POWER_(マイクロプロセッサ)
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POWER4 の登場によって、Star系列(RS64系列、後述)プロセッサの歴史に幕が下ろされた。

POWER5(パワー・ファイブ) は、2004年に登場した。同時マルチスレッディング(SMT)などの新技術を取り入れたものである。

POWER6(パワー・シックス) は2007年5月21日に発表された。アウト・オブ・オーダー実行機能の一部を削除するかわりに、消費電力をあまり増加させずにクロックを2倍に引き上げ初めて 4 GHz に到達し、その後 5 GHz のプロセッサーが発表されている。VMX、十進浮動小数点演算機能などの技術も取り入れている。消費電力は1スレッドあたり35W。 ⇒[1]

POWER7(パワー・セブン) は、2010年2月8日に発表された。POWER7は4、6、8コアの版があり、同時マルチスレッディングにより各コアで最大4つのスレッドを処理し、前身の POWER6 とバイナリ互換を保つ。プロセッサーあたりのコア数は最大で4倍に増え、プロセッサー上に最大32MB L3 eDRAM キャッシュを統合しているが、消費電力は POWER6 とほぼ同等である。

POWER7+(パワー・セブンプラス) は、2012年10月に発表された。POWER7からの45nmプロセスから32nmプロセスにシュリンクすることで、クロックが高速化されL3キャッシュが最大80MBに増加した。一方でTurboCoreモードは削除された。

POWER8(パワー・エイト)は、2014年4月24日に発表された[2]。POWER8は6、8、10、12コアの版があり、同時マルチスレッディングにより各コアで最大8つのスレッドを処理する、 POWER7 後継プロセッサである。プロセッサーあたりのコア数は最大で1.5倍に増え、プロセッサー上に 96MB L3 eDRAM キャッシュを統合している。

POWER9(パワー・ナイン)は、2016年9月のHot Chips 28で発表された[3]。POWER9は14nmプロセスで作られ80億トランジスタ、プロセッサー上に120MB L3 eDRAM キャッシュを統合し、SMT4またはSMT8のコアを最大12コア搭載。

POWER9 AIO(パワー・ナイン・エーアイオー) 2019年8月のHot Chips 31で発表された[4]。POWER9から、インターフェイスの高速化が施されている。

POWER10(パワー・テン)は、2020年8月のHot Chips 32 で発表された[5]。POWER10は7nmプロセスで作られ180億トランジスタ、プロセッサー上に120MB L3キャッシュを統合し、SMT8のコアを最大15コア搭載。
RS64系列詳細は「RS64」を参照

PowerPC アーキテクチャを元に、商用 UNIX システムに必要な整数演算性能に最適化されたプロセッサファミリーがRS64系列である。開発用コードネームは星にちなんだ名前または最後が「star」か、それに似た音で終わる語が選ばれていたため「Starプロセッサ」とも呼ばれる。その名が示すように最初の実装からすべて64ビットであった。

RS64(1997年発表)、RS64 U(1998年発表)、RS64 V(1999年発表)、RS64 W(2001年発表)がある。RS64 W では POWER ファミリのプロセッサとしては初めてハードウェアマルチスレッディング機能を搭載した機種である。

長らくRS/6000シリーズおよびその後継の pSeriesAS/400シリーズおよび後継の iSeries の上位機種のプロセッサとして君臨したが、より高速な POWER4 にその座を譲ることとなった。
脚注^ 英語「performance optimization with enhanced RISC」に由来
^オープン・イノベーションでビッグデータの課題に挑むPOWER
^ Hot Chips 28 - コグニティブの時代に対応する新時代CPU「POWER9」
^ 株式会社インプレス (2019年8月23日). “【後藤弘茂のWeekly海外ニュース】 AMDやIBM、Armが「Hot Chips 31」でCPUアーキテクチャを公開”. PC Watch. 2021年3月8日閲覧。
^ 日経クロステック(xTECH). “IBMが7nm世代のプロセッサー「POWER10」、21年後半登場”. 日経クロステック(xTECH). 2021年3月8日閲覧。

関連項目

RISC

PowerPC

Cell Broadband Engine

Power.org

外部リンク

IBM Power Systems


Power Systemsソフトウェア
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