OVA
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この項目では、アニメの形態について説明しています。言語の語順については「OVS型」を、コンピュータファイル形式(拡張子)については「オープン仮想化フォーマット」をご覧ください。
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OVA(オーブイエー)は、アニメオリジナルビデオのこと。オリジナル・ビデオ・アニメ[注釈 1]の略称である[1]
概要

テレビアニメアニメ映画としてではなく、映像記録メディア(通称「ビデオ」)の形態でリリースされた商業アニメ作品として1983年に登場した。「ビデオ」とは、1980年代から1990年代にかけては主としてビデオテープVHSベータマックスなど)のことを主に指したが、本来の語義としては電気信号を用いた映像記録であるためLDDVDなどのディスクメディアとしてリリースされたアニメもOVAと呼ばれる。ただし、テープメディアでは無いことを強調するためLD版しかリリースしないためOLA(オリジナル・レーザー・アニメーション)と呼称したり、ビデオテープが衰退した2000年代以後にDVDBDにてOAD(オリジナル・アニメーション・ディスク)と呼称することもある。

テレビアニメのパイロット版など本来ビデオ形態での販売を想定していなかったビデオスルーのアニメや自治体や教育機関向けを主としてビデオ機の普及以前は16mmフィルムの形態で販売されていた教育アニメなどは基本的にOVAには含まれない。

OVAとは、そのアニメの頒布メディアの形態から定義づけられた言葉であるが、OVAシリーズの刊行途中で話題となり全話劇場公開がなされた『トップをねらえ!』(1988年)のように、OVA作品の人気が出れば、後に劇場公開やテレビ放送がなされることもある。

OVAという概念が誕生した1983年当時は、ビデオソフトもビデオ再生機も高額で所有する層も限られており、高品質な作品ならば高額でも購入するような一部のアニメ愛好家(いわゆる「おたく」)への販売(セルビデオ)によって製作費を回収していたが、1980年代後半以後にビデオ機とレンタルビデオ店が一般層に普及すると、レンタルビデオ店を主たる販路とする作品も増加した。『メガゾーン23』(1985年)などのSF美少女アニメが売れ筋として当時のアニメ雑誌で特集され、1本1万円を超える販売価格でもおたくがこぞって買い求めたが、一方で『湘南爆走族』(1986年)のように一般層がレンタルビデオ店でこぞってレンタルしていたような作品も存在し、1980年代から1990年代にかけてのOVAは「ヒット作」と言っても作風に幅がある。

1980年代から1990年代にかけては、商業的・倫理的などの理由で「テレビアニメ」か「アニメ映画」のフォーマットを取れないアニメを頒布するには「OVA」という選択肢しか無かった。テレビでは見ることのできないアニメ、例えば『天使のたまご』(1985年)のような実験的アニメ、『くりいむレモン』(1984年)のようなアダルトアニメ、また『小学生の誘拐防止 ユミちゃん あぶないよ!』(1991年)のような児童向け教育アニメ、宗教団体の布教用アニメなどと言ったものがOVAの形態で盛んにリリースされ、1980年代から1990年代にかけてOVA特有のカルチャーを形成した。

1980年代から1990年代前半頃までは映像の放送チャンネルが少なく、テレビアニメの放映可能本数が限られていたため、「OVAの形態でしかリリースできない」という消極的な理由でOVAとなった作品が多かったが、1990年代中頃には深夜アニメの定着、衛星放送の開始といったテレビの多チャンネル化によって、アニメを頒布するチャンネルが増加した。そのため、アニメのビデオをリリースする前に、ビデオ版の宣伝もかねてまず放送料金の安価なUHF局や深夜帯で放送する作品が増え、テレビアニメに対するOVAのオリジナル性は薄れた。一方で、『神秘の世界エルハザード』(1995年)のようにOVA版・テレビアニメ版・ゲーム版が若干異なる設定で同時展開するなど、テレビなどの他の映像メディアと連動して多展開する「メディアミックス」のメディアの一つとしてOVAが位置づけられる例も登場した。

2000年代以降は、物理メディアの販促も兼ねて第1話など作品の一部がテレビで先行放送されることも増えた。また、2010年代以降にはネットによる動画配信サービスサービスの一般化に伴い、OVAの発売に先行して一部がネット配信が開始される場合も増え、初出が「ビデオ」ではないOVAが増えた。そのため、OVAの概念が曖昧になっているが、テレビ放送やネット配信が先行していても、OVAとして製作されたものはOVAとされる。

