PlayStation_2
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解像度 - 480i, 480p[注釈 18], 1080i[注釈 19]、VESA(最大1280x1024)[注釈 20]アナログ出力: AVマルチ×1(映像は同時出力)デジタル音声出力: S/PDIF 光デジタル 角型×1
I/O
USB 1.1ポート: 前面×2メモリーカード差込口×2(独自端子、最大2個。マルチタップ使用時は最大8個)PCカードスロット(16ビット)×1(SCPH-18000まで、BB Unitの接続以外には使用不可)エクスパンションベイ用の端子×1(SCPH-30000からSCPH-55000、独自端子)i.LINK×1(SCPH-39000まで)
内蔵機能
起動画面
青い煙の上に透明の立方体と緑・赤・青・桃の光(コントローラの△◯×□の色でもある)が浮かび「Sony Computer Entertainment」と表示され、画面が回転しながら煙の中に入っていくというもの。メモリーカードのセーブデータ数に応じて青い煙の中に立つ柱の数が増加する。PS3の画面のインターフェースを担当した平松修治によると、一般家庭の使用状況下においてPS3の発売時期に画面いっぱいに柱が立つようになっているとのこと
[57]
自動診断
使い込んだディスクが読みにくくなった時、自動診断が"する"に設定されていれば自動的にレンズの焦点を合わせディスクの情報を少し読みやすくする。ただし、この機能はPS2を再起動すると保存されない。
描画性能
半透明テクスチャを大量に重ね描きすることによって個性的なポストエフェクトやボリュームレンダリングのような特殊効果を実現するメーカーが多かった。しかし、独自作成のエフェクト処理1つ1つにも多数のポリゴンを使用する[注釈 21]ことを意味し、公称スペックと比較して3Dモデルに用いることができるポリゴン表示数は大幅に減少した[注釈 22]。このように、ハードウェアの特異な構成に応じたソフトウェアの工夫によっては他社製のハードウェアでは実現できない特殊な処理も可能となった[58]。その反面、特異なハードウェアを活かすために常にソフトウェア側に工夫が必要とされるため、開発が全体的に難しくなったうえ、ソフトウェアの移植性に劣り、開発で得たノウハウが直接他のハードウェアで使えないという欠点があった。これら種々の課題を乗り越えてPS2に特化したソフトもあった[注釈 23]
DVDプレーヤー
DVD-Videoの再生に対応。SCPH-10000/15000(日本国内のみ)では、同梱の『ユーティリティディスク』からDVDプレーヤーを同梱のメモリーカードに導入することでDVD再生機能を提供していた(同梱されたメモリーカードとは別のものにインストールすることもできる)。バージョン3.00以上のDVDプレーヤーが収録された『DVDプレーヤー』の単体販売が行われていた[60]。最新バージョンは「3.11X」(Xにはリージョンに応じてJ, Uなどがある)。SCPH-50000以降ではDVDの映像をプログレッシブ(480p)出力できるほか、DVD±R、DVD±RW、デジタル放送を録画したDVDの再生が可能。暗証番号による視聴年齢制限設定も存在する。50000型以降ではDVD-VRも再生が可能になるが、CPRMに対応していないため地デジ番組の録画ディスクは見れない。DVD±RWはディスクのラベルの材質によってはPS2で視聴できない(PS3ではどのような材質でも可能)。ユーティリティディスク、DVDプレイヤー、PlayStation BB Navigatorのディスクのレーベル面のデザインは、銀色の統一されたデザインが採用されている。
CDプレーヤー
PSから引き続き音楽CDの再生機能が搭載されており、シャッフル再生、リピート再生の機能が追加されている。PS1に搭載されていたCD再生時のビジュアライザーは削除された。再生時には立方体の3DモデルがUIの一部に表示される。
ブラウザ
