PlayStation_2
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また、ゲームによってはサウンドが音飛びを起こしたり、サウンドの再生が異常に速くなってしまったりするものがある[注釈 26]。逆に最初から隠し機能として高速モードがあるソフト[注釈 27]はコマンド入力無しに発動する恩恵もある。

メモリーカードスロットにも互換性があり、PS用メモリーカードを直接使用できる。PS2用メモリーカード (8MB) にもブラウザ上からPS用ソフトのセーブデータをコピーすることができるが、PS用ソフトからPS2用メモリーカードにアクセスすることはできなくなっているため、バックアップ用途にとどまる。また、メモリーカードの読み書きを高速化する機能も案としてあり技術的には可能であったが、読み書き速度やメモリーカードの容量に依存したソフトが多いことを理由に採用されなかった。

また、PS2をD端子ケーブルやコンポーネント端子ケーブルで接続した場合、PS用ソフトは大幅に画質が向上するが、一般的な映像フォーマットではない240p(256×240ピクセル)で出力される為、接続したモニタによっては信号に対応せずゲーム画面が乱れたり、全く出力されなかったりする事がある。
バリエーションEyeToy(上)薄型PS2(中央)厚型PS2(下)PS2に貼られた封印シール

本体色は特記なければブラックである。前世代機PSと同様に型番はSCPH-XXXXYの形式で付けられている。Sony Computer Playstation 2 Hardwareの略とされる。XXXXが型式、Yが発売地域を表している。Yは日本用([NTSC J]、AC100 V)が0、北米地域用([NTSC U/C]、AC110 V - 127 V)が1、ヨーロッパ・オセアニア地域用([PAL]、AC200V - 240V)が2、アジア地域用([NTSC J]、AC110 V - 240 V)が3、ポーランド地域用([PAL]、AC110 V - 240 V)が4、韓国地域用([NTSC K]、AC110 V - 240 V)が5、、中国地域用([NTSC C]、AC110 V - 240 V)が6、台湾・香港地域用([NTSC C]、AC110 V - 240 V)が7、ロシア地域用([SECAM]、AC110 V - 240 V)が8である。

SCPH-18000以降の型では、自己修理および改造防止のため、PSにはなかった[注釈 28]セキュリティシールが継ぎ目部分に貼付されるようになった。マイナーチェンジはSCPH-10000からSCPH-90000まで行われ、SCPH-70000以降は本体を薄型にするなど小型化された。
厚型モデル

のちに発売された「薄型モデル」に対して日本では「厚型モデル」、日本国外では「PlayStation 2 Fat」と呼ばれることがある。
SCPH-10000系

日本でのみ発売されたモデル。シリーズで唯一PCカードスロットが搭載されている。消費電力は約50 W。2つのUSB端子と右下のi.LINK端子が存在。このモデルのみ基盤が本体の最下部に取り付けられており、ヒートシンクに非常に巨大なパーツが使用されている。
SCPH-10000
2000年3月4日発売、39,800円最初に発売されたモデル。この機種とSCPH-15000にだけPS2用メモリーカードが同梱されている。DVD-Videoの再生にはDVD再生用プログラム(同梱の『ユーティリティディスク』などからインストール可能)を書き込んだメモリーカードを装着してから起動する必要がある。簡単な操作により日本以外のリージョンが設定されたDVDも再生できたが、再生ソフトのバージョンアップにより修正された。色はPSのグレーからチャコール・ブラックに変更。光学ドライブはディスクトレイを採用。使用されているピックアップ「KHS-400A」の性能が悪く、少しの期間使用しただけで片面二層式DVDの読み込みに失敗することがある。
SCPH-15000
2000年6月15日発売、39,800円生産性向上、『ユーティリティディスク』1.00対策などのマイナーチェンジ。設定ミスにより、メインメニュー上ではSCPH-10000と表示される。その旨を記載した注意書も同梱されている。
SCPH-18000
2000年12月8日発売、39,800円DVDプレーヤーを本体に内蔵、リモコンとリモコン受光部が同梱。以降のモデルではDVD再生時にRGBケーブルの使用が制限され、PS2用メモリーカードは別売となった。ディスクドライブのピックアップがKHS-400Bに変更された。
SCPH-30000系北米版SCPH-30001の本体とコントローラ日本版SCPH-30000の本体にエクスパンションベイ

