この項目では、ソフトウェアについて説明しています。言語学については「ピジン言語」をご覧ください。
Pidgin
Debian上で動作するPidgin
開発元Sean Egan
最新版2.14.13[1]
Pidginは、インスタントメッセンジャーの一つ。WindowsとLinuxに対応している。複数のプロトコルを扱えるマルチプロトコルクライアントである。旧称Gaim。
Pidginの元祖であるGTK+ AOL Instant MessengerはAOL Instant Messengerのクローンとして開発されたが、Pidginの現在の対応プロトコルは数多く、AOL以外にもMSN Messenger、ICQ、Yahoo! Messenger(日本版にも対応)、IRC、XMPP等をサポートする。
現状では日本語周りにかなりの改善がなされており、通常使用するには問題ないレベルに達してはいるが、若干の不具合が残されており、この不具合を解消するパッチが有志により製作されている。このパッチを適用したWindowsバイナリも有志により作成されている。 コンタクトリスト、タブを利用したインスタント・メッセージング、状態(オンライン、オフラインなど、加えてメッセージなど)の変更などに対応している。また、Libpurpleというライブラリを利用しており、さまざまなIMプロトコルに対応している。 Pidginはプラグインを利用して機能を拡張することができる。 Pidginは当初、オーバーン大学のMark Spencerによって、AOLインスタントメッセンジャーのGTKを使ったLinux上でのエミュレーションとして書かれた[2]。最も初期のアーカイブ化されているリリースは1998年12月31日のものである[3]。当時はGAIM(GTK+ AOL Instant Messenger)と呼ばれていた。エミュレーションはリバースエンジニアリングには基づいておらず、AOLがウェブで公開していたプロトコルに関する情報に依拠していた。開発は何人かのAOLの技術スタッフに手伝われていた[2]。他のIMプロトコルに対するサポートはそれ以後すぐに加えられた[2]。 また、2015年7月15日、PidginはElectronic Frontier Foundationのセキュアメッセージ・スコアカードで7点中7点を記録した[4]。 元々このプロジェクトは当初GTK+ AOL Instant Messengerと言う名称だったが、これにAOLが反発し、Gaimと言う名称に変更。AOLもそれを受け入れ、しばらくは何事もなかった。 しかしながらGaimが2.0.0のベータ版を出す頃になり、再びAOLが、Gaimの名称にAIMが入っていたことに抗議(GAIM、ということ)。さらにAOLはGaimの開発者を訴えると脅しをかけてきたため、プロジェクトは2007年4月、GaimをPidginと言う名称に変更することにより、AOLと和解した。
特徴
対応プロトコル
標準
AOL Instant Messenger
Bonjour
Gadu-Gadu
Google トーク
GroupWise
ICQ
IRC
SILC
SIP
IBM Sametime
XMPP
プラグイン
Discord
Facebook Messenger
Google ハングアウト
LINE
Mail.ru Agent(ロシア語版)
Twitter
テンセントQQ
Skype
Slack
Steam IM
Telegram
TorChat(英語版)
WhatsApp
WinMX
Yahoo! Messenger
プラグイン
歴史Gaim 2.0.0 beta 6
改名
関連項目
Kopete
aMSN
Adium - macOS専用のインスタントメッセンジャーソフト