ONIシリーズ
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

この項目では、パンドラボックスとウィンキーソフトのコンピュータゲームについて説明しています。ロックスター・ゲームスのコンピュータゲームについては「Oni (コンピュータゲーム)」をご覧ください。

ONIシリーズ
ジャンルコンピュータRPG
開発元パンドラボックス
ウィンキーソフト
発売元バンプレスト
主な製作者飯島健男
1作目鬼忍降魔録 ONI
1990年12月8日
最新作ONI零 戦国乱世百花繚乱
2007年8月30日
公式サイト ⇒株式会社シャノン
テンプレートを表示

『ONIシリーズ』(おにシリーズ)はパンドラボックスウィンキーソフトが制作しバンプレスト(後のバンダイナムコゲームス)から発売されたコンピュータRPGシリーズ
概要

『ONIシリーズ』は、最初の企画ではパズルゲームとして開発されるものであった。それが途中でRPGに変更になり、「他の焼き直しを作らず、他には無いものを作る」というコンセプトの元、変身(転身)システムが取り入れられた。この変身システムは元々仮面ライダーのコンセプトである「孤高の戦士が変身して悪を倒す」というイメージが原点である[1]。日本を舞台に鬼や妖怪が登場する和風RPGになったのは、ディレクターでシナリオ担当でもある佳丈祐子が鬼や妖怪が好きでそういったもののゲームを前々から作りたいと思っていたからである[2]

『鬼忍降魔録 ONI』をプレイしたユーザーの多くから望まれたのが、パーティー制の導入であった。続編の『ONI II -隠忍伝説-』では世界観そのままにパーティー制が導入されたが、前作にあった変身システムは外された。外した理由の一つにプロデューサーの飯島健男は、「僕は戦隊ものって好きじゃないんですよ。徒党組んで特殊能力持って変身までしたら弱いものいじめだろうって」と述べている[3]。これには、「変身しないのは悲しかった」というユーザーの声もあった[4]

『ONI III -黒の破壊神-』以降の作品ではシリーズの基本となった『II』[5]に『I』の変身システムを組み合わせ、前作を知らない人でも楽しく遊べるようにと『III』では時代設定を大きく変え前作とのつながりを断ち[4]、『ONI IV -鬼神の血族-』では初めての人も慣れた人も共に満足できるようにと難易度設定が採用された[6]

GBシリーズは架空の日本を舞台としており、地名も現実のものと異なる(「江戸城」→「えと城」、「富士山」→「ふしざん」など)。一方でSFCの2作は現実の地名・歴史をモチーフとしたシリーズとなっている。
シリーズ一覧および発売日

『鬼忍降魔録 ONI』 (GB)
1990年12月8日発売

『ONI II 隠忍伝説』 (GB)1992年2月28日発売

『ONI III 黒の破壊神』 (GB) 1993年2月26日発売

『ONI IV 鬼神の血族』 (GB) 1994年3月11日発売

『鬼神降臨伝ONI』 (SFC)1994年8月5日発売

『ONI V 隠忍を継ぐ者』 (GB)1995年3月24日発売

『幕末降臨伝ONI』 (SFC)1996年2月2日発売

『ONI零?復活?』 (PS)2001年3月22日発売

『ONI零 戦国乱世百花繚乱』 (DS2007年8月30日発売

『ONI零?流転?』 (PS)未発売(2001年発売予定)

鬼忍降魔録 ONI

『ONIシリーズ』の第一作。パーティー制は導入されておらず、終始主人公1人で行動する。戦闘時は左側に敵、右側に主人公、というサイドビュー方式を採用している。フィールドマップは一般的なRPG同様、見下ろし式を採用しているが、プレイヤーキャラが画面の中央に固定されていないという特徴がある(画面の端数マスまで近づくと画面がスクロールし始める)。このため、ダンジョンなどで行き止まりの道もギリギリまで来ないと分からないという欠点がある。またBGMのレパートリーの少なさ(ラスボスまで含めて戦闘BGMは1曲のみ)、村のBGMが廃墟のような雰囲気になっているためどこの町を訪れてもほろんだ故郷の隠れ里のような雰囲気に移ってしまうことなど、主人公の住む隠れ里で村人が皆殺しにされたにもかかわらず宿屋と道具屋が依然として営業されているためプレイヤーを拍子抜けにすることから、一概にゲームとしての評価は芳しいとは言い切れない[7]
ストーリー
主人公はおちこぼれの忍者「天地丸(てんちまる)」。天地丸の住んでいる地張の里は悪しき妖怪を滅ぼすために、退魔師や忍者が集まってできた「地張忍軍」の隠れ里。しかし妖怪の襲撃を受け、主人公を残して全滅してしまった。かすかに息のあった頭領から、天地丸は自身の出生に秘密があることを聞かされる。生みの親、育ての親、そして故郷まで失ってしまった天地丸は、殺された人々の敵を討つために旅立つのだった。
登場人物

天地丸(てんちまる)
『I』の主人公。当初は落ちこぼれ忍者だったが、里の仇を探す旅の中で鬼神・魔封童子(まふうどうじ)への変身能力を得、さらに忍者としての実力も挙げていき、ついに妖怪の頭領である妲己を単身で打ち倒すまでに成長した。以降のシリーズでも『III』を除く全ての作品に登場し、それらの作品内では最終パーティのメンバーにも必ず参加している、『ONIシリーズ』を代表するキャラ。なお『I』では主人公名がひらがな4文字までしか入力できないため正式名を入力することが出来ず、ゲーム内のデフォルトネームは「てんち」となっていた。

登場作品(『ONI』、『ONI II』、『ONI IV』、『ONI V』)

飛龍の彩蔵(ひりゅうのさいぞう)
天地丸の良き理解者で頼れる兄貴分。『I』の終盤で再登場するも、天地丸が既に自分を越えた実力を持っていることからサポートに徹した。

登場作品(『ONI』、『ONI II』、『ONI IV』、『ONI V』)

茨鬼童子(いばらぎどうじ)
酒呑童子に次ぐ実力を持っているとされる鬼。当初は敵対者として登場したものの、天地丸との交戦の末に実力を認め、以降は協力的になる。『I』の時点ではその去就が曖昧なまま出番が終了してしまったが、『II』では天地丸の妹・琴音と恋仲になっていることが判明。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:59 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef