NYPDブルー
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『NYPDブルー』(エヌワイピーディーブルー、NYPD Blue)は、ニューヨークが舞台のアメリカ合衆国刑事ドラマ1993年から2005年に渡って、全12シーズンが放送された。

ドラマ撮影において手持ちカメラを使用し、画面にぶれを出すことで臨場感を演出するなど映像面においても革新的な手法を採ったことで知られる(ただし、この手法を最初に採用したのは1981年-1987年のTVドラマ『ヒルストリート・ブルース』である)。全12シーズンという長寿番組となった。タイトルの「ブルー」は、ニューヨーク市警察の警察官の制服の色が「青色」である事と“ブルース(憂鬱なこと)”から。

1995年にはエミー賞作品賞を受賞している。
解説

ニューヨークのマンハッタンにある15分署を舞台に、そこに勤める刑事らを描く。

この番組は当初デヴィッド・カルーソをメインにした番組であり、第1シーズンはカルーソの演じるジョン・ケリーの公私生活で起きた様々な出来事を中心に描いている点はそれまでのボチコの番組とは異なる(宣伝用写真ではカルーソが前に立ち、他のメンバーが後ろに立っている)。しかし、第2シーズン早々でのカルーソ降板により、ケリーの旅立ちが描かれ、番組の内容もよりアンサンブル性を要するものとなった。ケリーがいなくなった後は、ケリーの相棒として登場していたベテラン刑事のアンディ・シポウィッツがメインキャラクターとなり、新たに加わったボビー・シモーン刑事とのコンビを中心にストーリーが展開していく。シリーズが進むにつれて、彼とパートナー役の刑事の師弟関係を扱った回も増えていった。

第2シーズン以降におけるシポウィッツ刑事の主要パートナーには、ボビー・シモーン刑事(演:ジミー・スミッツ)、ダニー・ソレンソン刑事(演:リック・シュローダー)、ジョン・クラーク・Jr.刑事(演:マーク・ポール・ゴセラー(英語版))がいる(登場する時期は「登場人物」の項を参照)。いずれの人物も若さと上品さを武器にシポウィッツ刑事とコンビを組み、ユーモラスだが角々しく悲観的な性格のシポウィッツ刑事の引き立て役になった。

20世紀フォックスとスティーブン・ボチコプロダクションプロデュースの元、名所での屋外撮影はニューヨークで行われたが、制作の大半はロサンゼルスで行われた。ただし、最終シーズンでの撮影は予算節約のためすべてロサンゼルスで行われた[1]
登場人物

()は日本語吹き替えキャスト。
ジョン・ケリー刑事 / シーズン1第1話 - シーズン2第4話
演:
デヴィッド・カルーソ相沢正輝
アンディ・シポウィッツ刑事 / シーズン1第1話 - シーズン12最終話
演:デニス・フランツ富田耕生ニューヨーク市警察のベテラン刑事。当初はケリーの相棒としてのポジションであったが、シーズン2序盤でケリーが去ったことで主役のポジションとなる。後半は「鬼軍曹」のような人物となり、シリーズフィナーレでは調査チームを結成した。
ボビー・シモーン刑事 / シーズン2第5話 - シーズン6第5話
演:ジミー・スミッツ手塚秀彰
ダニーソレンソン刑事 / シーズン6第6話 - シーズン8第19話
演:リック・シュローダー
ジョン・クラーク・Jr.刑事/ シーズン9第1話 - シーズン12最終話
演:マーク・ポール・ゴセラー(英語版)
ローラ・マイケルズ
演:シェリー・ストリングフィールド堀越真己)第1シーズンに登場。ジョン・ケリー刑事の元妻。
アーサー・ファンシー警部補
演:ジェームズ・マクダニエル(水野龍司田中正彦
ジェームズ・マルチネス巡査/刑事
演:ニコラス・ターチュロ土方優人
ジョン・アーヴィン
演:ビル・ブロッシュトラップ第2-第3シーズンにかけて登場。

ジャニス・リカルシ巡査(第1-第2シーズン):エイミー・ブレネマン田中敦子

シルビア・コスタス検事補:シャロン・ローレンス(丸山真奈実

グレッグ・メダボイ刑事:ゴードン・クラップ(幹本雄之

ドナ・アバンダンド(第1-第3シーズン):ゲイル・オグレイディ菊池いづみ

アンソニー・ラスターザ:トム・ラウレス(宝亀克寿

マイク・ロバーツ:マイケル・ハーネイ(小野健一

ロビン・ワーカス:デブラ・ファレンティノ水谷優子

アンディ・シポウィッツ・Jr.:マイケル・デルイーズ成田剣

エイドリアン・レズニアク刑事(第2シーズン-):ジャスティン・ミシェリ(鈴鹿千春→桜澤凛)

ダイアン・ラッセル刑事(第2シーズン-):キム・デラニー日野由利加

スタッフ
原語版

スティーブン・ボチコ
- 制作総指揮/脚本

デビッド・ミルチ - 制作総指揮/脚本

スティーヴン・デポール - スーパーバイジング・プロデューサー/監督

マット・オルムステッド - 制作総指揮/脚本

Nicholas Wootton -制作総指揮/脚本

ビル・クラーク - 制作総指揮/脚本

マーク・ティンカー - 制作総指揮/監督

Hans VanDoornewaard - 制作総指揮/脚本

ウィリアム・M・フィンケルスタイン - 制作総指揮

グレゴリー・ホブリット - 制作総指揮/監督

レオナルド・ガードナー - プロデューサー/脚本

マイク・ポスト&エドワード・ロジャース -音楽

日本語版

演出:
春日正伸


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