでも表示は遅かった。

バージョン 2.0より、アドビはAcrobat Readerを無償配布するようになった[13]。初代バージョンとの互換性は保たれており次第に書式を固定した電子文書デファクトスタンダードの地位を確立した[14]

2008年にアドビのPDF Reference 1.7はISO 32000:1:2008として策定された。以後のPDF(PDF 2.0を含む)開発はIS のTC 171 SC 2 WG 8においてアドビと専門家らの協力により進められている。
一覧

時出来事
1993年アドビシステムズ(現アドビ)、PDF1.0とAcrobat 1.0をリリース。
1994年アドビシステムズ、Acrobat Readerの無償配布開始。この無償配布が、PDF普及の大きな要因となった。
1995年アドビシステムズ、
Netscape Navigator用のAcrobatプラグインを公開。ウェブブラウザー上でのPDF利用を促進した。
1996年アドビシステムズ、PDF 1.2とAcrobat 3.0をリリース。このバージョンからPDFとAcrobatが日本語に対応。
1999年AppleMac OS Xをリリース。Quartzを採用し、OSレベルでPDFへ対応。
アドビシステムズ、PDF 1.3とAcrobat 4.0をリリース。
2001年アドビシステムズ、PDF 1.4とAcrobat 5.0をリリース。
2003年アドビシステムズ、PDF 1.5とAcrobat 6.0をリリース。
2004年ソースネクスト、日本国内で「いきなりPDF」シリーズを発売開始。低価格のPDF作成ソフトということで注目を集めた[注 1]
アドビシステムズ、PDF 1.6とAcrobat 7.0をリリース。
2005年アドビシステムズ、マクロメディアを買収。PDFとFlashの統合が開始された。
2006年アドビシステムズ、PDF 1.7とAcrobat 8.0をリリース。
2008年7月2日ISOの管理規格となる。ISO 32000-1。
2008年アドビシステムズ、PDF 1.7, Adobe Extension Level 3とAcrobat 9.0をリリース。
2010年アドビシステムズ、PDF 1.7, Adobe Extension Level 8とAcrobat X(10.0)をリリース。

アドビによる仕様定義

1993-2006年にかけてアドビはPDFの仕様を数回改訂して新機能を追加している[15][16]

PDF 1.7 (ISO 32000-1) が制定された2006年以降にアドビが定義した拡張 (Extension Levels) はISO 32000-2 (PDF 2.0) のドラフトにも一部取り込まれているものもあるが、開発者はアドビの拡張部分がPDFの標準でないことに注意する必要がある[17]
PDFのバージョンと仕様書

バージョン仕様書[5]発行年新機能Acrobat Reader のバージョン
1.0Portable Document Format Reference Manual[18]1993—Carousel
1.1First, revised[19]1996

暗号化(MD5, RC4 40ビット)

device-independent color

スレッド

リンク
2.0
1.2First, revised[19]1996

インタラクティブなページ部品(ラジオボタン, チェックボックス等)

インタラクティブな記入フォーム

Forms Data Format (FDF) により記入内容のインポート、エクスポートをインターネット経由で行えるようになった

マウスのイベント

外部動画の再生

外部または添付の音声の再生

zlib/deflateによるテキストと画像の圧縮

Unicode対応

色管理と代替画像のサポート
3.0
1.3Second[20][21]2000

日本語フォントの埋め込み

電子署名

ICCおよびDeviceN色空間

JavaScript

各種ファイルストリームの添付 (ファイル添付)

注釈種類の追加

Adobe PostScript Language Level 3 imaging model で追加された機能のサポート

イメージのマスク

代替イメージ

スムージング

ページ番号付けの強化

ウェブキャプチャ

表示順以外に論理構造表現のサポート

CIDフォントのサポート強化

data structures for mapping strings and numbers to PDF objects

プリプレス分野のワークフローのサポート

new functions for several function object types that represent parameterized classes of functions[20][22]

Acrobat JavaScript Object Specification Version 4.05
4.0
1.4Third[23]2001

JBIG2画像圧縮

透明効果

OpenTypeフォント対応


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