NVIDIA
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資本金1,000,000米ドル(2020年1月期[1]
売上高 109.1億米ドル(2020年1月期)
営業利益 28.4億米ドル(2020年1月期)
純利益 27.9億米ドル(2020年1月期)
総資産 173.1億米ドル(2020年1月期)
従業員数13,775人[2]
決算期1月最終日曜日
外部リンクwww.nvidia.com
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NVIDIA Corporation(エヌビディア[3]コーポレーション)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタクララにある半導体メーカーであり、日本法人は東京都港区赤坂にある。ロゴはnVIDIAに見えるが表記は全て大文字のNVIDIAが正しい[4]NV1 搭載ボード

半導体の中でも特にGPUの設計に特化しており、一般向けにはパーソナルコンピュータ(PC)に搭載されるGeForceシリーズやワークステーションに搭載されるQuadroシリーズ等のGPUが有名であり、実際2000年代前半まではゲーミング向けやクリエイティブ業務向けのGPU開発を事実上の専業としていた。しかし、CUDAの発表以降、同社のコアビジネスおよび開発リソースは、GPUによる汎用計算(GPGPU)専用設計のTeslaシリーズや、ARMプロセッサと統合されたSoCであるTegraなどに移行している。
歴史

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出典がまったく示されていないか不十分です。内容に関する文献や情報源が必要です。(2023年7月)


脚注による出典や参考文献の参照が不十分です。脚注を追加してください。(2023年7月)


独自研究が含まれているおそれがあります。(2023年7月)


NVIDIA初のジオメトリエンジン搭載GPUNV20 GPU

LSIロジックを退社したジェンスン・フアン(社長兼CEO)が、1993年にクリス・マラコウスキー(英語版)(Chris Malachowsky: 副社長)らと共にNVIDIAを設立した。社名はラテン語の「invidia」が由来で未来を見る・無限を見るという意味が込められており、目を象ったロゴマークが使われている[5][6]

最初のグラフィックスチップ製品である「NV1」は、ダイアモンド・マルチメディア社より3Dグラフィックスボード「EDGE 3D」に搭載された。この製品は曲面描画を採用した意欲的製品ではあったが、Windowsのリアルタイム3次元コンピュータグラフィックス(3DCG)描画機能(API)であるDirect3Dがまだ確立していない時期であったため、同APIには対応していなかった。結果、製品デモとしてバンドルしていた専用バージョンのゲームソフト、セガの『バーチャファイター』など一部のソフトでしか利用可能ではなかったため、限定的な売上げに留まっており、後継製品も出なかった。後にDirect3Dにも対応したが、曲面描画ではなくポリゴンという描画方式の違いでパフォーマンスが出ない有様であった。

1997年SGIに所属していた技術者が続々と参加し、低価格でありながら非常にパワフルなグラフィックスチップ「RIVA 128[注釈 1]を発表し、業界大手の仲間入りを果たす。更に後継製品である「RIVA TNT」が1998年に発売され、一躍PCグラフィックスチップ界の技術的筆頭メーカーとなった。

1999年、PC用の廉価なグラフィックスチップとしては世界で初めてハードウェアジオメトリエンジン(ハードウェアT&L)を搭載した「GeForce 256」を発売、3dfx社のVoodoo3+Glideのパフォーマンスを超え、その地位を不動のものとした。なお、この製品から、NVIDIAによって提唱された「Graphics Processing Unit (GPU)」という名称が使われるようになった[7]。GeForce以前にも業務用ワークステーションなどで用いられる高価なジオメトリエンジン搭載チップや、3DlabsのPermediaシリーズなどのOpenGLに特化したジオメトリエンジン搭載VGAカードは存在したが、業務用として発売されているGPU搭載ボード(またはグラフィックスワークステーション)は個人で購入するには高価であり、比較的安価だったPermediaは満足できる性能には至っていなかった。NVIDIAは以前から取引のある多数のアセンブリメーカーにチップを提供、多数の消費者に対して売り出し、ハリウッドでしか作ることができなかったレベルの3DCGを個人のPCで実現可能としたことにより、市場に衝撃を与えると同時に好感をもって受け入れられた。

以降に登場するGPUは、ジオメトリエンジン搭載が標準となり、搭載していないものは、HDTV等の機能に特化、あるいは数世代遅れの性能を持つローエンド向け製品として区別されることとなる。しかし、GPUをチップセットが内蔵するようになったことでローエンド製品の存在意義が消失、多大な開発費を要する高性能GPUのみが存続できるという市場状況となった。これによりNVIDIAと肩を並べるATIなど一部を除き、ほとんどのメーカーが合併や事業縮小撤退などにより、次々と淘汰されていった。

CPUメーカー第2位のAMDは、チップセットへのGPU統合化、将来的にはCPUとの統合を模索しており、GPU技術を持たないAMDは、GPUメーカー第2位のATIの買収を行なった。これによりATIを擁するAMDプラットフォームからNVIDIAは徐々に締め出され、NVIDIAはIntelプラットフォームへ傾倒していくようになった。しかしPC用CPUメーカー第1位のIntelも自前のGPUを持っており、新型の高性能GPUとしてLarrabeeの開発を行なっていた。Larrabee自体は開発中止となったものの、Intelは自前のGPU(HD Graphicsシリーズ)をCPUに内蔵するようになったため、Intel向けGPU内蔵チップセットを開発する意味を失ってしまった。第3位のVIAも買収したS3を持っており、PC向けオンボードGPU市場が事実上消滅してしまう可能性も取り沙汰された。2010年、NVIDIAはついにチップセット事業からの撤退を発表することになった。

このことから抜本的な経営方針の見直しを迫られた同社は、ARM系CPUを自社製GPUに統合したTegraシリーズ、同じくデータセンターやサーバー用として2008年頃から注目されていたTeslaシリーズ、そしてゲーム用GPUのGeForceシリーズの3つに注力し、一定の成功を収める。

その後も少しずつ業績を伸ばし、2016年頃に起こったディープラーニングブームの波に乗って一気に成長。これは、CPUを遥かにしのぐGPUの超マルチコアプロセッサアーキテクチャによる並列計算能力が、機械学習やディープラーニングでよく使われるテンソル計算に適していたことと、またCUDAと呼ばれるNVIDIA製GPU専用のGPGPUプログラミング環境およびライブラリが、OpenCLDirectComputeなどの他のAPIと比べて充実しており、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)分野で広く普及していたことが大きな理由である。

以上のことから2019年現在、NVIDIAは人工知能、特に自動運転の分野では圧倒的な地位を占めるようになっている。世界中で過熱する開発競争の中で超並列計算機に設備投資が集中し、GPUの需要が高まりすぎたため、1人あたりの購入枚数に制限が掛けられるまでに至っている[8]
略歴NV38 GPUG80 GPUGF100 GPU

1997年には本社をカリフォルニア州サンタクララに移転した。

2000年12月には当時ライバルであった3dfx社を買収している[9]

2001年末の北米でのクリスマス商戦では、マイクロソフトと共同開発したXboxが発売。日本でも翌年2月に発売された[10]

2004年12月7日ソニー・コンピュータエンタテインメント (SCEI) と共同でPlayStation 3のGPU (RSX) を共同開発することを正式発表した[9]

2006年11月GPGPUソフトウェア開発基盤「CUDA」を発表[9]

2008年、Tegraプロセッサを発表。従来の携帯機器向けプロセッサと比較して強力なグラフィックス性能を有しており、スマートフォンなどで1080p FHDの映像再生を可能にする[11]。翌年(2009年)にはAndroidと提携[9]


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