2010年代後半には動画配信サービスの普及に伴い、「OVA」が発売してしばらく後にネットの動画配信サービスでも配信されるのが普通となり、記録したメディアを買わなくても、ネットのビデオ・オン・デマンドサービスでいつでも見られるようになった。そのため、OVAの概念がさらに曖昧になっている。定額制動画配信サービスなどを提供する動画配信事業者においては、テレビアニメ、アニメ映画、OVA、といった初出メディアによる区別をせず、すべて「アニメ」として並列に提供していることも多い。あるいは、「テレビ番組」と「映画」とは別に「オリジナルビデオ」のカテゴリ分けしている場合でも、「書籍」の付録として発売されたOAD、ビデオスルー、配信サイトの自社制作アニメ、などといったものを全て「オリジナルビデオ」のアニメのカテゴリに入れている場合もある。
呼称

黎明期には「オリジナルビデオ」「ビデオアニメ」「アニメビデオ」「オリジナル・アニメーション・ビデオ」などと言った呼称が用いられた。しかし『月刊ニュータイプ』(角川書店)が1986年より「OVA」の呼称を積極的に使い始め、次第に一般化した。いわゆる「和製英語」であるが、海外でも「日本のアニメのオリジナルビデオ」という意味で使われる。

「オリジナル・ビデオ・アニメ」という呼称の初出は『ニュータイプ』誌以外の可能性もあるが、『ニュータイプ』誌における初出は創刊号(1985年3月発売)、「OVA」(読みは「オーブイエー」)という呼称の初出は1986年2月号「ビデオアニメ完全カタログ'86」である。同誌では1986年11月よりOVA評論コラム「秋姫のOVA放言録」が連載されており、「OVA」と書いて「オヴァ」と読むなどと小ネタを挟みつつも[2]、「OVA」という呼称の普及に一役買った。

「OVA」という用語は『ニュータイプ』が広めたものであったため一般化するまで他誌では使われなかった。1980年代当時は、学習研究社の『アニメディア』および『アニメV』が提唱した「OAV」(オリジナル・アニメーション・ビデオの略称)という呼称も一般的であったが、「AV」が「アダルトビデオ」や「オーディオ・ビジュアル」の略称と間違われやすいため、次第に用いられなくなっていったが『アニメディア』は2014年時点でもまだ「OAV」の呼称を使っている。

「ビデオ」とは、1990年代にはVHSビデオテープのことを指すことが多かったため、2000年代にVHSの衰退によりDVD専売のOVAが登場すると、OVAは「オリジナル・ヴィジュアル・アニメーション」[注釈 2]の略称ともされるようになった。『らき☆すたOVA』(2008年)が「オリジナルなビジュアルとアニメーション」を称している。
歴史
黎明期

1983年12月、世界初のオリジナルアニメのビデオソフトである『ダロス』が発売される。元々制作されなかったテレビアニメの作品の企画を、ビデオ向けにストーリーを再構築した上でビデオ販売を目的に製作されたものである。当時はビデオ市場の黎明期ということもあって、劇場版『宇宙戦艦ヤマト』(19,800円)など、1巻2万円近いアニメビデオが盛んにリリースされている中、『ダロス』は新作で1巻6,800円と買いやすい値段であったこともあり、全4巻で2万本を出荷するヒット作となった。

テレビアニメのようにスポンサーの資金に頼ることなく、ビデオの販売代金だけで製作費の回収が可能であることが判明すると、多くの発売・販売元が参入し、続々とオリジナルアニメのビデオが発売され始めた。OVAに限らず当時のビデオソフトはきわめて高価で、例えば『メガゾーン23』(1985年)は1巻13,800円、『幻夢戦記レダ』(1985年)は1巻12,000円であったが、それぞれ数万本を売り上げた。

1980年代中盤当時、ポストマクロス作品が不発に終わったことにより、高年齢層向けアニメが減少していた。そんな中、ビデオソフトとして展開されるオリジナル作品は、当時のテレビアニメが主な対象としていた少年層よりも年齢が高い、中高生以上のハイターゲット層向けアニメの発表の場として重要な位置を占めるようになった[3]


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