Nanaco
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この項目では、電子マネーサービスについて説明しています。その他のnanaco、NANAKO、人名については「ななこ」をご覧ください。

nanaco
通称ナナコ
使用エリア 日本
導入2007年
規格.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul{line-height:inherit;list-style:none none;margin:0;padding-left:0}.mw-parser-output .plainlist--only-child>ol li,.mw-parser-output .plainlist--only-child>ul li{margin-bottom:0}

FeliCa, NFC

運用セブン・カードサービス
通貨日本円 (最高チャージ金額50,000円)
プリペイド機能あり
有効期限無期限
自動チャージあり
取扱事業者

セブン-イレブン

イトーヨーカドー

そごう・西武

セブン&アイ・フードシステムズ

ヨーク

ヨークベニマル

シェルガーデン

LOFT

天満屋ストア

ほか

販売場所

セブン‐イレブン

イトーヨーカドー

ヨークマート

そごう・西武

ほか

ウェブサイトhttps://www.nanaco-net.jp/
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nanaco(ナナコ)は、株式会社セブン&アイ・ホールディングスが日本国内で展開する非接触型決済方式の電子マネーのひとつ。また、イメージキャラクターのキリンのこと。

グループ会社かつ発行元である株式会社セブン・カードサービス(旧:アイワイ・カード・サービス)の登録商標(第5017550号ほか)。累計発行枚数は7,520万枚。[1]
概要

株式会社セブン・カードサービスが発行し、セブン-イレブンをはじめとした加盟店で利用できる(後述)。電子マネーの他に、ポイントカード機能を併せ持っており、プラスチック製でキャッシュカードサイズのカード式のものと、携帯端末のおサイフケータイで利用する「nanacoモバイル」の2種類の形態で、2007年4月23日にサービスが開始された。カードやおサイフケータイには非接触型ICカード通信技術FeliCaが採用されている。イメージキャラクターはキリンのナナコ。セブン-イレブンの「7」を模したデザインとなっている。2008年3月では、発行枚数は563万枚、うちモバイルは79万枚とされる[2]2010年3月に 1,000万件を突破したとの発表があった。発行枚数の近況は電子マネーを参照。
モバイル式

nanacoモバイルは、NTTドコモauソフトバンクモバイルのおサイフケータイ対応端末で利用できる(ただし、いわゆるガラホは2017年6月現在非対応)。2011年12月1日よりおサイフケータイを搭載したAndroidスマートフォンに対応した[3][4]。なお2012年7月1日現在、nanacoモバイルの入会にあたって手数料は必要ない。ソフトバンク(かつてのソフトバンクモバイル)のSoftBankブランドで発売されたiPhone 4/4Sについては、当時のソフトバンクBBが発売したシールを利用することで、nanacoの使用が可能となった。また、2021年より、iPhone 8以降の iOS 15以降を搭載したiPhoneでApple Payに対応した。
カード式

カード式の場合、その所有権はセブン・カードサービスにあり、申込にあたっては入会申込書への記載およびカード発行手数料300円(税込)が必要である。ただし、イトーヨーカドー店舗でハッピーデー(8・18・28日)に入会してその場で1,000円以上チャージを行った場合はカード発行手数料は無料となる[5]ヨークマートは、いつ発行しても後日300ポイント加算される。18歳未満でも入会できるが、15歳未満の場合は親権者の同意が必要となる[6]。通常のnanacoの他に、2012年4月15日より、65歳以上の人を対象として発行手数料無料の「シニアnanaco」の発行が開始された[7]

地域によってはご当地デザインのカードも存在する(主に、2016年時点では、地元の金融機関ないしはその系列クレジットカード会社が発行するキャッシュカード一体型のクレジットカードに付帯されるタイプがほとんど(nanaco単体カードの場合は一般のnanaco同様にQUICPayが付加される場合もある))。

これらのほかに、Speedpass+nanacoヤマト運輸が発行する「クロネコメンバーズ電子マネーカード」の中にnanacoが付いたものが存在する。クロネコメンバーズ電子マネーカードは1枚のカードに「クロネコメンバーズ割」という電子マネーと「nanaco」の2つの電子マネーが搭載されたメンバーズカードであるが、2つを併用しての決済はできない。カード発行手数料は無料であるが、再発行手数料は300円(税別)かかる。
ENEOS nanaco

