PlayStation_2
[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]

VRAMの帯域は次世代機のPlayStation 3 (PS3) と比較しても約2倍広く[注釈 13]アルファブレンドのようにVRAM上の大量のピクセルの値を変更する処理においてはPS3よりも優れている。GSには固定機能シェーダ[注釈 14]しか搭載されていないが、メモリ帯域を生かして大量の半透明テクスチャを重ねる形でのポストエフェクトに似た表現や、CPUのVU1を使うことで頂点シェーダに似た処理を行える仕組みになっている。
周辺部専用CD-ROM専用DVD-ROM
コントローラ
本機付属コントローラはDUALSHOCK 2となった。従来のPlayStation用コントローラの最終型だったDUALSHOCKの振動機能に加えて、ボタンを押している深さ自体にも256段階の圧力が検知されるようになっており、押し加減によって微妙なコントロールができる。それ以外の変更点は存在しないが、PS2にコントローラーを接続した際にDUALSHOCK、DUALSHOCK 2などのPlayStationシリーズのどのコントローラーを接続したかは判定されている。
光学ディスク
PS2用ソフトのメディア裏面の色はCD-ROMが青、DVD-ROMは銀色(2層ディスクは薄い金色)。記録面にPSの共通ロゴマーク(?マーク付き)がうっすらと6つ見える。PlayStation 2用ソフトのジャケット表面の上にロゴ表示ソフトのパッケージはDVDのトールケースと似た形をしており、ジャケット表面の上部に「PlayStation 2」とPSロゴが入っている。またソフトが2枚組の物でも一つのトールケースに収められている物が多く、連動していたソフトは単品でもプレイが可能だが、別のソフトとして扱われている[注釈 15]。また、ゲームショップの一部ではトールケースのジャケットに似たパンフレットやソフトの体験版なども期間限定ながら無料で配布していた。ディスクの印刷方式はPSと同様に、シルク印刷とオフセット印刷が混在している。
トールケース
3種類存在し、1世代目と2世代目ではメモリーカードを内側に入れることができるようになっている。1世代目は文字部分の表記がなかったが、2世代目ではメモリーカードを入れる部分にPSマークと「MEMORY CARD HOLDER」の記載が追加された(メモリーカードホルダー以外の部分は2世代目のケースと全くデザインが同じ)。また、1世代目のメモリーカード部分付近のPSマークなどの印字は浮き彫りであるが、2世代目のみ沈み彫りである。3世代目はDVDビデオなどの一般的なトールケースに近い形状が採用され、メモリーカードホルダーの代わりに単にPSロゴの表記があるのみで、そのPSロゴも浮き彫りに戻されている。
仕様PS2の基板
外形寸法[注釈 16]
SCPH-10000/30000/50000シリーズ - 約301×78×182 mmSCPH-70000/90000シリーズ - 約230×28×152 mm
重量
SCPH-10000シリーズ - 約2.4 kgSCPH-30000シリーズ - 約2.2 kgSCPH-50000シリーズ - 約2.0 kgSCPH-70000/75000/77000 - 約0.9 kgSCPH-79000 - 約0.6 kgSCPH-90000 - 約0.7 kg
消費電力
SCPH-10000/15000 - 約50 WSCPH-18000 - 約48 WSCPH-30000 - 約47 Wまたは約39 WSCPH-35000 - 約47 WSCPH-37000/39000 - 約39 WSCPH-50000 - 無印/TSS:約39 W、MB/NH:約51 Wまたは約45 W、NB:約39Wまたは約32W、PW/CW/SA:約32 WSCPH-55000 - GT:約39 Wまたは約32 W、GU:約39 WSCPH-70000/75000/77000 - 約45 WSCPH-79000 - 約38 WSCPH-90000 - 約35 W
CPU
Emotion Engine(エモーション エンジン)クロック周波数: 294.912 MHz1基のMIPSベース 64ビットコア16 KB スクラッチパッドRAM2基のVPU(うち1基は単独で動作可能)1基のIPU。MPEG-2デコードのうち、IDCTなどの一部処理が可能浮動小数点演算性能: 6.2 GFLOPS[55]
