Piece_(漫画)
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Piece
漫画
作者
芦原妃名子
出版社小学館
掲載誌ベツコミ
レーベルベツコミフラワーコミックス
発表号2008年5月号 - 2013年5月号
巻数全10巻
ドラマ
原作芦原妃名子
脚本大石哲也松田裕子、赤松義正
加藤綾子、及川真実
演出河合勇人、橋本光二郎、滝本憲吾
音楽瀬川英史
制作日テレアックスオン
製作vap
放送局日本テレビ系列
放送期間2012年10月6日 - 12月29日
話数全13話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画テレビドラマ
ポータル漫画テレビドラマ

『Piece』(ピース)は、芦原妃名子による日本漫画作品。

ベツコミ』(小学館)にて2008年5月号から2013年5月号まで2ヵ月おきに連載された。単行本は全10巻。連載開始当時は『Piece?彼女の記憶?』というタイトルだった。

作者によると、テーマは「考えるな、感じろ!」であるという(単行本第1巻より)。

2013年1月、第58回小学館漫画賞少女向け部門受賞[1]
あらすじ

「――あの子の記憶をたどって」

大学生生活を送る水帆の下に、高校時代のクラスメイト・折口はるかが亡くなったと連絡が入る。特に親しくした覚えはないのに、折口は母親に水帆を親友だと言っていたらしい。そのことがきっかけとなり、彼女の母親に、はるかが付き合っていた男を探して欲しい、と頼まれる。地味で男の影なんか微塵も感じられなかった、と伝えるが、はるかは高校時代に妊娠堕胎をしていたと言われる。驚く水帆だったが、当時のクラスメイトたちを訪ね、彼女の足跡を辿り始めると、自身の苦い思い出と否応なく向き合うこととなる。
登場人物
須賀 水帆(すが みずほ)
大学2年生(経済学部)。自分の感情よりも損得勘定で行動する。自分を、感情表現の乏しい冷たい人間だと思っている。実際はクールだが、母親や友達想いの優しい性格。
成海 皓(なるみ ひかる)
水帆の高校2年生の時のクラスメイト。水帆のファーストキスの相手。軽い性格で、何人もの女子と関係をもっていた。
折口 はるか(おりぐち はるか)
水帆の元クラスメイト。19歳の時、病気で死亡。高校時代は地味で目立たない存在だった。母親に心配をかけまいと、友達がいるふりをしていた。彼氏から貰ったという、H・Nのイニシャルが描かれた油絵を持っていた。“誰か”の子どもを妊娠し、中絶したと思われていたが…。
矢内 高史(やない たかし)
水帆の1学年上の先輩。折口と委員会が同じで、彼女にほのかに好意を寄せていた。心の中で折口を「白百合の君」と呼び、純粋で美しい対象として見ていたが、水帆から妊娠・堕胎のことを聞かされ理想が脆くも崩れる。水帆に次第に恋心を抱くようになる。
西田 礼美(にしだ れみ)
水帆の元クラスメイト。クラスのムードメーカー的存在だった。成海に体型を「“ぽっちゃり”じゃなくて“ちょいデブ”」と言われたことがある。潔癖のきらいがあり、合コンなどでも簡単に身体を触ってくるような男は嫌い。
瀬戸内 円(せとうち まどか)
水帆の元クラスメイト。学年一可愛いアイドル的存在だった。とても優しい性格。
菅原 勇(すがわら ゆう)
水帆の元クラスメイト。T大進学を目指して二浪中。高校時代、円に
ストーカーじみたことをしていた。
宮本(みやもと)
水帆の高校の体育教師。厳しいことで知られ、女生徒から私物を没収したところ、仕返しに「セクハラされた」と訴えられ、無実だったがそれが妻との離婚の原因となった。現在は小学生の息子・秋人と二人暮し。
宮本 秋人(みやもと あきと)
宮本の息子。父子家庭のためしっかりしている。はるかと仲が良かった。
七尾 君子(ななお きみこ)
成海家に毎週金曜日、掃除・洗濯・料理をしにくる家政婦。女手一つで育ててきた娘から初めて受けた反抗に絶望し、理沙子のカウンセリングを受ける。通い続ける内に理沙子から皓のベビーシッターを頼まれた。他人に対して無関心で情緒に欠けた皓を心の底から心配し、比呂の存在を知ると、少しは互いのプラスになるだろうと考え、理沙子の監視の目をかいくぐり度々皓を比呂に会わせていた。皓が20歳になるまでという契約の元、住み込みで家政婦をしていたが、皓と水帆のある事件以来来る回数を減らした。
成海 理沙子(なるみ りさこ)
皓と比呂の母で心療内科医。現在は仕事現場近くのマンションで暮らしている。女性誌でコラムなどを連載しており、心理学の著書を数多く出版しているなど、著名な人物。子どもを観察対象のサンプルとしてしか見ておらず、比呂と皓の兄弟を隔離して異なる環境下で育て、環境が人に与える影響を研究していた。皓の幼少時代は家に監視カメラを付け、発言や一挙手一投足を全て記録し、何を食べ何をして遊ぶかなど、食事・行動のスケジュールを決めていた。
成海 比呂(なるみ ひろ)
皓の1歳年上の兄。理沙子が「環境が人にどのような影響を与えるか」という自身の研究のために、皓とは全く異なる環境下で全く接点を持たずに育てられた。大人しくいじめられっ子だった。
松浦(まつうら)
水帆の隣のクラスだった男子。選択授業の美術ではるかと同じクラスで、少し面識があった。夏休みを茨城県の祖母の家で過ごしていた頃、デッサンをしていた某駅で度々はるかを見かけた。
書誌情報

芦原妃名子 『Piece』 小学館ベツコミ フラワーコミックス〉 全10巻
2008年12月24日発売、ISBN 978-4-09-132157-2

2009年06月26日発売、ISBN 978-4-09-132396-5

2009年12月24日発売、ISBN 978-4-09-132775-8

2010年06月25日発売、ISBN 978-4-09-133266-0

2010年12月24日発売、ISBN 978-4-09-133509-8

2011年07月26日発売、ISBN 978-4-09-133800-6

2011年12月26日発売、ISBN 978-4-09-134127-3

2012年06月26日発売、ISBN 978-4-09-134502-8

2012年12月26日発売、ISBN 978-4-09-134787-9

2013年06月26日発売、ISBN 978-4-09-135268-2


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