NSM_(ミサイル)
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NSM
種類対艦ミサイル
製造国 ノルウェー
製造コングスベルグ・ディフェンス&エアロスペース
性能諸元
ミサイル直径0.60 m[1]
ミサイル全長3.96 m[1]
ミサイル全幅0.69 m[1]
ミサイル重量407 kg[1]
弾頭HE 125 kg
射程200 km以上
推進方式ブースタ: 固体燃料ロケット
サステナ: ターボジェット
誘導方式GPS/INSIIR
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NSM(ノルウェー語: Nytt sjomalsmissil、英語: Naval Strike Missile [注 1])とは、ノルウェーコングスベルグ・ディフェンス&エアロスペース社が開発した対艦ミサイル
来歴

NSMはNFT社(現在のコングスベルグ社)によって、1988年より開発が着手された。これは2基の外装型ブースターと複合材、新しい電子計算機を導入しており、当初はペンギンの新世代機としてペンギンMk.4となるものと考えられていた[2]

1991年にはコンセプト開発契約が締結されており、作業は1992年より着手された。1994年秋には開発計画がノルウェー議会に認可され、1997年には実物より小さなモックアップが製作された。また2000年からは、ノルウェー空軍のNF-5戦闘機を用いてASM型の試験が開始され、同年には実射試験も開始された[2]

最初の量産契約は2007年6月に締結され[3]、ノルウェー海軍では2012年より就役した[1]
設計

ミサイルの誘導方式としては、中途航程では慣性航法(INS)およびGPSによる誘導を基本とするが、陸上での匍匐飛行や沿岸の錯雑した地形での運用も想定して、地形照合(TERCOM)にも対応する。また200個の経由点を登録することで、高度な航法を行うことができる[2]

その後の終末航程では、IRCCM性(赤外線妨害技術への抗堪性)に優れた、2波長式の赤外線画像(IIR)誘導が用いられる。邀撃される公算を低減するため、複合材料の使用などステルス性を配慮した設計が行われており、また敵の対空砲火を避けるために乱数機動が行われる[2]。なおペンギンが旋回するためにヨー操作を行ったのに対し、NSMはバンク角を取っての飛行が基本である。

発射用のブースターとしては固体ロケットモーターが、巡航用のサステナーとしてはチュルボメカ社製TRI-40ターボジェットエンジンが用いられる。ミサイル発射後、固体ロケット・ブースターは投棄される[2]

弾頭には、TDW(英語版)が開発した近代的な軽量設計に沿ったチタン合金弾頭ケージングと非感受性の高性能爆薬LLを組み合わせた徹甲爆風/断片化弾頭を備えている。弾頭の作動は、プログラム可能で空洞感知(void-sensing)機能を備えた知能化多機能信管によって制御され、ハードターゲットに対して効果を最適化するように設計されている[4]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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