NORADのサンタ追跡
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このページのノートに、このページに関する質問があります。(2021年12月)
質問の要約:サンタの飛行経路について

NORADのサンタ追跡
URL ⇒www.noradsanta.org
タイプサンタ追跡シミュレーション・教育・エンターテイメントサイト
運営者北アメリカ航空宇宙防衛司令部
登録不要
現在の状態運営中

NORADのサンタ追跡(ノーラッドのサンタついせき、NORAD Tracks Santa、ノーラッド・トラックス・サンタ)は、クリスマスをテーマにした毎年恒例のプログラムで、クリスマスイブの夜に子供たちにプレゼントを届けるという使命を帯び、北極から世界の上空を飛行するサンタクロースの追跡を行う[1][2][3]。プログラムは毎年12月1日に開始されるが、実際のサンタ追跡は12月23日深夜に始まる。北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)による任務活動の一つであり、1955年から毎年実施されている[1]

NORADは、レーダーやその他の技術を使用してサンタを追跡するとしているが、このWebサイトはサンタの飛行経路のシミュレーションであり、事前に決められたサンタの位置情報をユーザーに表示している。

このプログラムは、1897年9月の『The Sun』社説「Is there a Santa Claus?」(サンタクロースはいるのでしょうか?)の一節「Yes, Virginia, there is a Santa Claus.」(そうです、ヴァージニア、サンタクロースはいるのです)以来の、「サンタは実在する」とする伝統に則っている[4][5]
歴史1955年、アメリカの百貨店シアーズはNORAD Tracks Santa プログラムに繋がる誤った電話番号を広告に掲載した「サンタ大佐」ことハリー・シャウプ大佐
起源

1948年12月24日、アメリカ空軍は、「北への早期警戒レーダー網」が、「180度に向かう14000フィート(4300 m) 、8匹のトナカイを動力源とする1つの正体不明のそりを検出した」と主張する声明を発表。AP通信はこの「報告」についての記事を配信し、人々に伝えた。米軍クリスマス・イヴサンタクロースのそりを追跡することについて声明を発表したのはこれで一度きりとなった[6]

このプログラムは、1955年12月24日の年次イベントとして、NORADが実際に設立される前に始まった。シアーズ百貨店はコロラドスプリングスの新聞『The Gazette』に子ども向けの広告を掲載し、サンタクロースの電話番号として「ME2-6681」(632-6681)を掲載した[7]。1桁数字が誤って印刷されたため、コロラドスプリングズにあるコンチネンタル防空司令部(CONAD:大陸防空司令部)センターに電話がかかるようになってしまったとされる[8]

CONADと戦略航空軍団司令部(SAC)を直接繋ぐ「レッド・テレフォン」(赤い電話)と呼ばれるホットライン[9]に電話がかかり、当直司令官であったハリー・シャウプ大佐は最初の電話に応答、後でサンタクロースの「現在の場所」を、電話をかけたすべての子どもたちに教えるように部下に言ったとされている[10]

シャウプ大佐は子ども達に対して不機嫌に反応したため、CONADにサンタクロース関連の電話はかからないようになった[6][11]。1955年の出来事のきっかけは、11月30日に、シアーズの広告で提供された電話番号からサンタと話そうとした子どもが番号を誤ってダイヤルし、代わりにCONADのデスクでシャウプが応答したことだった。

しかし、その12月にシャウプ大佐の部下が身元不明の航空機を追跡するために使用されるボードにサンタの写真を置いたとき、シャウプ大佐はCONADの広報のよい機会だと感じ、CONADの広報担当官であるバーニー・オールドフィールド大佐にCONADがサンタのそりを追跡していることを報道機関に知らせるように依頼した。報道機関へのプレスリリースでは、「CONAD、陸軍、海軍、および海軍航空隊は、クリスマスを信じない人々からの攻撃の可能性から、米国へ往復するサンタとそりを追跡し、保護し続けます」との一文が上記の内容とともにオールドフィールド大佐によって付け加えられた[6]

その後の数年間で、毎年恒例のイベントがどのように始まったかという伝説が変化し始めた。 1961年までのシャウプ大佐の物語は、彼が子ども達に対して不機嫌になっておらず、代わりに、彼が電話で子どもに「自分がサンタクロースである」と伝えたというものだった。シャウプ大佐は家族と話し合って、あとで話を付け加え、子ども達が「赤い電話」へダイヤルしたと付け加えた。しかし、実際のホットラインは戦略航空軍団司令部に接続されており、外部からは誰もダイヤルすることは不可能だった。なお、シャウプの席の電話に子ども達が電話をかけるようになったのは、子ども達が偶然間違って電話したからではなく、先述の広告の誤植によるものである。また、1955年のクリスマスイブに複数の子ども達からの電話が殺到したことが始まりではなく、11月30日にたった一人の子どもから電話がかかってきたことが発端である[6][6]

シャウプ大佐はサンタ追跡のふりをし続けるつもりはなかったが、1956年、オールドフィールド大佐はAP通信とUPI通信がCONADが再びサンタクロース追跡についての報告を待っていると知らせた。シャウプ大佐はオールドフィールド大佐が再びそれを発表することに同意し、毎年恒例の伝統が生まれた[6][10]

1958年、北米航空防衛司令部(NORAD)が大陸防空司令部(CONAD)からサンタ追跡報告の責任を引き継ぎ、年月が経つにつれて報告はより複雑になった。例えば、1960年12月24日、カナダケベック州セントヒューバートにあるNORAD北部司令部は、「間違いなく友好的」であると特定した「S.クラウス」が運用するそりの定期的な更新を提供しました。夕方、NORADは、そりがハドソン湾の氷に緊急着陸したと発表。続けてカナダ空軍(RCAF)の要撃機が、トナカイ達の前足を包帯で包んでいるサンタの様子を発見したと発表した。また、彼が旅を再開したときに、カナダ空軍の戦闘機が彼を護衛したとした[6]

1981年、北米航空宇宙防衛司令部に改名されたNORADは、一般の人々に向けて、サンタクロースの想定される飛行経路の進捗状況に関する最新情報を入手するためのホットラインの電話番号を公開した[6]
近年

現在、NORADはプログラムを可能にするためボランティアに依存している[12]。 各ボランティア一人一人は1時間あたり約40件の電話を処理し、チームは通常、200を超える国と地域からの1万2000通を超える電子メールと10万件を超える電話を処理する。これらの問い合わせのほとんどは、12月24日の午前4時から12月25日の深夜 (MST) までの20時間に行われる[10]。また、インターネットユーザーがプロジェクトにアクセスできるようにするために、NORADSanta.orgというウェブサイトも設立された[13]


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