Petshop_of_Horrors
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Petshop of Horrors
ジャンル
ファンタジーホラー
漫画
作者秋乃茉莉
出版社宙出版ぶんか社
掲載誌アップルミステリーホラーM
レーベルミッシィコミックスDX
ぶんか社コミックス
ソノラマコミック文庫
巻数全10巻(ミッシィコミックス)
全4巻(ぶんか社コミックス)
全7巻(ソノラマコミック文庫)
漫画:新 Petshop of Horrors
作者秋乃茉莉
出版社朝日ソノラマ朝日新聞出版
掲載誌夢幻館
ホラー&ファンタジー倶楽部
レーベルソノラマコミックス
→ASAHIコミックス
→朝日新聞出版
発表期間2004年4月22日 - 2012年11月15日
巻数全12巻
全8巻(文庫版)
話数全43話
漫画:Petshop of Horrors パサージュ編
作者秋乃茉莉
出版社ハーパーコリンズ・ジャパン
掲載誌夢幻燈→ハーレクインオリジナル
レーベルハーレクインコミックス
発表期間2013年3月23日 - 2017年
巻数全6巻(夢幻燈コミックスでは全5巻)
漫画:Petshop of Horrors 漂泊の箱舟編
作者秋乃茉莉
出版社ハーパーコリンズ・ジャパン
発表期間2018年 - 2020年
巻数全3巻
アニメ
原作秋乃茉莉
監督平田敏夫
シリーズ構成今川泰宏
脚本今川泰宏、浦畑達彦、井上茜
キャラクターデザイン阿部恒
音楽山口一久
アニメーション制作マッドハウス
製作TBS
放送局TBS
放送期間1999年3月1日 - 3月25日
話数全4話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『Petshop of Horrors』(ペットショップ・オブ・ホラーズ)は、秋乃茉莉によるファンタジー漫画、またホラー漫画。D伯爵と呼ばれる中国人の青年が営む不思議なペットショップにまつわる1話完結型の連載作品。

続編として『新 Petshop of Horrors』と、舞台を110年前の過去に移し主人公を前作までとは別人にした新シリーズの『Petshop of Horrors パサージュ編』『Petshop of Horrors 漂泊の箱舟編』がある。
概要

1995年宙出版月刊漫画雑誌アップルミステリー」で連載開始。1998年の同誌休刊以降はぶんか社の月刊漫画雑誌「ホラーM」で連載されていた。

1999年3月にアニメ化され、TBS深夜番組である『ワンダフル』枠内で放送された。

2004年4月に朝日ソノラマの漫画雑誌「ネムキ」の増刊である季刊夢幻館」において、作品内の舞台をロサンゼルスチャイナタウンから新宿歌舞伎町に移した『新 Petshop of Horrors』の連載がスタート。2009年4月に「夢幻館」が休刊となり、同年8月よりウェブコミック誌「ホラー&ファンタジー倶楽部」に移行して再スタートした。

2013年3月、ハーレクインのファンタジー漫画雑誌「夢幻燈」において『Petshop of Horrors パサージュ編』が連載開始。主人公はD伯爵の祖父にあたる人物で、舞台は19世紀末のパリとなっている。2015年3月より、月間漫画雑誌「ハーレクインオリジナル」にて不定期に掲載されていた。

2018年から「夢幻燈」で新シリーズ『Petshop of Horrors 漂泊の箱舟編』が連載されている。
あらすじ
Petshop of Horrors

ロサンゼルスのチャイナタウンに「カウントディー」という屋号のペットショップがあった。その店番をつとめる通称「D伯爵」と呼ばれる謎めいた中国人青年を中心に、ペットショップにやってくる客と彼らがペットとして購入した動物、そしてDの店に通う刑事の青年が織りなすミステリアスファンタジー。D伯爵の店では犬猫や鳥・ウサギなどのポピュラーな動物からワシントン条約スレスレの貴種珍種、はたまた幻獣瑞獣や既に絶滅した種などあらゆる動物を扱っており、一部の顧客には動物が人間の姿に見えるというが、それがお香などによる幻覚作用によるものか、実際に動物達が人間に化身した姿を目にしているのか詳細は不明である。

顧客はペットに理想の異性や亡くした子供や恋人を投影する場合が多く、人間の隠された内面や心の闇に重点をおいているため、かなり残虐な表現や描写が多い。

各話には「D」で始まるスペリングのタイトルが付けられている。ただし「花と刑事さん」シリーズなどの番外編はのぞく。
新 Petshop of Horrors

新宿歌舞伎町に「新中華街(ネオチャイナタウン)」というビルが作られた。その中の一店舗であるペットショップ「寵物店」の店主「D伯爵(カウント・ディー)」を中心としたストーリー。前作のレオン・オルコットのような位置付けの人物としては、ビル「新中華街」の総支配人の息子、劉武飛(ラウ・ウーフェイ)が新しく登場する。前作にあった残虐な描写は少なくなり、かわりに社会風刺や時事・経済要素が強くなっている。
Petshop of Horrors パサージュ編

1899年フランスパリにある寂れたパサージュに新しくオープンしたペットショップ「D」。店主は「D伯爵(カウント・ディー)」という謎めいた中国人の青年であった。前作までのD伯爵の祖父が主人公のストーリー。
Petshop of Horrors 漂泊の箱舟編

時空間を自由に航行できる箱舟に乗ってD伯爵が旅をする。
主な登場人物
Petshop of Horrors
D
ロサンゼルスの中華街でペットショップを営んでいる中国人の青年。外見は20歳前後。ワンレングスのショートボブにオッドアイ。常に
旗袍を基調とした衣装を纏っており、微笑を称えている。物腰は丁寧で中性的だが慇懃無礼と捉える者も多い。本名、国籍、出身、家族構成などは一切不明。甘いお菓子に目がない。また、屋根の上に飛び上がれるほど身のこなしが軽く、レオン・オルコット曰く「妙な拳法」が使え、動物たちと意思疎通や会話が出来る・人間が纏っているオーラや「気」が判別できる・他人の記憶消去といった特殊能力を備えている。また幻獣や動物の生命を何よりも尊く考えている。Dの祖先は元々中国の山奥に住み、動物と意思疎通ができたため地元の住民から巫女・仙人として崇められていた一族であったが、時の権力者の怒りを買い一族郎党皆殺しにされる。一族の最後の一人が死にゆく際、人間に殺戮され滅ぼされた動物たちの切なる叫びを聞き、人間への復讐を決意。死に至ると、その人物の外見や特徴や能力・遺伝情報をそっくり受け継いだ赤子が転生し、年長者や先達者がその赤子を生育するといったシステムらしい
レオン・オルコット
ロス市警の刑事。長身痩躯・金髪碧眼の青年。正義感が強く刑事としての勘も鋭いが、言動やマナーは粗暴。頻発する怪事件の裏に「中華街にあるペットショップで動物を購入した」という共通項がある事を突き止めた彼は上司の「中華街は治外法権」というアドバイスも聞かず、捜査と称しペットショップに足繁く通うようになる。当初はDを人身売買・薬物取引・危険で違法な動物販売の常習犯と疑惑の目で見ていたが、ペットショップで起こる不思議な現象に接するうちに知ってか知らずかDに懐柔され、事件捜査の協力を求めたり、また共に事件の真相解明にあたったりするようになった。また物語中盤では精神面でハンディキャップを背負う弟をペットショップに預けるようになる。最終話でDの父により足に重傷を負い、ビル爆発に巻き込まれそうになるがDに助けられ生還。その後、Dの痕跡を求めベルリンや日本など世界各地を訪ね歩くようになる。『新Petshop of Horrors』のラストにも登場しているが、その際は自身を「元刑事」と名乗っていることから警察は退職した模様。
クリス(クリストファー)・オルコット
レオンの実弟だが、母親が高齢出産で生んだため彼とは歳がだいぶ離れている。生後すぐに実母を亡くし、東海岸に住む叔母夫婦に引き取られ実子として育てられていたが、義姉との諍いから失語症を患い、レオンの元へやってくる。事件捜査で深夜まで多忙な彼は、“三日間だけ”と押しつけるように彼をD伯爵に預け、成り行きでそのままペットショップで暮らすことになる。D伯爵の“お客”以外でペットショップの動物たちが人型に視えている稀有な存在。クリスはペットショップの動物のことを「変わった人間たち」だと思い込んでいる。後に叔母夫婦と従姉妹とは和解し同時に失語症が完治するが、同時に動物達の声は聞こえなくなり、人型の姿も見えなくなった。『Petshop of Horrors』最終話に登場する成長後は兄と同じく刑事の道を歩んでいる。
Dの父
腰まである長髪にDと同じ顔・遺伝子・特殊能力を持つ。D同様、外見は20歳そこそこにしか見えない。通称はDと同じくD伯爵(カウント・ディー)。1975年前後、香港からの留学生としてニューヨーク州立大学医学部に在籍、遺伝子工学を学んでおり、そこでウェスカー・ハウエルと知り合った。動物の生命や感情を何より優先するDに対し、父は目的達成のためなら多少の犠牲は構わないという考えを持ち、Dとは折り合いが悪い。『Petshop of Horrors』最終話で殺害されるが赤子に生まれ変わる。
Qちゃん
角兎(ヴォルパーティンガー)。ウサギの体に角が生え、背中に蝙蝠のような翼を持つ。いつもD伯爵の側にいて彼の手助けをしている。正体はD伯爵の祖父で依代としてDの片目を拝借していた。某国の独裁者の愛人とされる女性やアメリカの下院議員の曽祖父に麒麟を売り、ユダヤ人女性の父親にテディベアーを、南米のインカ帝国の末裔にジャガーを売ったのはこの祖父である。
もう一人のD
『Petshop of Horrors』最終話ラストで、刑事になったクリスが訪ねた店にいたD(橋などの背景から場所はサンフランシスコと思われるが詳細の記述はなし)髪型がオールバックになっているが、上記する赤子に生まれ変わったDの父親の成長した姿だと思われる
ウェスカー・ハウエル警部
FBI捜査官。若い頃ニューヨーク州立大学でDの父親と親しくしていた経緯があり、大学卒業後FBIに入局、Dについての情報を掴む。Dを不老不死の人間と考えている。
ジル
ロス市警の女性刑事でレオンの同僚。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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