PSとは異なり、メモリーカード(SCPH-18000以前(日本国内のみ)はメモリーカードスロット(マルチタップ経由で挿入)に挿入されたPS・PS2メモリーカードを2枚のみ認識することが可能、SCPH-30000以降はマルチタップ経由で挿入されたPS・PS2メモリーカードを1台4枚、最大で8枚まで認識することが可能)とディスクが一元的に表示できるように整理された。PSメモリーカード(色はグレーのみ)・PocketStation(色はホワイトのみ)・PS2メモリーカード(色はチャコール・ブラックのみ)・黒ディスク(CD・PS用ソフト)・青ディスク(CD・PS2用ソフト)・銀(金)ディスク(DVD・PS2用ソフト・DVDビデオ・音楽CD)が3Dモデルで表示される。HDDユーティリティディスクをインストールした場合(HDDが搭載できないSCPH-70000以降を除く)のみ、箱(フォルダ)とHDDのアイコンが追加される。PS2ではモデルの違いでOSに改良が加えられているが、HDDユーティリティディスクを除いてOSのバージョンアップを行うことはできない。PlayStation BB Navigatorをインストールすると、それがブラウザの代わりとなるため使用できなくなる。厚型(SCPH-50000以前)では「ディスク読み込み中」、薄型(SCPH-70000以降)では「読み込み中です。」にディスク認識中に表示。
システム設定
PSには存在しなかった環境設定が追加された。PS2を再起動しても設定が保存される。使用する言語、光デジタル出力のオンオフ、日付、画面比率(4:3・フル・16:9[注釈 24])、リモコンによるゲームプレイ設定(SCPH-50000以降のみ)の設定ができる。HDDユーティリティディスクをインストールした場合のみ、マウスの利き手やキーボード配列の設定が追加される。設定画面を開いているときに「□」ボタンを押すと設定項目が消え、画面の背景のみを見ることができる。背景の物体、およびディスクを入れていない場合のメインメニューの物体は内蔵電池が生きている場合は回転する。
表示言語
各国のPlayStation 2では、本体の表示言語を英語フランス語イタリア語ドイツ語スペイン語オランダ語ポルトガル語ロシア語ポーランド語日本語韓国語中国語に変更することが可能。日本発売版では日本語[注釈 25]・英語に、北米・欧州・豪州発売版では英語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・スペイン語・オランダ語・ポルトガル語に変更することが可能である。
時計機能
ソニー・コンピュータエンタテインメントの家庭用ゲーム機としては初めて時計機能を搭載した。CR2032を使用したコイン電池式である。
エラー画面
規格外ディスクを認識すると、ブラウザ画面中でも画面が強制的に切り替わり、赤い煙の上に透明の立方体が浮かび「PlayStationまたはPlayStation 2規格のディスクではありません。」と表示される。このエラーはリージョンエラーが発生した場合でも表示される。ディスクトレイをイジェクト(薄型PS2では、オープン)するとこのエラーは解除される。
リージョンコード
PS2もPS同様にリージョンロック仕様であり、使用するPS・PS2用ソフトと本体のリージョンコードが一致しないとそのソフトを起動することができない。ただし、PS・PS2用ソフト(日本国外版)のように、リージョンコードが設定されているが一致するPS2でも起動できるソフトも存在する。
決定・キャンセルボタン

〇×ボタン日本発売版
(SCPH-xx000)北米発売版
(SCPH-xx001)豪州発売版
(SCPH-xx002)欧州発売版
(SCPH-xx003)ポーランド発売版
(SCPH-xx004)韓国発売版
(SCPH-xx005)中国発売版
(SCPH-xx006)台湾・香港発売版
(SCPH-xx007)ロシア発売版
(SCPH-xx008)
決定〇××××××××
キャンセル×〇〇〇〇〇〇〇〇

PSとの互換性

本機は前世代機であるPSとの間に下位互換性があるため、2000年(平成12年)の発売開始当時、すでに世界での出荷台数の累計が7000万台を超えていたPS用のソフトウェアのうち一部を除くほとんどをそのまま遊ぶことができる。ただし、PS用ゲームのセーブにPS2用メモリーカードを使用することはできず、別途PS用メモリーカードとPocketStationが必要である。

また、本機はソフト開発が難しい仕様である上、2000年の間は十分な開発ツールが提供されなかったため、良質なゲームソフトが出揃うまで時間がかかった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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