OS/360
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IBMメインフレームOS
の歴史


IBSYS
1950年代

CTSS 1961年

BOS/360 1965年

TOS/360 1965年

TSS/360 1967年

MUSIC/SP 1960年代

MTS 1970年代



OS/360系

OS/360 1966年

PCP 1966年

MFT 1966年

MVT 1967年


OS/VS 1972年

OS/VS1 1972年

OS/VS2R1 (SVS)
1972年

OS/VS2R2 (MVS)
1974年


MVS/SE 1970年代

MVS/SP 1970年代

MVS/XA (MVS/SP V2)
1980年代

MVS/ESA 1988年

OS/390 1995年

z/OS 2000年




DOS/360系

DOS/360 1966年

DOS/VS 1972年

DOS/VSE 1980年代

VSE/ESA 1991年

z/VSE 2005年




CP/CMS系 (VM系)

CP-40/CMS 1967年

CP-67/CMS 1967年

VP/CSS 1968年

VM/370 1972年

VM/SP 1980年

VM/XA 1988年

VM/ESA 1990年

z/VM 2000年




TPF系

ACP 1967年

TPF 1979年

z/TPF 2005年




UNIX

UTS 1981年

AIX/370 1990年

AIX/ESA 1991年

Linux on System z
1999年

OpenSolaris for System z
2008年




関連項目

OS一覧(IBM)












OS/360(オーエスさんろくまる) は、IBM1964年に発表したメインフレームコンピュータであるSystem/360用のオペレーティングシステム (OS) である。
目次

1 名称

2 概要

3 ファミリー

4 歴史

4.1 起源

4.2 その後の開発


5 教訓

6 脚注

7 参考文献

8 関連項目

9 外部リンク

名称

正式名称は「IBM System/360 Operating System」である。
概要

本格的な商用のOSとしては世界初であり、以下の特徴がある。

(System/360自身の特徴だが)汎用(商用計算および科学技術計算)で、コンピュータファミリーを形成

80桁の
パンチカードを入力としたバッチ処理を起源に発達

文字コードはEBCDICを採用

磁気ディスク装置(DASD) を扱う最初のOS

OSはSystem/360アセンブリ言語で記述された

当初より企業用として、プログラム(プログラマ用API)と運用管理(オペレータ用システムコマンド、JCL)を明確に分離している

System/360の大ヒットにより、メインフレームの主流OSとなる

現在のIBMメインフレームOS (z/OS) も、OS/360を受け継いでいる(上位互換)

ファミリー

時期にもよるが、主に小型機種(モデル)向けには BOS、大型機種(モデル)向けには MFT、更には MVTが用意された。

主流(大型機種用)

PCP(Primary Control Program)
1966年?

MFT(Multiprogramming with a Fixed number of Tasks)1966年?

MVT(Multiprogramming with a Variable number of Tasks)1967年? (現在のz/OSの起源)



傍流(小型機種用)

BOS (Basic Operating System)1965年? (最小構成用)

TOS (Tape Operating System)1965年? (テープ装置のみの構成用)

DOS (Disk Operating System)1965年? (ディスク装置のある構成用。現在のz/VSEの起源)

なおOS/360ファミリーではないが、System/360では、タイムシェアリング用OSであるTSS/360(1967年?)、仮想化OSであるCP/CMS(1967年?。現在のz/VMの起源)、ユーザー大学開発の MUSIC/SP などのOSも使用された。
歴史
起源

OS/360は、3つのコントロールプログラムファミリーとして生まれた。機能と同様に、そのサイズも増加していった。まず最初に、ジョブを順次に処理するシングルタスクのPCPが生まれた。次に、マルチタスクを処理する、しかし予め大きさと数を設定しておいたメモリ分しかタスクの同時処理を許容しないMFTが生まれた。最後に、使用するメモリのサイズを動的に変えることが出来、同時に処理するタスクの数も可変で扱えるMVTが登場した。OS/360はまた、IBMのバッチ処理スクリプト言語である JCL を生んだ。

しかしOS/360は、IBM組織上の混乱と、巨大ソフトウェア開発の経験および技術上の重要な変更の経験の不足から、予定より遅れてリリースされた。当初の予定では、最初のシンプル版を1965年(昭和40年)に、機能を盛り込んだ複合版を1966年(昭和41年)に出荷する予定であった。しかしそれぞれ1年遅れ、PCPが1966年に、MVTが1967年(昭和42年)にリリースされた。

そのためSystem/360を使用する顧客には、代替としてよりシンプルなシステムBOS、TOS、DOSファミリーが、セットで急いで提供された。


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