入出力プロセッサ
CPUコア - MIPS R3000カスタム(33.8/37.5 MHz)サブバス - 32 bitPSのメインチップを流用したもので、PS用ソフトの動作にも用いられる
Graphics Processing Unit
Graphics Synthesizer(グラフィックス シンセサイザ)クロック周波数 - 147.456 MHzメモリインターフェイス - 2560 bit
グラフィック性能
300万から600万ポリゴン/s[注釈 17]最大描画性能 - 7500万ポリゴン/s[56]
メモリ
メインメモリ - 32 MB Direct RDRAM転送速度: 3.2 GB/sビデオメモリ (VRAM) - 4 MB eDRAM転送速度: 48 GB/s
サウンド
SPU2+CPU(PCM音源同時発音数 - 48音 + ソフト音源 (WebSynth)SPU2用RAM - 2 MBサンプリング周波数 - 44.1 kHz, 48 kHzデコードドルビープロロジックII 出力(擬似5.1chサラウンド。一部の対応ソフト・DVDビデオ再生時)ドルビーデジタル(5.1chサラウンド。一部の対応ソフト・DVDビデオ再生時)DTS(4.0chサラウンド。光デジタル出力の仕様が必須。一部の対応ソフト・DVDビデオ再生時)リニアPCM(2.0ch ステレオ。音楽CD・DVDビデオ再生時)
光学ドライブ
DVD-ROMドライブ(CD: 24倍速、DVD: 4倍速)
光ディスク
CD - CD-ROM、CD-DADVD - DVD-ROM、DVD-R、DVD-RW、DVD+R、DVD+RW(SCPH-50000以降のみ)、DVD-Video(DualDisc対応)、DVD-VRCPRM非対応、SCPH-50000以降のみ)PAL規格の映像は非対応、NTSCのみ
コントローラ
コントローラ端子×2(独自端子、最大2台。マルチタップ使用時は最大8台)
通信
モバイルネットワーク: 2G mova(別途増設が必要)Ethernet: 10BASE-T/100BASE-TX x1(SCPH-55000以前の場合は別途増設が必要)モデム(北米版SCPH-30000から50000において、北米版HDDアダプターであるSCPH-10281を別途増設した場合のみ)
AV出力
解像度 - 480i, 480p[注釈 18], 1080i[注釈 19]、VESA(最大1280x1024)[注釈 20]アナログ出力: AVマルチ×1(映像は同時出力)デジタル音声出力: S/PDIF 光デジタル 角型×1
I/O
USB 1.1ポート: 前面×2メモリーカード差込口×2(独自端子、最大2個。マルチタップ使用時は最大8個)PCカードスロット(16ビット)×1(SCPH-18000まで、BB Unitの接続以外には使用不可)エクスパンションベイ用の端子×1(SCPH-30000からSCPH-55000、独自端子)i.LINK×1(SCPH-39000まで)
内蔵機能
起動画面
青い煙の上に透明の立方体と緑・赤・青・桃の光(コントローラの△◯×□の色でもある)が浮かび「Sony Computer Entertainment」と表示され、画面が回転しながら煙の中に入っていくというもの。メモリーカードのセーブデータ数に応じて青い煙の中に立つ柱の数が増加する。PS3の画面のインターフェースを担当した平松修治によると、一般家庭の使用状況下においてPS3の発売時期に画面いっぱいに柱が立つようになっているとのこと
[57]
自動診断
使い込んだディスクが読みにくくなった時、自動診断が"する"に設定されていれば自動的にレンズの焦点を合わせディスクの情報を少し読みやすくする。ただし、この機能はPS2を再起動すると保存されない。
描画性能
半透明テクスチャを大量に重ね描きすることによって個性的なポストエフェクトやボリュームレンダリングのような特殊効果を実現するメーカーが多かった。
次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:262 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef