PG-12指定の映画一覧
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PG-12指定の映画一覧は、映画倫理機構[注釈 1](映倫)や日本ビデオ倫理協会(ビデ倫)、もしくはビデオメーカーの自主規制によって映画のレイティングシステムでPG-12指定を受けた映画の一覧。PG-12指定のビデオ映画は今のところ一作のみ。

この区分は、1998年の映画倫理機構の審査区分改定の際に誕生しており、日本国外製の残酷なホラー映画の上映が増え、子どもへの影響が懸念されたことが導入の背景にある[1][注釈 2]

PG-12の「PG」はParental Guidanceの略称であり、映倫は「小学生は保護者の助言や指導が必要である」と定義している[3][4]。映倫の事務局長である石川知春は作品内容によるとしつつも、この定義について「12歳未満だから見てはいけないという意味ではなく、親や保護者が子供に見せてよいか判断するものである」とNHKの取材に答えており、「見せてよいと判断した場合でも、一緒に観覧した後に、現実では起きえない物語である旨を説明するのが望ましいと考えている」と話している[3]。また、ニュースサイト「CinemaPlus」では「あくまでも[保護者の助言や指導が]あったほうがいいってことで、結果的にこれもまた誰でも見ることができます。意味合いとしては“刺激が強いですよ!”というぐらいです。」と解説している[5]

審査は主題や、 表現や暴力、ならびに犯罪など8項目の基準に照らして行われる[1]。たとえば、 スタンド・バイ・ミー(劇場再公開)の場合、未成年者の喫煙シーンを理由にPG-12指定された[6][1]。一方、過激な犯罪描写があっても破滅的な結末につながる場合(例:『怒り』)もPG-12に収まることがある[7]

業界誌「文化通信ジャーナル」2020年12月号によると、2019年の審査でPG-12指定を受けた日本の映画は41本であるのに対し、日本国外の作品は103本と倍以上の差がある[1]。これについて、映画倫理機構の専務理事・事務局長(2020年時点)の石川知春は審査方法の違いを挙げており、日本国外の場合は完成品が提出されることから修正が困難であるため、配給会社も納得してくれると話している[1]。なお、日本の映画の場合、たいていは申請者がシナリオを映倫に提出し、希望する区分の聞き取りや助言などを行う[1]。たとえば『寄生獣』の場合、映倫の助言を受け、暴力表現があっても途中の過程を省略することでPG-12に収まった[8][9]。ただし、日本国内の申請者の中には、いきなり完成品を映倫に提出するなど慌てて申請してきた者もいたという[1]。また、家畜の解体といった食料生産の実態を描いたドキュメンタリ映画『いのちの食べ方』の場合、12歳未満の子どもに見せたいと考えた保護者もいたという指摘もあった[10]

2020年のアニメ映画『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』(以下:『無限列車編』)は「簡潔な刀剣による殺傷・出血の描写が見られる」としてPG-12に指定されているが[3]、親子で楽しめる映画として大ヒットした[11][12]。映画倫理機構の審査員である(2020年時点)の尾崎誠は、PG-12とG(全年齢)の境目があいまいであり、製作者たちにも違いが十分に伝わっていない中、『無限列車編』の成功でレイティングに対する認知が広まったと「文化通信ジャーナル」2020年12月号内のインタビューで述べている[1]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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