Orange_(高野苺の漫画)
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orange
ジャンル
SF青春恋愛漫画学園漫画
少女漫画青年漫画
漫画
作者高野苺
出版社集英社 / 双葉社
掲載誌別冊マーガレット
月刊アクション
レーベルマーガレットコミックス
ACTION COMICS
発表号別冊マーガレット:
2012年4月号[1] - 12月号
月刊アクション:
2014年2月号[2] - 2015年10月号[3]
(本編)
2016年4月号[4]
(番外編)
発表期間2012年3月13日 -
巻数マーガレット:全2巻
ACTION:全7巻
(本編5巻、番外編2巻)
話数全22話(本編)
映画:orange -オレンジ-
原作高野苺
監督橋本光二郎
脚本松居凛子、橋本光二郎
音楽大友良英
制作東宝映画
製作「orange」製作委員会
配給東宝
封切日2015年12月12日
上映時間139分
アニメ
原作高野苺
監督浜崎博嗣
シリーズディレクター中山奈緒美
シリーズ構成柿原優子
脚本柿原優子
キャラクターデザイン結城信輝
音楽堤博明
アニメーション制作テレコム・アニメーションフィルム
製作orange製作委員会
放送局AT-XTOKYO MXBS11ほか
放送期間2016年7月4日 - 9月26日
話数全13話
映画:orange -未来-
原作高野苺
総監督浜崎博嗣
監督中山奈緒美(チーフディレクター)
脚本柿原優子
キャラクターデザイン結城信輝
音楽堤博明
制作テレコム・アニメーションフィルム
(アニメーション)
トムス・エンタテインメント
配給東宝映像事業部
封切日2016年11月18日
上映時間63分
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画映画アニメ
ポータル漫画映画アニメ

『orange』(オレンジ)は、高野苺による日本漫画。『別冊マーガレット』(集英社)2012年4月号[1]から12月号まで連載された後に休載、その後『月刊アクション』(双葉社)に移籍し2014年2月号から[2]2015年10月号まで[3]本編が不定期連載され、番外編が2016年4月号[4]から不定期掲載が開始された。単行本は集英社から全2巻、双葉社から全7巻が刊行されている。世界9か国で翻訳出版もされている[5]
概要

同級生の自殺という「後悔」に苛まれている10年後の自分から届いた手紙をもとに、主人公の高校生たちが自分や未来を変えるために行動していく様を描いたSF青春ラブストーリー[6]長野県松本市を舞台にしている。話数のカウント単位は「LETTER ○」。

当初は『別冊マーガレット』2012年4月号から連載を開始し[1]、高い評判を得ていたが[2]、高野の体調不良により2012年11月より長期休載に入る[2][7]。その後双葉社に移籍し『月刊アクション』2014年2月号から連載が再開された[2]。『orange』連載再開に先駆けて、2013年10月25日発売の『月刊アクション』12月号より新連載『Re Collection』の連載がスタート[2]、同年12月25日発売の『月刊アクション』2014年2月号に『別冊マーガレット』にて以前掲載されたが当時は単行本未収録であった第9話を掲載し[2]、2014年2月25日発売の4月号にて新作である第10話を掲載する[2][8]。以後、不定期連載され[7]、『月刊アクション』2015年10月号にて本編は完結した[3][9]。単行本は2015年11月12日発売の5巻をもって完結した[10]

双葉社へ移籍した理由は「前々から双葉社での連載の打診を受けており、一度それを断ってしまうが、それでも『待ちます』と言ってくれた現在の担当編集者に恩返しがしたいと思ったから」である[7]。また、休載したことにより『別冊マーガレット』では連載再開が出来なくなってしまったため、当初は自身の公式ホームページでの連載再開を予定していたが[7]、『月刊アクション』の編集部から声が掛かったため『月刊アクション』にて連載を再開することになったが[7]、連載再開後も高野の体調が万全でないことから不定期連載となった[7]

連載再開後、2013年12月25日に新たに双葉社から単行本1巻と2巻が同時刊行され、『別冊マーガレット』にて掲載されていた読切作品「春色アストロノート」も収録されている[2]

2015年4月時点で単行本の累計部数は150万部を突破し[11]、全5巻での発行部数は2016年9月時点で470万部を突破している[12]。「このマンガがすごい!」オトコ編ベスト20にて第15位に[13][14]、「全国書店員が選んだおすすめコミック2015」にて第5位に[15][16]、「次にくるマンガ大賞 2015年『これから売れて欲しいマンガ部門』」では第12位に[17]、「全国書店員が選んだおすすめコミック2016」では第6位に[18]それぞれランクインしている。

2015年4月25日発売の『月刊アクション』6月号にて実写映画化が発表された[11][19]

2015年7月18日、小学校高学年から中学生をターゲットにした双葉社の新レーベル・双葉社ジュニア文庫から時海結以によるノベライズが開始され[20]、2016年3月18日までに全3巻が刊行された[21]

2016年2月にはテレビアニメ化が発表された[22]。アニメ化に際し『月刊アクション』2016年4月号[4]には特別編が掲載され、同年5月号よりスピンオフ『ソリゲリス』の連載が開始された[23]。同年9月にアニメ映画化が発表された[12]。『月刊アクション』2016年12月号[24]から2017年2月号[25]に『Orange -須和弘人-』が、2017年3月号[26]に『Orange -未来-』が掲載され、これらを収録した単行本第6巻が2017年5月31日に発売された[27]

2021年7月16日より、あずさにスポットを当てた短編が『webアクション』に掲載された[28]。2022年には連載10周年を迎え、それを記念して1月25日発売の『月刊アクション』3月号に須和を描いた特別編を掲載[29]
あらすじ