2019年に、一部ENEOSガソリンスタンドで販売開始された、キーホルダー型のnanaco。2021年3月現在300円(税込)。機能としては、カード型とほぼ同等。QUICPay・nanaco機能を搭載した、ENEOSnanacoの前身となる、Speedpass+nanaco
QUICPay (nanaco)

nanacoカードにはQUICPayの機能も搭載されており「QUICPay (nanaco)」の名称であるが、このQUICPay機能は過去セブン・カードサービス発行のクレジットカード用の機能であったため、セブン・カードまたはアイワイカードのクレジットカード会員にならずにQUICPay機能を使うことはできなかった[8][9][10]2014年2月17日よりジェーシービー本体およびジェーシービーのフランチャイズ企業が発行するJCBブランドのカードすべてで使用が可能となり[11]2015年11月6日よりセディナ発行のOMCカードのものでも使用が可能となっている[12]。また、セブンカード・プラス(nanaco一体型)には登録できない。また限定デザインなど一部のカードにはQUICPayの機能が搭載されていないものもある。
沿革

2007年4月23日 - セブン-イレブンでサービス開始[13]

2007年9月3日 - セブン銀行ATMでチャージ開始[13]

2007年10月10日 - 発行件数500万件突破[14]

2007年12月14日 - デニーズでサービス開始[13]

2008年3月25日 - イトーヨーカドー店舗での取扱開始[13]

2008年6月1日 - クレジットチャージサービスを開始(アイワイカード(現セブンカード)限定)。

2010年3月30日 - コカ・コーラのマルチマネー自動販売機で取扱開始[13]

2009年3月2日 - アインファーマシーズでサービス開始[13]

2010年3月31日 - 発行件数1,000万件を突破[15]

2010年10月1日 - そごう・西武食品売場でサービス開始(2015-2016年には、衣料・住居関連用品売場でもサービス開始)[13]

2011年9月1日 - 「nanacoポイント」開始。イトーヨーカドー、そごう・西武のポイントから「nanacoポイント」への交換が可能になる[13]

2011年12月1日 - 「nanacoモバイル」サービスを開始。おサイフケータイ対応Androidスマートフォンでの使用が可能になる「nanacoモバイル」サービスのご利用を開始[13]

2012年3月13日 - nanacoポイントの電子マネー交換手数料を撤廃。チャージ残高の上限を50,000円に引き上げ。会員資格有効期限(最終利用から5年)を撤廃[16]

2013年4月1日 - ANAマイレージクラブとnanacoポイントの相互交換を開始[13]

2014年2月17日 - JCB本体およびJCBフランチャイズ企業発行のJCBブランドのカードでQUICPay(nanaco)のサービス開始。

2015年4月1日 - ANAグループの国内空港売店ANA FESTAでサービス開始[13]

2015年11月6日 - セディナでQUICPay(nanaco)のサービス開始。

2018年10月25日 - ゆめタウンゆめマートイズミ各店での取り扱いを開始した。

2019年4月15日 - 電子マネー悪用詐欺による犯罪被害防止の一環として、「nanacoギフトカード」の販売を順次終了[17][18]

2019年7月1日 - ポイント付与率を0.5%(200円税抜きごとに1ポイント)に変更。

2019年12月20日 - セブン-イレブンにおける収納代行サービスの一部や貸付金・クレジットカードご利用代金の返済などでのnanaco支払いが不可に[19]

2019年12月27日 - LINEポイントからnanacoポイントへのポイント交換サービスを終了。

2020年2月3日 - おでかけポイントからnanacoポイントへのポイント交換サービスを終了[20]

2020年2月29日 - チャンピオンポイントからnanacoポイントへのポイント交換サービスを終了[21]

2020年3月12日 - nanacoクレジットチャージサービス事前登録(新規登録)対象カードを変更[22]

2020年8月31日 - フィーチャーフォン向けnanacoアプリのサービスが終了[23]