SCPH-30000は2001年4月18日発売、オープン価格。6月29日から35,000円、11月29日から29,800円、2002年5月16日から再びオープン価格。型番はSCPH-3XXXY。

機能は以前のSCPH-10000シリーズ(日本国内のみ)とほぼ同じ本体背面のPCカードスロットを代わって、北米・欧州モデルに先行して搭載されたエクスパンションベイを付属し、本機は21世紀初めて、世界統一仕様となったモデル。消費電力が39 W(SCPH-35000は47 W、SCPH-30000は39 Wと47 Wが混在)に低下し、EEとGSの0.18 μmへのシュリンクと通気口改善されたが、ファン回転数は増え、騒音は増加した。内部的にもハードディスク接続を見越した部分がある[注釈 29]。本体側にはアクセスランプが内蔵され、ソフトウェア側では拡張ベイ部分のドライバを内蔵しておりPlayStation BB Unit使用時にメモリーカードにドライバをインストールする必要がない。リモコンとリモコン受光部別売となった。ディスクドライブのピックアップは消費電力が47 WのものはKHS-400B、39 WのものはKHS-400CまたはHD7が搭載されている。以前のSCPH-10000シリーズでは、i.LINK端子は右下から右上に移動。このモデル以降の厚型は基板が本体の中心部に位置している。
SCPH-30000

ピックアップレンズが更に強化され、耐久性が上昇した。海外では2000年10月26日以降から販売されたため、ピックアップレンズの性能が18000モデルに準拠している場合がある。
SCPH-30000 ヨーロピアン・オートモービル・カラーコレクション
2001年11月8日発売(受注販売のみ)各色50,000円。5色セット250,000円PS2生産出荷台数累計2000万台を記念して発売された限定特別色モデル。日本国内での販売はプレイステーションドットコムのみで単体販売600台、5色セットが66台の計666台。本体と付属コントローラー、縦置きスタンドが通常色とは異なるカラーで鏡面色塗装処理が施され、通常別売のメモリーカードも本体に同封されている。実際の自動車用の塗料を用いて塗装されているが、自動車用の塗料は塗膜が柔らかくそのまま梱包すると塗面がへこんでしまうため、塗装後に堅い塗膜のトップコートが施されている
[62]。カラーはスーパーレッド、メタリックシルバー、アストラルブルー、スノーホワイト、ライトイエローの5色。
SCPH-35000 GT
2001年6月8日発売、39,800円『グランツーリスモ3』を同梱したセット。基本仕様はSCPH-30000 (47 W) に準ずる。
SCPH-37000 L
2002年7月19日発売、30,000円本体色は「オーシャン・ブルー」(半透明青)。ヒートシンクなどに変更が見られる。縦置きスタンドとリモコンが同梱。
SCPH-37000 B
2002年8月1日発売、30,000円本体色は「ゼン・ブラック」(半透明黒)。その他の特徴はSCPH-37000 Lと同じ。日本版SCPH-39000の本体とコントローラ
SCPH-39000
2002年11月21日発売、オープン価格コスト削減などのマイナーチェンジ。
SCPH-39000 RC
2002年12月3日発売、26,800円『ラチェット&クランク』同梱のアクションパック。
SCPH-39000 TB
2002年12月3日発売、26,799円本体色はトイザらス限定カラー「トイズ・ブルー」。上記「SCPH-39000 RC」のトイザらス限定品。
SCPH-39000 S
2003年2月13日発売、25,000円本体色はシルバー。PS2全世界5000万台出荷記念、2003年春季限定カラーモデル。
SCPH-39000 SA
2003年2月20日発売、25,000円本体色は「SAKURA」(薄ピンク)。PS2全世界5000万台出荷記念、2003年春季限定カラーモデル。
SCPH-39000 AQ
2003年2月20日発売、25,000円本体色は「AQUA」(薄めの青水色)。PS2全世界5000万台出荷記念、2003年春季限定カラーモデル。SAKURA・シルバーはのちの50000系でも同色が発売されたが、AQUAは39000系のみの発売であった。
SCPH-50000系北米版SCPH-50001の本体


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