Netflix
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『13th -憲法修正第13条-』(エイヴァ・デュヴァーネイ監督)が長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた[77][78]。同年5月には『オクジャ/okja』(ポン・ジュノ監督)、『マイヤーウィッツ家の人々 (改訂版)』(ノア・バームバック監督)が第70回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に、ウェブ配信の作品としては初めて出品されたものの、フランスでの劇場公開が確約されなかったことによる現地興行界からの反発や、審査員長を務めた映画監督のペドロ・アルモドバルが記者の質問に対する形で「個人的には、劇場公開される予定のない映画は、最高賞パルム・ドールのみならず、他のどんな賞を受賞するべきではないと考える」との発言をするなど、大きな波紋を呼んだ(アルモドバルはのちに自らの発言を撤回し、公正な審査を行うと宣言してポン監督に謝罪をしたという)[79][80][81][82]
競争の激化と多角化:2021年 - 現在

Disney+Paramount+など新興配信サービス勢がコンテンツを囲い込んでNetflixへの供給を減らしながら加入者数を急速に伸ばす中、Netflixは自社が権利を独占するオリジナル作品を増やすとともに通販やゲームなどへの進出も進めた。
通販開始

2021年6月10日、Netflixは公式の通販サイト「Netflix.shop」を開設した。同社で配信されるオリジナル番組とコラボした商品を中心に取り扱う。サービス開始時点ではアメリカのみだが、Netflixは他の国や地域でも開始させる意向を持っており、日本でも数か月以内に通販事業を開始させる方針だとしている[83][84]。その後、同年11月に同サイトの海外発送に対応する形で日本でも通販サービスの展開を開始した[85]
オリジナル作品製作

アニメーション

2021年9月9日、アニメーション制作会社などへの支援拠点として東京オフィス内に「Netflix アニメ・クリエイターズ・ベース」を開設した
[86]

2022年7月、オーストラリアのVFX/アニメーション制作会社であるアニマル・ロジックを買収することで協議していることをホームページ上で公表した[87][88]

2022年10月、日本でのアニメ制作を減らす方針であると東洋経済新報社から報じられた[89]


リアリティ

Love Is Blind, Too Hot to Handle など、恋愛リアリティショーはシーズンを重ねる上に、各国版が製作されてヒット分野となっている[90]


韓国発番組

後述するように、『イカゲーム』などの世界的ヒットを受けて韓国での番組製作の投資を増やし、2023年には今後4年間で3350億円を投じると発表している[91]


非英語オリジナル番組

非英語圏での会員数増加につれて非英語のオリジナル番組を増やし、2021年には非英語番組の製作数が英語番組の製作数を初めて上回っている[92]


スポーツ配信

2024年以降、Netflixはスポーツの試合を配信し始めた。

テニス

2024年3月3日、
ラファエル・ナダルカルロス・アルカラスのエキシビション・マッチを生配信した[93]


ボクシング

2024年3月7日、マイク・タイソンとYouTuberのジェイク・ポールのボクシングの試合を生中継すると発表した[94]。2024年7月20日にNetflixオリジナル番組として配信される。


プロレス

2024年1月23日、プロレス団体のWWEと契約を結び、2025年1月以降の複数国でのWWE・ロウの放送権を得たことを発表した。当初はアメリカ、カナダ、イギリス、ラテンアメリカで配信され、その後は他の地域でも配信される。アメリカ国外では、WWEの他の番組(WWW.ロウ、スマックダウンWWW.NXTペイ・パー・ビュー、ドキュメンタリー)の配信権も得た。Netflixは10年間にわたり毎年5億ドルを支払う[95][96][97]


アメリカン・フットボール

2024年のクリスマスに2試合を、さらに2025年と2026年のクリスマスにも最低1試合ずつを全世界で配信する契約をNFLと結んだ[98]


ゲーム進出

2021年9月28日、ゲーム開発会社のナイト・スクール・スタジオ買収を発表した[99]。2021年11月2日、Android OS上で5種のモバイル・ゲームを公開した[100]。Netflixの会員であれば広告やアプリへの課金無しでゲームを楽しむことが可能である[101]。同月10日からはiOSにも対応した[102]。2022年3月1日にはフィンランドのゲーム開発会社Next Games、同月24日にアメリカのモバイルゲームメーカーBoss Fight Entertainmentの買収をそれぞれ発表した[103][104]。2022年6月には、『クイーンズ・ギャンビット』、『ペーパー・ハウス』、『暗黒と神秘の骨』、『ザ・ジレンマ: もうガマンできない?!』など、人気オリジナル番組のゲーム化を発表した[105]。2022年8月8日時点でNetflixが配信するこうしたゲームのデイリーユーザーは170万人であり、2億人以上の加入者のうち1%に満たないとされている[106]。2022年9月、フィンランドにオリジナルのゲームスタジオを設立することを発表した[107]。2022年10月、シアトルを拠点とする独立系のゲーム開発会社であるSpry Foxを買収した[108][109]
オリジナル作品の削除

配信サービス間の競争激化により、かつてNetflixオリジナルとして配信されていた作品の削除が相次いだ。

Paramount+

2021年11月にはアメリカ・カナダ以外でNetflixオリジナルとして配信されていた、競合する配信サービスである
Paramount+製作のシリーズ『スタートレック:ディスカバリー』の全シーズンがラインアップから削除された。



Disney+

2022年2月末には、全世界でNetflixオリジナルとして配信されていた『デアデビル』など、競合配信サービスであるDisney+とともにウォルト・ディズニー・カンパニーの傘下にあるマーベルの全6シリーズが[110]、さらにいくつかの地域でNetflixオリジナルとして配信されていた、やはりディズニー傘下のFXの『POSE/ポーズ』が[111]、またやはりディズニー傘下の20th テレビジョン制作で全世界でNetflixオリジナルとして配信されていた『サウンドトラック』が削除された[112]。その後、マーベル作品については同年3月16日からDisney+のサービス展開地域にて順次配信されることがディズニーから発表された[113]



独占配信作品

そのほか、「21 サンダー」や「恋は不意打ち」など、他社製作作品を製作国以外でOriginalとして独占配信していた作品の、配信開始から数年後の契約切れによる削除が相次いでいる。


パスワード・シェアリング禁止

かつてNetflixは、同時視聴デバイス数を制限した上で、パスワードのシェアを会員に推奨していた歴史がある[114]。しかしながら、会員数の伸びが鈍るにつれ、一転してパスワードのシェアを禁止して増収につなげようとする試みを始めた。競合サービスへの流出を警戒しながら、一部地域から試験的に禁止施策を適用し、会員の反応を見て調整しては対象地域を拡大している。一部地域では、追加費用でサブアカウントを増やす施策を開始しており、これに伴ってプロフィールを移行する機能を追加した。家庭だけでなく旅行中でも視聴できる便利さを損なわずにシェアを禁止することに課題があり、具体的にどのように強制的に禁止するのかは明らかにされていない。

2022年7月19日、中南米の一部地域で視聴箇所を一か所に限り、アメリカドル$2.99の追加費用でサブアカウントを増やす施策を発表した[115][116]。2023年2月8日、ラテンアメリカと同様ではあるが、視聴箇所の追加費用を増額した施策をカナダ、ニュージーランド、ポルトガル、スペインにも拡大することを明らかにした[117]


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