POSIX.1c - Threads extensions (IEEE Std 1003.1c-1995) POSIXスレッドも参照 POSIX.2 - Shell and Utilities (IEEE Std 1003.2-1992) この規格は起源をさかのぼると、もともとはIEEEの規格番号やISO/IEC標準番号などで呼ばれていたものであるが、それが発展していく途中でPOSIXと改名された。最初、この一群の規格は「IEEE 1003」という名でつくられ、ISO/IEC標準での番号は「ISO/IEC 9945」だった。1988年に「IEEE Std 1003.1-1988」と呼ばれていたころに、並行して「POSIX」という名称でも呼ばれ始めた。POSIXという名前はリチャード・ストールマンがIEEEに提案したものである[4]。末尾の「X」はUNIX互換OSに「X」の字がつく名前が多いことからつけられた。IEEE側のほうも、番号で呼ぶよりもPOSIXという名称で呼んだほうが発音しやすく憶えやすいと気づき、これを採用すると決め、正式名称という位置づけとなった。 POSIXの規則を守っていることを英語でPOSIX-compliant(ポジックス・コンプライアント)と言うが、各OSは、どれくらいPOSIXに適合しているかという程度によって、POSIX完全適合のものからPOSIX部分適合のものまで、多段階に分類することができる。 (IEEEはOS開発元から申請があればそのOSがPOSIXに適合しているか審査しており)IEEEでPOSIX認証を受けたOSは、登録されIEEEの公式ウェブサイト内で公表されている[5]。認証プログラムのガイドラインが公式サイトに記載されている[6]。ただし審査は有料制。[注釈 2] 以下に挙げるOSのいくつかのバージョンは、POSIXのいずれかのバージョンを満たすとしてIEEEから認証を受けている (POSIX-certified)。 以下に挙げるものは、IEEEから公式認証を受けてはいないが、おおむねPOSIXに準拠しているものである。
Thread Creation, Control, and Cleanup
Thread Scheduling
Thread Synchronization
Signal Handling
POSIX.2
Command Interpreter
Utility Programs
名称の由来
POSIX指向のOS
POSIX準拠
AIX[7]
HP-UX[8]
IRIX[9]
EulerOS
macOS (10.5 Leopard以降)[11][12]
Solaris[13]
Tru64[8]
UnixWare[14]
QNX Neutrino[15]
Inspur K-UX
INTEGRITY
POSIXにおおむね準拠
Android[注釈 3]
BeOS (結果としてHaikuも含む)
Contiki
Darwin (macOSおよびiOSのコア)
DragonFly BSD
FreeBSD[18]
illumos
Linux[注釈 4]
LynxOS
MINIX (@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}現在[いつ?]ではMINIX3
MPE/iX
NetBSD
Nucleus RTOS
NuttX
TRON系のNucleus RTOSのように、Unix系OS以外でも、すべてではないがPOSIX指向のOSは存在する。 C言語のシステムコールとライブラリ関数を規定した規格としては、他にANSI C/ISO CとSUS(Single UNIX Specification、XPG4の後継)がある。
POSIXと他の規格の関係