2000年3月にパシフィック取引所(英語版)(PCX)と連携し、取引所化を推進、2005年にPCXを買収し、「アーキペラゴ取引所(Arca Ex)」と改称した[1]。
2006年にニューヨーク証券取引所(NYSE)と経営統合、NYSE Arcaに改称し、NYSE傘下の電子取引所として独立した運営がなされている[1]。
2007年のNYSEグループとユーロネクストの経営統合により、NYSEユーロネクスト、2013年のインターコンチネンタル取引所によるNYSEユーロネクスト買収により、インターコンチネンタル取引所傘下へと運営母体が変遷[1]。
NYSE Arcaの上場基準は地方取引所であったPCXのものを引き継いでおり、NYSEのメインボードより緩やかなものとなっている。アーキペゴラ時代には、IPOへの関心を集めることはできなかったが、NYSE傘下となり、NYSEのブランドを冠したことによりブランドイメージが向上、新興企業の上場に注力している[3]。
NYSEによれば、新規公開企業のうち、メインボードへの上場基準を満たすものは30%程度に過ぎないが、Arcaへの上場基準を満たすものは60-65%に達する[3]。
Arca上場企業がメインボードへの上場をする際には、最低15万USドルかかる当初上場手数料を免除、またNASDAQや地方取引所などからArcaに上場する場合でも当初上場手数料を免除する施策を実施している[3]。
NYSEにとっては、メインボードの上場基準緩和や、手数料引下げによることなく、NASDAQなどとの上場企業獲得競争を行うことを可能にしている[3]。
Arcaは、2006年8月31日に、自主規制業務を全米証券業協会(NASD)へ委託することを米国証券取引委員会により認可された。これにより、コストの効率化を図っている[3]。
上場投資信託(ETF)、上場投資証券(ETN)、コモディティ上場投資信託(ETC)など、上場取引型金融商品(英語版)(ETP)の取扱いに注力しており、積極的に発行者・取引所と連携した商品開発、規制当局と連携した発行者、取引企業、規制当局間のインターフェースとしての役割も果たしている[4]。
脚注[脚注の使い方]
出典^ a b c d “NYSE Arca”. 金融経済用語集. i Finance. 2021年7月31日閲覧。
^ “NYSEアーカ取引所”. 投資用語集. i Finance. 2021年7月31日閲覧。
^ a b c d e ⇒NYSEグループの経営戦略と NYSE アーカ取引所野村資本市場研究所 大崎 貞和 (PDF)
^ 独自性を発揮するNYSE Arca取引所 ?米国で拡大するETP市場の開拓者?日本証券経済研究所 志馬 祥紀 (PDF)
関連項目
証券取引所の一覧
外部リンク
NYSE Arca Trading Information on NYSE.com
NYSE to merge with Archipelago; NASDAQ to buy Instinet. Wikinews
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