OVERMANキングゲイナー
[Wikipedia|▼Menu]

OVERMANキングゲイナー
ジャンル
ロボットアニメ
アニメ
原作富野由悠季
総監督富野由悠季
シリーズ構成大河内一楼
キャラクターデザイン中村嘉宏西村キヌ吉田健一
メカニックデザイン安田朗山根公利、吉田健一
音楽田中公平
アニメーション制作サンライズ
製作サンライズ、WOWOW
バンダイビジュアル
放送局WOWOW
放送期間2002年9月7日 - 2003年3月22日
話数全26話
漫画
原作・原案など富野由悠季
作画中村嘉宏
出版社メディアファクトリー
掲載誌コミックフラッパー
発表期間2002年6月5日 -
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『OVERMANキングゲイナー』(オーバーマンキングゲイナー)は、2002年9月7日から2003年3月22日までWOWOW(有料枠)で放送されたロボットアニメサンライズ製作。全26話。
概要.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2019年11月)

富野由悠季総監督のもとサンライズ井荻スタジオを制作母体とした作品としては、『∀ガンダム』以来2年半ぶりのTVアニメシリーズ。富野(総)監督作品としては初めてデジタル彩色が用いられた。

富野自身が務めることが多かったストーリー構成を若い脚本家の大河内一楼に任せた[注釈 1]際、大河内が「人間地雷」を主軸にした人が死ぬ話を提案したところ「もう悲惨な話はいいよ」と諭した[1][2]というエピソードがあり、自ら始めたシリアスな作風のロボットアニメとは異なる明るく楽しいエンターテイメント作品を目指している。この他にも富野が「この作品のライバルは『クレヨンしんちゃん』」(特に『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』の名を上げ)とし、「視聴者が、このアニメというエンターテインメントの面白さの理解を出来ていないようではいけない」と言及、本作も「エンターテイメント性を強く打ち出した」と述べている[3]

監督のこのような考えを反映した本作では、まずオープニングのテーマソングとそのタイトルバックにおいて、テーマソングを(現代風に洗練されてこそいるが)1970年代から1980年代のロボットアニメでポピュラーであった「主要ロボットの名前を連呼する」スタイルを採用、映像のタイトルバックもイントロ部分から流れるテンポのよい主題歌の歌詞・メロディに合わせて、登場人物がミュージカル風にポーズを取ったり、登場人物や作中に登場するオーバーマンが列を成してモンキーダンスを踊ったりする楽しい映像が繰り広げられる[注釈 2]

ストーリー的には本編で度々言及される「エクソダス」というフレーズに集約されるが、侵略や戦争ではなく、環境保護を大義名分とした支配から聖地ヤーパン(Japanのドイツ語読み)へ「脱出行」を図ろうとするという単純明快なものにし、敵対する相手を殺害する動機や必然性を全く無くしている。このような物語性もあり、劇中では敵側のシベリア鉄道警備隊から脱落したり寝返る者が多く見られたが、これも「所詮は俸給をもらう代わりに現場でキツイ思いをさせられている下っ端」という意識に裏打ちされたものであり、思想的背景や主義とは全く無縁である。

ロボットアニメ的視点で見ると作中のロボット「オーバーマン」の特殊能力を「盗み取る」「幻を作る」「人びとの本音を露にして争いに至らしめる」といった捻りのあるものとすることで、戦いの場面を単なる力と力のぶつかり合いから展開を愉しませ得るものに発展させている。
ストーリー

この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2019年11月)(使い方

地球環境が悪化し、人類が「ドームポリス」と呼ばれるドーム都市での生活を余儀なくされた近未来

シベリアのドームポリス「ウルグスク」に住む少年ゲイナーはドームポリスからの脱出行「エクソダス」に反対していた両親を暗殺されて引き籠もりとなり、自宅でテレビゲームに埋没する孤独な毎日を送っていた。

