PVA
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「PVA」はこの項目へ転送されています。同じ略号を持つ合成樹脂については「ポリ酢酸ビニル」を、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルについては「プレドニゾロン」をご覧ください。

ポリビニルアルコール


別称PVAL; PVOH; PVA; Poly(Ethenol), Ethenol, homopolymer; Polyviol; Vinol; Alvyl; Alcotex; Covol; Gelvatol; Lemol; Mowiol; Mowiflex, Alcotex, Elvanol, Gelvatol, Lemol, Mowiol, Nelfilcon A, Polyviol und Rhodoviol
識別情報
CAS登録番号9002-89-5 
ChemSpidernone
E番号E1203 (追加化合物)
KEGGC00980 
ChEMBLCHEMBL76101 
RTECS番号TR8100000
特性
化学式(C2H4O)x
密度1.19-1.31 g/cm3
融点

200 °C, 473 K, 392 °F
log POW0.26 [1]
屈折率 (nD)1.477 @ 632 nm[2]
危険性
安全データシート(外部リンク) ⇒External MSDS
NFPA 704010
引火点79.44 °C (174.99 °F; 352.59 K)
半数致死量 LD5014,700 mg/kg (Mouse)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ポリビニルアルコール (polyvinyl alcohol) は合成樹脂の一種で、親水性が非常に強く、温水に可溶という特徴を持つ。

略号はPVAL、またISO標準化されていないがPVOHも用いられる[3][4]。略号PVAも用いられるが、ポリ酢酸ビニルにも同じ略号が用いられ混乱がある[5]。日本ではポバールの略称も学術用語として用いられる[5]
概要

示性式 (−CH2CH(OH)−)n はビニルアルコール重合体のようになっているが、ビニルアルコールのモノマー(単量体)はケト-エノール互変異性により安定なアセトアルデヒドに異性化してしまうため、一般的には酢酸ビニルモノマーを重合したポリ酢酸ビニル鹸化(けんか)して得る。

「温水に可溶」という性質は、合成樹脂の仲間では例外的なことである。これは、分子中に多くのヒドロキシ基 (−OH) があることによる。
歴史

1924年にドイツのW.O. HerrmannとW. Haehnelによって発明された[5]

日本では1939年に桜田一郎李升基、川上博らがポリビニルアルコール繊維ビニロンの合成に成功、1949年に日本合成化学工業が「ゴーセノール」の製品名でポリビニルアルコールを生産、1950年にクラレがビニロンを生産、1958年にクラレが「クラレポバール」の製品名でポリビニルアルコールの外販を開始し、日本のポリビニルアルコール工業は1960年代には世界で最も発展した[5][6][7]。主要なメーカーにはクラレ日本合成化学工業デンカ信越化学工業積水化学工業がある。

「ポバール」の略称は、初めクラレ社内で使用されていた略称を1944年に高分子学会が認めたもので、その由来として「アルコール」が酒類の密造と誤解されることを避けるため命名されたとの説がある[5][8]
反応

ポリビニルアルコールは、ヨウ素液に対して?色の呈色反応を示す。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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