長野県松本市に住む女子高校生・高宮菜穂は2年生になった4月の始業式の日、差出人が自分の名前になっている手紙を受け取る。その手紙には、26歳になった10年後の自分が後悔をしていて、その後悔を16歳の自分には味わってほしくないこと、菜穂に今後起きること、それに対して菜穂にしてほしい行動が書かれていた。菜穂は、初めは誰かのいたずらと思っていたが、手紙に書かれていた通り、成瀬翔が東京から転校してくる。手紙には、5月に成瀬翔を好きになること、翔が17歳の冬に事故で亡くなること、その事故は防ぐことが出来たと書かれていた。10年後の菜穂が手紙を書いた目的が翔を事故から救うことと分かり、16歳の菜穂は「翔がいない未来」を変えるため手紙に書かれているように行動しようと努力する。手紙に書かれていた通り菜穂は翔を好きになるが、手紙を詳細に読むと、翔は事故死ではなく自殺の可能性があることを示唆していた。

そんなある日、菜穂は須和弘人から「手紙、届いた?」と質問をされ、弘人に届いた10年後の26歳の弘人が書いた手紙を見せられる。さらに、村坂あずさ・ 茅野貴子・ 萩田朔にも未来の自分自身から翔を救うための手紙が届いていることを知り、5人は協力して「翔がいない未来」を変えていく。そして手紙に書かれていた翔の自殺の遠因になったと思われる体育祭のリレーが、翔にとっても楽しい思い出に変わり、未来は翔が死なないほうに変わっていくと思われた。大晦日、初詣のため6人は深志神社に集まるが、そこで菜穂は翔の祖母のことで翔と喧嘩をしてしまう。冬休みが明けた1月7日、菜穂は翔と再会するが以前のように接せられず、気まずい関係になる。一方、母親との約束を断ったことが母親の自殺の原因だと思い続け、自身を責め苛んでいた翔は自殺を考えるようになる。2月14日のバレンタインデー、菜穂は翔にチョコを渡し告白し、付き合うことになる。そして、翔の事故が起きた2月15日、事故が起きた場所に5人は集まり事故を防ごうとするが翔は現れない。過去を改変したことで自殺しようとする場所が変わってしまい、5人は翔を探す。翔はトラックに飛び込もうとするが思いとどまった。5人と翔は10年後の自分たちに向けてタイムカプセルを埋め、物語は幕を閉じる。
登場人物

声はテレビアニメ、演は実写映画のもの。
高宮 菜穂(たかみや なほ)
- 花澤香菜 / - 土屋太鳳本作の主人公。10年後の未来の自分が書いたとされる手紙が届く。翔に好意を寄せ、翔を事故から救うため手紙に記されていた通りに行動しようと努力する。やがて、弘人・あずさ・貴子・朔にも10年後の自分から手紙が届いていたことを知る。10年後の未来では須和と結婚し、一児をもうけている。
成瀬 翔(なるせ かける)
声 - 山下誠一郎藤田茜(子供時代) / 演 - 山ア賢人東京から転校してきた少年。菜穂や須和達ともすぐに打ち解け仲良くなるが、どこか他人を寄せ付けない一面がある。転校初日に菜穂達と帰ることを優先し、母親との約束を断ったことがきっかけで母親が自殺したことが自身にとっての最大の心残りとなっている。幼少期に両親が離婚しており、離婚後は母親と暮らしていたが、母親の死後は祖母の自宅に身を寄せていた。17歳の冬に自らトラックの前に飛び出して亡くなる。亡くなる前に残したメモに「事故だったと伝えて欲しい」と記したため、菜穂たちには事故死だと伝えられていた。
須和 弘人(すわ ひろと)
声 - 古川慎 / 演 - 竜星涼菜穂のクラスメイトの少年。菜穂に想いを寄せている。菜穂と同じく10年後の自分から手紙が届く。転校してきた翔と仲良くなるが、菜穂が翔を好きなことに気付く。明るく推しの強い性格であるが、菜穂への想いとは別に菜穂と翔がより親密になるよう心を砕く心優しい一面がある。サッカー部に所属している。10年後の未来では菜穂と結婚しており、一児の父親でもある。しかし、10年後の未来の自分から届いた手紙を受け取った弘人は「この世界では菜穂と結婚する未来は選ばない」と選択する。
村坂 あずさ(むらさか あずさ)
声 - 高森奈津美 / 演 - 清水くるみ菜穂のクラスメイトの少女。通称「アズ」。名前の由来は狩人の『あずさ2号』から。実家はパン屋を営んでいる。orange 未来で描かれた翔が助かった未来では萩田と付き合っている。
茅野 貴子(ちの たかこ)
声 - 衣川里佳 / 演 - 山崎紘菜菜穂のクラスメイトの少女。上田を嫌っている。
萩田 朔(はぎた さく)
声 - 興津和幸 / 演 - 桜田通菜穂のクラスメイトの少年。眼鏡を掛けている。お笑い好きであり、翔にお笑いのルールを教えていた。あずさといがみ合っている様子をたびたび弘人たちに「夫婦漫才」などとからかわれている。萩田のある行動が翔を自殺の未来から救う一因となる。10年後の未来では、眼鏡は外している。
上田 莉緒(うえだ りお)
声 - 佐倉綾音 / 演 - 真野恵里菜菜穂たちの先輩で、高校3年生。学園のマドンナ的存在。翔に好意を寄せており、サッカー部の練習にも頻繁に現れていた。後に翔に告白し付き合うが、数週間で別れた。菜穂を敵視している。
書誌情報
集英社版

2012年12月号をもって休載に入ったため、第9話は未収録である。

高野苺 『orange』 集英社マーガレットコミックス〉、全2巻
2012年7月25日発売[30]、『別冊マーガレット』2012年4月号[1] - 7月号、.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-4-08-846804-4


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