念願であった「ゲームチャンプ」の称号を獲得したゲイナーだったが、ミィヤの祭りの日を前にして、授業中唐突に現れたシベリア鉄道警備隊のアデットに逮捕されてしまう。罪状は自らの忌み嫌う「エクソダス」への共謀罪だった。無実の身で囚われとなったゲイナーはボロ雑巾のように叩きのめされ地下牢に叩き込まれたゲインという青年と知り合う。ゲインの申し出を受け、脱獄したゲイナーはウルグスクの支配者であるメダイユ公爵の愛娘・アナ姫と出会う。彼女を人質にして逃げる算段をつけたゲインに公爵秘蔵のOVERMANを起動させるよう命じられたゲイナーは白いスーツのOVERMANに「キングゲイナー」と命名。ゲインの目論見をよそにキングゲイナーに乗り込んだゲイナーは追っ手として現れたアデットと戦う羽目に陥る。その混乱に乗じて「ウルグスク」は祖先の地・ヤーパンを目指して「エクソダス」を開始した。

自らの意思とは裏腹に「エクソダス」に協力することになったゲイナーはそれを阻止せんとするシベリア鉄道警備隊との戦いや「強烈な個性を持った様々な人々」との出会いを通して人間的に成長を遂げていくことになる。
登場人物

富野の監修の下に、キャラクターデザイナーの1人である中村嘉宏が漫画版を連載したが、個々のキャラクター設定などにアニメ版とは若干の違いがある。
ヤーパンの天井
ゲイナー・サンガ
- 野島裕史本作の主人公。17歳。裸眼でも困らない程度ながら眼鏡をかけている少年。オーバーマン・キングゲイナーを手足のように操る能力の持ち主。通称「ゲームチャンプ」。性格は生真面目で融通が利かず潔癖。努力家でゲームチャンプの称号も血の滲む努力の末に勝ち取ったもの。やや内向的な性格で他者との直接的な関わりを拒否していたが、エクソダスという大きな環境の変化を通じて様々な人々とぶつかり合い励まされ人として成長していく。性格も趣向も正反対のゲインを「強い男」として尊敬しているが彼の軽薄な言動や悪ノリに眉をひそめることもある。人気ゲーム「オーバーマンバトル」を得意とし、ネット上で知り合った好敵手シンシアを倒して200連勝を達成し対戦チャンピオンの称号“キング”を獲得する。その後、現実とゲームの混在したダブルフィールドでの初代キングの称号も獲得することになる。かつて両親が「エクソダス反対」のビラを握らされて何者か(後にガウリと判明)に殺害され、そのショックで家に引き篭っていた過去を持つ[注釈 3]。物語の発端となったウルグスク・ドームポリスで生活していたが、ミイヤの祭りの日、授業中にいきなり乗り込んできたシベリア鉄道警備隊のアデットにエクソダス共謀の容疑で逮捕される。収監されたメダイユ公公邸内の牢獄でエクソダス請負人のゲイン・ビジョウと知り合う。痛めつけられたゲインに食事を差し出したことがきっかけで一緒に脱獄。ゲインの指示で乗り込んだオーバーマンを起動した際に「キングゲイナー」と命名した。さらには脱出の際に偶然遭遇したメダイユ公の娘アナ姫を“本人のたっての希望により”拉致して逃走する。それを機に開始されたエクソダスの中で恩師や級友達がエクソダスに関わっていたことを知ることになり、キングゲイナーへの執着から袂を分かつことができないまま、ほとんどなし崩しに協力させられる。クラスメイトのサラ・コダマに対しては漠然とした憧れを抱いていたが、悲惨な過去を思い出して落ち込んでいた所を慰められたことがきっかけで恋心を抱く。エクソダス序盤では彼女にいいところを見せようとして奮闘していた。人の心を読むプラネッタのオーバースキルに対抗するため、読み取られる情報を飽和させるべく大々的な告白を行う。この告白が心の内を声にするプラネッタのオーバースキルの効果でヤーパンの天井はおろか世界中に聞こえてしまったため、後でサラに身勝手な告白であったと謝罪している。サラに想いを寄せる一方、ネット上でしか接触のなかったシンシアと対面を図ろうとする。ガンガランでデートを取り付け、サイズの合わないスーツ装で出かけてシンシアの謎掛けに挑戦するがシベリア鉄道の襲撃で会えずに終わっている。その始終をサラとアデットに尾行された挙げ句、シンシア当人にも見られていた。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:167 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef