略称がNIEsの「新興工業経済地域」とは異なります。
アルファベット順のNIS諸国:1. アルメニア ? 2. アゼルバイジャン ? 3. ベラルーシ ? 4. エストニア ? 5. ジョージア ? 6. カザフスタン ? 7. キルギス ? 8. ラトビア ? 9. リトアニア ? 10. モルドバ ? 11. ロシア ? 12. タジキスタン ? 13. トルクメニスタン ? 14. ウクライナ ? 15. ウズベキスタン
NIS諸国(エヌアイエスしょこく、ニーズしょこく、New Independent States(邦訳: 新独立国家諸国[1]))通称 NIS (ニーズ)は、ソビエト連邦の崩壊により独立した元ソビエト連邦構成共和国の地域・その地域に存在する国家の総称である。 一般的な範疇としてはロシア、ベラルーシ、ウクライナ、モルドバ、カザフスタン、ウズベキスタン、キルギス、トルクメニスタン、タジキスタン、ジョージア、アゼルバイジャン、アルメニアの12国を指すが、広義的には崩壊直前に独立したエストニア、ラトビア、リトアニアを含めた状態での15国を指す。これらの国家はそれぞれウクライナSSR、白ロシアSSR、モルダヴィアSSR、ロシアSFSR、ウズベクSSR、カザフSSR、キルギスSSR、タジクSSR、トルクメンSSR、アゼルバイジャンSSR、アルメニアSSR、グルジアSSR、エストニアSSR、ラトビアSSR、リトアニアSSRの15か国の後継・継承国である。NISを「近くの外国」(ロシア語: ближнее зарубежье)とロシア側が呼ぶ場合もある。 冷戦終結後、国際社会はロシアを事実上、ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国だけでなく、ソビエト連邦全体の後継国家として承認した。対照的に、他のソビエト連邦崩壊後の構成共和国後継国家は、対応する構成共和国の後継者としてのみ認められた。しかし、ウクライナは、自国がウクライナ・ソビエト社会主義共和国とソビエト連邦全体の後継国であることを法律上で宣言している。1991年にロシアとウクライナのどちらがソビエト連邦を継承したかという問題は、ソビエト連邦の国有財産をめぐる両国間の包括的な紛争によって生じた[2][3][4]。 バルト三国(エストニア、ラトビア、リトアニア)は、1990年5月から1991年8月にかけて、ソビエト連邦からの独立回復を宣言し、ソビエト連邦から分離した最初の国である(「エストニアの独立回復」も参照)。1940年のソ連併合は好戦的なものであったため、バルト三国の主権
概要
ソビエト連邦崩壊後の紛争により、旧ソビエト連邦の領土内には、国際的承認の程度に差はあれ、いくつかの国家が誕生している。モルドバ東部の未承認国家である沿ドニエストル共和国や、グルジア北部のロシアなど一部にのみ承認された国家であるアブハジアと南オセチアなどである。国連(UN)は歴史的に、ロシアが支援する「近くの外国」の国家を非合法、及びロシアによる占領地域とみなしてきた。マイダン革命の余波で、2014年以降、ウクライナ領土内に、ロシアが支援する国家が出現した: ウクライナ南部のクリミア共和国は、2014年にロシアに併合されるまで、一時独立を主張していた[10]他、ウクライナのドンバス地方に位置するドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国は、ロシアのウクライナ侵攻が続く中、2014年に独立を宣言し、2022年にロシアに併合された。 ロシアと他のいくつかのNIS諸国の政治用語として、ソビエト連邦の解体後に出現した独立した共和国を指す意味で「近くの外国」(ロシア語: ближнее зарубежье)という名称が使われる場合がある。近年英語でこの言葉が使われるようになっており、「ロシアがこの地域で重要な影響力を維持する権利を主張しているから」使われるようになったと言われる[11][12][13]。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、この地域はロシアの排他的な「勢力圏」の一部であり、ロシアの利益にとって戦略的に不可欠であると宣言している[13]。この概念は、20世紀のアメリカの大戦略の中心であったモンロー主義と比較されてきた[11]。 尚、『APスタイルブック』では、記事に関連しない限り、NIS諸国に対し「旧ソビエト構成国」「旧ソビエト共和国」という略語の使用を避けるよう勧告している[14]。 15の国家は4つの地域に分けられる。この節には、現在国際的な承認を得ていないいくつかの事実上の独立国家は含まれていない(後述:#分離主義紛争)。 サブリージョン
名称
各国の比較
国章国旗km2mi21989年時点現在p/km2p/mi2
中央アジアカザフスタン