New_Beginnings
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この項目では、布袋寅泰のアルバムについて説明しています。伊藤千晃のアルバムについては「New Beginnings (伊藤千晃のアルバム)」をご覧ください。

『New Beginnings』
布袋寅泰スタジオ・アルバム
リリース2014年10月1日
録音Metropolis Studios
Assault & Battery Studios
Snap Studios
South Beach Studios
Britannia Row Studios
The Dreaming Cave
ジャンルロック
オルタナティブ・ロック
インディ・ロック
パンク
エレクトロ
時間5026
レーベルユニバーサルミュージック / ヴァージン
プロデュース布袋寅泰 (M: 2, 4, 5, 6, 7, 8, 12)
Youth (M:1)
Leo Abrahams (M: 3, 9, 10)
Noko 440 (M: 4, 6, 7)
Stephen Lipson (M: 11)
チャート最高順位


4位(オリコン

布袋寅泰 アルバム 年表

COME RAIN COME SHINE
2013年)New Beginnings
2014年STRANGERS
2015年


『New Beginnings』収録のシングル

「How the Cookie Crumbles (Feat.Iggy Pop)」
リリース: 2015年6月15日 (イギリスヨーロッパのみ配信)

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『New Beginnings』(ニュー・ビギニングス)は、日本ミュージシャン布袋寅泰の15枚目のアルバムである。
解説

「新たなる始まり」と題した15枚目のオリジナルアルバムである。ソロデビューとなった『GUITARHYTHM』より25周年の節目を迎え[注釈 1]、また2012年より活動拠点をロンドンへと移したことも踏まえ「再デビュー」の意味も込められている。[1][注釈 2]

本作はソロ・キャリアのオリジナルアルバム初の試みとして布袋自身によるボーカル・トラックが一切収録されておらず[注釈 3]、一部楽曲を除きインストゥルメンタルの楽曲で構成されている。布袋によれば「日本語で歌うことは、時として世界に届けるためには不利だから。かといって今の段階で英語で歌うのは難しい。歌いながらパフォーマンスするのはもっと難しくて中途半端になってしまう。自分の気持ちを比喩したり、独創的な言い回しを歌詞に込めるまでにはまだ遠い」とのことであり、同時に「僕はギタリストであってシンガーではない。これは大いなる武器だし、「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」が映画の力もあって世界中に届いていることは大きな利点。だから新作(の方向性)はいけるというところから始まった」という草案だったとのことである。[2]

またこれまでのセルフ・プロデュース・スタイルから一転、外部プロデューサーを起用して制作されており、この点もオリジナルアルバムでは初となる。[注釈 4]
キリング・ジョークベーシストであり、過去4回ブリット・アワードにノミネートされたザ・ヴァーヴの『アーバン・ヒムス』やピンク・フロイドの『The Endless River』などのプロデュースも手がけたユース(英語版)、ブライアン・イーノのコラボレーターであり、パオロ・ヌティーニ&ワイルド・ビーストやカール・バラーのプロデュースなどを手がけているレオ・エイブラハムズ(英語版)、ジェフ・ベックポール・マッカートニーホイットニー・ヒューストン、映画『アメイジング・スパイダーマン2』や『マン・オブ・スティール』のサウンドトラックなどの作品に携わりプロデューサーとして数多くの作品でグラミー賞を受賞しているスティーヴ・リプソン(英語版)、アポロ440のメンバーにして布袋の友人であり『SUPERSONIC GENERATION』など過去の布袋作品でも共演しているNoko 440(英語版)[注釈 5]と、4名のイギリス人プロデューサーが本作に携わっている。なお布袋を含めたプロデューサー5人のうち、ユース以外の4人はギタリストという共通点がある。[2][注釈 6]

布袋によれば、外部プロデューサーを起用した理由として「日本とイギリスでは楽曲の制作過程からプロモーションのスタイルに至るまで、何もかもやり方が違う。世界で活動していくことを視野に入れてロンドンへ移住した以上、まずはまな板の上の鯉となりイギリスでのやり方を1から学ぶ必要があった」と語っている。[1]

本作を制作するに当たり布袋は、"ソリッド"、"兄貴キャラ"など日本における自身の一般的なイメージとはまた違った部分の表現や変化や可能性、自身が東洋人であることを踏まえた世界観を意識したという[2]。特に後者に関しては「(渡英はしても)日本人がイギリス人の真似したっていいことないし、僕自身も必ず残すべきだと感じていた。プロデューサー陣もオリエンタルなリズムなのか、メロディーなのか、そこは残すべきだと全員が口を揃えた」と語っている。[1][2]

布袋曰く「あくまで世界進出を前提としたアルバムの"日本版"」とのことである。当初はこれまでの自分を知っている人たちに取っ付きやすいものにしようかとも思ったというが「良い意味で日本のファンのために作ったものではないので、1曲1曲に込めた実験性やエキサイトメント、音の真髄に触れてほしい」という想いから、日本のファン向けとは考えずに曲順が決められた。[2]

ザ・ストゥージズのメンバーとしてロックの殿堂入りを果たしているイギー・ポップベースメント・ジャックスディジー・ラスカルなど多くのアーティストとコラボレーションを行っているヴーラ・マリンガ(英語版) がそれぞれボーカルにて参加している。

本作の楽曲をベースに次作『STRANGERS』が制作されており、日本のみならずイギリスおよびヨーロッパでのリリースへと至っている。
録音

渡英後、本格的に制作された初のアルバムであり、トラック2「Walking Through the Night」とトラック5「How the Cookie Crumbles」のボーカル・トラックを除く全楽曲がイギリスにてレコーディングされている[注釈 7]ユニバーサルUKロス・カラムと出会い意気投合し、幾人かのプロデューサーを紹介されたことが、本作のプロデューサー陣との知遇を得るきっかけとなったという[1]。ロス・カラムから紹介されたプロデューサーの住所を訪ね、まずはセッションしてみるという手法で曲作りを始めていった。[1]

イギー・ポップのボーカル・レコーディングはマイアミにて行われた。[1][2]

アルバム『MONSTER DRIVE』のレコーディングから前回の『Rock'n Roll Revolution Tour 2013』までメインアンプとなっていた÷13(Divided by 13)のFTR 37[注釈 8]"に代わり、前年のロンドンO2 Shepherd's Bush Empire(英語版)公演より使用し始めたKEMPER[注釈 9]のデジタル・アンプを使用している。これはプロファイリング・アンプであり"FTR 37"のサウンドがプロファイルされている。従ってアンプを持ち歩かなくても、メモリースティック1つあれば世界中で自分のサウンドが再現出来るという代物である。


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