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Quadro(クアドロ)は、NVIDIA社のグラフィックスアクセラレータ (GPU) の製品群のひとつである。SGI VPro VR3 (Quadro)ELSA GLoria II Pro (Quadro)ELSA GLoria III (Quadro2 Pro)ELSA GLoria DCC (Quadro DCC)ELSA GLoria4 980 XGL (Quadro4 980 XGL) 3DCADによる設計、3DCGのモデリング、医療イメージングなどの業務用グラフィック作業向けに設計されており、OpenGLに最適化されている[1] 。そのため、3Dゲームアプリケーション向けのMicrosoft DirectX (Direct3D) に最適化されたGeForceシリーズと対比される[2]。 ハード面では、部品の品質を高め保守期間も長くしているなど、価格よりも信頼性を重視している。上位製品はECC対応メモリを搭載するものもある。発売されている製品は、NVIDIA社が製造した「リファレンスボード」と呼ばれるものに限られている。またQuadroを搭載したグラフィックボードと組み合わせて使うオプションボードも存在する[3]。GeForceシリーズ同様、上位モデルではSLIに対応する。 HDMI出力端子は搭載せず、DisplayPort出力端子を搭載し、DisplayPortを使用した10ビット表示(RGB合計30ビット、約10億色)に対応している[4]。また、NVIDIA Mosaicテクノロジーにより、最大8画面を1つの広大なデスクトップ画面として扱うことが可能で、3840×2160ドット対応ディスプレーを4台接続した場合、7680×4320ドットや15360×2160ドットといった超高解像度デスクトップを実現できる[5]。 ワークステーションのメーカーでは、安定性や保守期間を理由に3DのCADやCG作業にはQuadroを推奨している。また、現在のCADのベンダーはソフトウェア専業が多く、動作保証はハードウェアベンダーとのアライアンスに基づく。ハードウェアベンダーの意向を踏襲する形でQuadroでの動作を保証するが、GeForceでは動作を保証しない傾向が強い。 グラフィック作業向けとして設計されたワークステーションは、グラフィックボードにQuadro、プロセッサにXeon、大容量のECC対応メモリ、高出力で安定した80 PLUS認証電源装置などを採用するため、GeForceを搭載した一般向けのPCと比較して高価となる。 主な競合製品として、AMD社のAMD FireProがある[6] 。 G80コアすなわちDirectX 10世代の統合型シェーダーアーキテクチャを採用した製品以降はCUDAのほか、OpenCLやDirectComputeといったGPGPU APIにも対応している。また非公式ながら、NVIDIA PhysX System Softwareをインストールすることにより、物理演算ライブラリPhysXのハードウェアアクセラレーションにも対応する。 OpenGLに関しては、Keplerアーキテクチャ以降でOpenGL 4.6に正式対応している[7]。FermiアーキテクチャではOpenGL 4.5までの対応となる。
概要
APIのサポート