OpenType拡張子.otf, .otc, .ttf, .ttc
MIMEタイプfont/otf, font/collection[注釈 1], application/font-sfnt[1]
タイプコード
OpenType(オープンタイプ)は、デジタルフォントの規格である。Appleが開発したTrueTypeの拡張版として、マイクロソフト、アドビシステムズ(現アドビ)により共同で開発され、1997年4月にバージョン1.0が発表された[3][4]。OpenType はマイクロソフトの登録商標である[5]。
規格ロシア語(上)と、マケドニア/セルビア語(下)のキリル文字。字形は異なるもののUnicodeの同じコードポイントを共有しているため、OpenTypeの機能を利用して字形を適切に指定する必要がある。
OpenTypeはTrueTypeを発展させ、PostScript フォントの CFF/Type 2形式のアウトラインデータも収録できるようにしたものである[6]。
拡張子は、アウトラインデータがCFF (PostScript) 形式のものは「.OTF」(フォントコレクションは「.TTC」「.OTC」)、TrueType形式のものは「.TTF」「.OTF」(フォントコレクションは「.TTC」)のいずれかとなる[注釈 2][注釈 3][7][8]。アウトラインがTrueType形式のOpenTypeフォントについては「TrueType」も参照 OpenTypeは下記の特徴を持つ。 WindowsではOpenTypeフォントが使用できないアプリケーションもあり、GDI+では標準で対応されないため.NET FrameworkのWindows Formsなどでは標準で使用できない。WPFは@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}大部分の機能[要出典][要説明]に対応した。Windows 7以降に標準搭載されているDirectWriteもOpenTypeに対応しているが、カラーフォントへの対応はWindows 8.1以降であり、またWindows 10 Anniversary Update時点でSVGカラーフォントへの対応は部分的にとどまっている[13]。 JIS X 0208などの漢字コードは、微小な字形差の多くが包摂規準により同じ符号位置に統合されているため、微小な字形差を表現し分けることができない。
特徴
Unicodeに完全対応しており、異体字などを含む65536個までのグリフを収録した多言語フォントを実現可能で、 CID(Character IDentifier, Character ID)を使用できる。
文字組版に関する多数の高度な機能(合字、字体切替、プロポーショナルメトリクス、ペアカーニング、ベースラインの指定など)が利用できる[6][9]。
クロスプラットフォーム[6]で、 WindowsとmacOSの双方で同じフォントファイルが利用できる。ATMフォント、低解像度プリンタフォント、高解像度プリンタフォントなどの区別なく、1つのフォントファイルのみで対応ができる。
アウトラインがCFF (PostScript) 形式の場合、TrueType形式よりフォントファイルのサイズを小さくできる[注釈 4][10]。
2016年9月策定のOpenType 1.8で、同じフォントファミリー内の複数のスタイルを一つのフォントファイルにまとめられるバリアブルフォント[注釈 5] (OpenType Variable Font) が追加された。この規格に対応するフォントは、1つのフォントファイルのみでウェイトや字幅など文字のスタイルを自由自在に変更することができる。[11]。
PNG画像やSVG画像の埋め込み、あるいは複数の単色グリフアウトラインのベクターレイヤーを利用した、カラー絵文字や色付きのフォント(カラーフォント)をサポートする[12]。
和文OpenTypeフォント