2021年10月21日 - Apple Payに対応[24]

チャージ方法店舗レジでの現金チャージ

現金チャージはセブン-イレブンなどの店舗レジ、セブン銀行ATM、一部イトーヨーカドー等に設置されたnanacoチャージャー、エクスプレスのガソリンスタンドに設置されているセルフ給油機、および一部のクレジットカードなどで可能。金額は1,000円単位で、一度にチャージできる金額は最大49,000円。残高の上限は50,000円[25](2014年10月3日より)。店舗レジと給油機、セブン銀行ATM(2018年10月15日以降)以外はおつりが出ず、投入した金額全額がチャージされる。給油機およびセブン銀行ATMでチャージする場合はタッチパネルでチャージする金額(1,000円単位で選択肢が表示される)を指定する。クレジットカードによるチャージの場合は、一日当たりのチャージ回数は最大3回、1回のチャージ可能金額は最大30,000円、1か月のチャージ回数15回かつ合計20万円までの制限がある[26]。クレジットカードでのチャージの場合、下記リンク先に掲載されていない発行会社のカードであっても、付帯する国際ブランドがJCBであったり既契約のカード会社と加盟店開放またはプロセシング契約を結んでいる場合にはチャージできるケースがある(ユーシーカードの加盟店開放契約で発行されるVISA/Masterブランドのビューカード[注釈 1]等)。なお、一部のnanaco(クロネコメンバーズカードに付いているnanacoなど)ではクレジットチャージができない。

以前は、現金チャージはセブン銀行ATMかセブン&i系列の店舗(チャージ専用機ないしはレジ対応)でのみ対応していたが、2015年10月1日より、ビックカメラ及び同子会社のコジマ(コジマ×ビックカメラの店舗を含む)でもチャージが可能となった(ただし、ポイント交換やチャージと同時にセンター預かりの金額やポイントを充足するのは不可)他、セブンアンドアイグループ外の店舗でもチャージや残高確認の可能なものが存在する。詳細は「 ⇒公式サイト / チャージの方法」を参照
センターお預かり

紛失したnanacoの残高を新たなnanacoに引き継いだ場合や、各種キャンペーンでポイントが付与された場合、またインターネット上でカード式nanacoにクレジットカードでチャージした場合など、一時的にnanacoマネーがセンターに蓄積された状態になり、センターお預かりと呼ばれる。センターお預かり分を現物のnanacoに移行するには、カード式の場合は店舗レジまたはセブン銀行ATMにて残高確認を行うことで実行される。給油機では「ポイント受け取り」操作によってカードに記録されているポイントとセンター預かり分を合算して一度に現物のnanacoへ移行できる。nanacoモバイルの場合は上記方法に加えて、会員が端末を操作することで移行することもできる。

残高照会において、店舗レジで行う場合は上限が29,999円でそれ以上は分割で確認となるが、セブン銀行ATMにて残高照会をした場合は限度額の50,000円が上限となる。
紛失、盗難、不正利用時の対応

紛失時に問い合わせセンターへの電話連絡で利用停止手続きをとることができ、利用停止手続きが完全に完了した時点(3日以内に完了)の残高の引き継ぎも可能である[27]

ただし、会員規約第15条6項目により、使用停止措置が完了する前に第三者に不正使用された場合、不正利用分の保証が一切ない。(他の電子マネーでも概ね同様)
利用可能店舗

利用可能な店舗は公式サイトの「 ⇒nanacoが使えるお店」を参照。

イトーヨーカドーでは、当初は食品レジでのみ利用が可能であったが、2008年5月中旬には全国の食品非取扱い店舗を除く全店舗で利用ができるようになった[28]。2010年6月からは家庭用品売場や衣料品売場でも利用できるようになっている[29]

2007年10月からは、グループ以外の店でも利用対応を開始した。当初約1,000店より始め、2009年2月末までに約50,000店にまで拡大するとしている[30]

デニーズでの利用は2007年12月19日より順次拡大し、2008年2月28日に全店での利用が可能となった[31][32]

2010年10月1日より、系列百貨店であるそごう・西武各店の食料品売場でも利用可能になった[33]


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