ONE_PIECE_FILM_STRONG_WORLD
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ONE PIECE FILM
STRONG WORLD
監督境宗久
脚本上坂浩彦
原作尾田栄一郎
製作松坂一光
製作総指揮尾田栄一郎
出演者田中真弓
中井和哉
岡村明美
山口勝平
平田広明
大谷育江
山口由里子
矢尾一樹
チョー
特別出演
竹中直人
北島康介
皆藤愛子
音楽田中公平
浜口史郎
小西康陽
主題歌Mr.Childrenfanfare
制作会社東映アニメーション
製作会社「2009 ワンピース」製作委員会
配給 東映
公開2009年12月12日
上映時間113分(劇場公開版)
115分(Blu-ray / DVD版)
製作国 日本
言語日本語
興行収入48億円[1][2]
前作ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜
次作ONE PIECE 3D 麦わらチェイス
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『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』(ワンピース フィルム ストロングワールド)は、2009年12月12日公開の東映アニメーション制作による日本のアニメーション映画。漫画『ONE PIECE』を原作としたテレビアニメの劇場版第10作目。

第34回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞作品。アヌシー国際アニメーション映画祭およびオタワ国際アニメーションフェスティバルコンペティション部門公式出品作品。
概要

『ONE PIECE』アニメ放送10周年記念作品にして、劇場版シリーズ初の原作者・尾田栄一郎によるストーリー。尾田はスタッフ側に映画のシナリオを依頼され1度は断るが[3]、「主題歌がMr.Childrenだったら頑張る」という条件を出し、主題歌が決まるまではそれを信じて製作していた[4]。その結果、主題歌はMr.Childrenの書き下ろし曲に決定した。その後尾田がコスチューム・クリーチャーデザインの仕事も進めていく内に、最終的に製作総指揮を務めることとなり、全ての要素に尾田のチェックが入るようになった。

さらに尾田の希望で、監督には同作品のテレビアニメにおいてシリーズディレクターを2006年10月から2008年9月の放送分までを担当した境宗久が、オープニング音楽には小西康陽が、金獅子のシキの声優には俳優の竹中直人が起用された。

当初は2009年3月公開予定だったが延期され、その後12月公開となった。公開日が延期されたのは、尾田が1度書きあがったシナリオを捨てて、すべて書き直したためである[5]。製作初期の段階では、『クリスタル航海記』と銘打たれた原案が完成。この時点でシキなどの主要な敵はすでに登場していた。内容はナミの知られざる過去が明らかにされるなど、複雑な人間事情がからみあう感動物語だったという。しかし、原案を仕上げた尾田が、「少年をワクワクさせるものにしたい」と大幅な改訂を決意。現在のストーリーへと修正が行われた[6]

本作は、尾田自身がストーリーを書き下ろし製作総指揮も務めたことから、それまでのアニメオリジナルや劇場版と比較して原作との関係性が深い。本作のボスキャラである金獅子のシキの名が映画公開や第0話より先駆けて本編に登場していることなど、「原作者である自分にしかできないこと」を念頭に製作を行ったと尾田自身が語っている[7]。公開直前時期には週刊少年ジャンプの2009年53号、2010年1号、2号にて3号連続雑誌表紙・巻頭カラーを飾り、53号には本編と共に後述の「0話」が掲載された。また、尾田が多忙になったため本編を休載することも多かった。0巻での作者コメントでこのエピソードは「ルフィの17歳最後の冒険」とされている[注 1]

なお、今回初めて冠された『ONE PIECE FILM』は今後も『麦わらチェイス』と『STAMPEDE』除き、全ての劇場版作品に付されることになる。

本作の為に描き下ろされた麦わらの一味"完全武装Ver."は目玉の一つとして大々的に発表されて話題になり、公開後も大人気を博して後年には本作未登場のシャンクスとポートガス・D・エースを新たに加えた"STRONG EDITION"のフィギュアシリーズが発売された。
公開前後の状況

公開約1週間前の2009年12月6日の時点で、前売り券販売枚数は東映史上最高記録となる29万6,449枚を樹立。これはそれまでの記録であった『2001春東映アニメフェア(『ONE PIECE ねじまき島の冒険』)』の23万9,381枚を大きく更新し、一時は印刷が間に合わず品切れになるという異例の事態となった[8]。最終的に36万3,532枚まで記録を伸ばした。

公開前日の時点で事前予約可能な全国12館の劇場で公開初日の全上映回・全席がすでに完売[9]し、12月12日の公開初日初日興行収入は5億5,300万円(全国188館)を記録。188館中103館が初日全上映回・全席満席、さらに各館で長蛇の列となる程の人気で(東京・ヒューマントラストシネマ渋谷では約2,000人の行列が並ぶ。熊本・TOHOシネマズはませんでオープン史上最高動員記録で入場制限される。など)、2000年以降の東映作品で初日興行収入最高であった『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』の2億4,700万円(345館公開)を大きく上回った[10]。またシネマぴあ調べの12月12日映画満足度ランキングでも第1位となった。公式HPでは事前に劇場への確認を促す異例の呼び掛けも行った。

公開2日目の13日の興行収入は4億8,500万円となり、2日間の週末興行収入が合計10億3,800万円、動員数は82万人を記録。これはそれまで2009年下半期第1位の映画『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(最終興収80億円、844館公開)の初週土日興収9億9,000万円を上回り2009年下半期第1位となり、スクリーンアベレージ552万円の日本記録を樹立した[11]。また、同日に公開された『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』が週末興収ランキングで2位に入った事で、東映配給作品が初めて1位、2位を独占する記録を作った。

株価にも影響を及ぼし、野村證券では東映(9605)の2010年3月期の営業利益70億円(会社計画64億円)を予想し、投資判断「1」を継続し増額修正の可能性を指摘された[12]

映画の人気を受け、2009年12月21日のオリコン「本ランキング」コミック部門において既存56巻全巻が上位200位以内にランクインする快挙を果たした[13]。12月19-20日でも『のだめカンタービレ 最終楽章』を抑え週末興収ランキング2週連続1位となり、公開9日間で180万人を動員、興収は22億5,000万円、『相棒 -劇場版- 絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン』が記録した公開後10日間を上回り、公開8日間で興収20億円を突破する東映史上最速記録を樹立した[14]。公開24日目(2010年1月4日迄)で動員301万人、興収37億5,000万円を突破し、こちらも『相棒 -劇場版-』の32日目で観客動員300万人到達を更新する東映史上最速記録となった[15]。動員350万人、興収40億円を突破した公開29日目の1月9日には大ヒット御礼舞台挨拶も行われた[16]。この公開29日目で興収40億円突破も東映史上最速記録となっている。

2010年2月23日時点で目標30億円を大きく上回る47億円に達し、東映アニメーションの2010年3月期の連結純利益が前期比2.4倍の12億円になることが発表された(経常利益は38%減の21億円を見込)[17]
実績

最終興行収入は48億円、観客動員数約385万人を記録した[18]。前作『エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜』の9億2000万円の5倍以上となり、過去の劇場版シリーズの中で最高の興行収入を記録した第2作『ねじまき島の冒険』の30億円を上回るシリーズ最高記録(当時)となった。2010年上半期邦画興行成績ランキング1位、同年年間邦画興行成績ランキング4位、同年年間映画興行成績ランキング8位となり、東映制作のアニメ映画・漫画原作のアニメ映画としても歴代最高記録(当時)を打ち立て[1]、シリーズの中でも史上空前の大ヒットを記録したメガヒット作になった。


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