NIGHT_HEAD
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NIGHT HEAD
ジャンルテレビドラマ
原作飯田譲治
企画石原隆
鈴木吉弘
脚本飯田譲治
笠井健夫
高山直也
監督飯田譲治
演出落合正幸
土方政人
本広克行
土坂浩輝
出演者豊川悦司
武田真治
音楽`島邦明
オープニング作曲:`島邦明
製作
プロデューサー岩田祐二
制作フジテレビ
共同テレビ

放送
放送チャンネルフジテレビ系列
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本
放送期間1992年10月9日 - 1993年3月19日
放送時間金曜 0:40 - 1:10(木曜深夜)
放送枠JUNGLE/TV+
放送分30分
回数21
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『NIGHT HEAD』(ナイトヘッド)は、1992年10月9日から1993年3月19日まで毎週金曜日0:40 - 1:10(木曜日深夜)に、フジテレビ系で放送されたSF特撮テレビドラマ。全21話。超能力をもつ兄弟(兄・豊川悦司、弟・武田真治)の過酷な運命を描き、カルト的な人気を得た。後に映画小説漫画テレビゲームテレビアニメ舞台などのメディアミックスも制作された。
企画・制作

原案となっているのは、『世にも奇妙な物語』で飯田譲治脚本&演出で放送された「常識酒場」「トラブル・カフェ」である。このときの兄弟を演じているのは、霧原直人今井雅之霧原直也東根作寿英である。「常識酒場」のストーリーは、そのまま第1話に流用された。後に今井雅之は、テレビ番組の好評を受けて製作されたスペシャル番組「NIGHT HEAD THE OTHER SIDE」(後述)で主演の刑事を演じている。

山奥のある研究所に隔離されていた霧原兄弟がそこを飛び出すところから物語は始まる。ストーリーは霧原兄弟を中心に動いていき、二人に対して過酷な運命が次々と襲いかかってくることとなる。最初から最後まで見ると納得できる骨太な構成となっており、超能力用語も多用されている。また番組冒頭の映像ではロンゴロンゴが映し出されるなど、超古代文明精神世界などの要素などもストーリーに組み込まれている。

超能力ものというのは当時使い古されていた手法で、決してヒットしないだろうと製作者側で言われていたのだが、ワンシーズン終了後、深夜の時間帯にもかかわらず女性層を中心に圧倒的な人気を得た。その理由は、それまでの超能力ものは、超能力を持つことが本人にとって益となるような肯定的な描かれ方をしたものが多かったが、本作品は(当初は)超能力を持つことで人が苦しみ、悲しみ、不幸になるような、否定的な描かれ方をしたところが斬新であり、その逆説的なリアリティの中に精神世界の未来を構想し、最終的に正義を重んじる内容で、兄弟の行為、演出、演技内容が、過去作とはかけ離れた崇高な内容一線を画したことが要因。主演には兄(霧原直人)豊川悦司、弟(霧原直也)武田真治の美男子二人を起用し、どこまでもシリアスに悲劇的に演じさせ多くの視聴者の共感を得た。特に女性層からの支持が得られたことも人気の要因であったとされる[1]。視聴率も良く、その後、映画化やメディアミックス展開されるという社会現象を巻き起こした[1]

小説では、原作者の飯田によって続編が書かれている。
ストーリー

「NIGHT HEAD」(ナイト・ヘッド)……それは、人間が使用していないとされているの容量である70パーセントの部分を指す言葉である。人間が持つ不思議な「力」は、この70パーセントの部分に秘められていると言われる。

サイコキネシスなど攻撃的な超能力を持つ霧原直人、リーディングやヒーリング、予知などの超能力を持つ霧原直也の兄弟は、15年前の幼いころから両親と離れ、人里離れた山の中にある御厨研究所に隔離されていた。研究所は絶大な超能力をもつ岬老人によって結界が張られており、霧原兄弟は脱走しようとしても跳ね返されるばかりであった。

ある日、研究所に張られていた結界が無くなり、兄弟は研究所を脱走することに成功する。しかし彼らの持つ超能力は、外の世界にあふれていた「マイナスのエネルギー」を引き寄せることとなる。二人に降りかかる事件の数々。そんな二人を導くかのように現れる謎の少女、双海翔子。「変革」とは何なのか。そして「ミサキ」とは。
登場人物
主人公
霧原 直人
直也の兄で
サイコキネシスの能力を持つ超能力者。精神の力で周囲の器物を破壊するほど大きな能力を持っているが、コントロールが困難で感情的になると怒りの大きさに比例して無意識のうちに周囲の物体や人を傷つけてしまう。幼いころから怒ると無意識に相手を傷つけてしまい、「バケモノ」呼ばわりされて両親にも腫れ物扱いされていた。能力の強さが感情に密接している上に短気で相手の挑発にも乗りやすい。それゆえ、その度に相手に傷を負わせると同時に自身の心も痛めるという悪循環を繰り返す。その大きすぎる超能力で通常の家庭生活を送ることすら困難になったころ、どこからか兄弟の噂を聞きつけた超能力研究所の所長・御厨が現れる。彼の両親への説得により、両親に睡眠薬を飲まされた2人は超能力研究所に送られ、何年もの間、社会とは隔絶された生活を送ることを余儀なくされていた。しかし、長らく「外の世界」に出ることを強く望んでいた直人は「結界」が解かれた直後に弟・直也と共に研究所を脱走する。物語序盤は自分の超能力に苦悩し、一般社会で「普通の生活」を送るために能力を抑えることを意識しながら生活していたが、成長するにつれ、自分の力を受け入れる道を考えるようになる。終盤ではARKの刺客による危機に対してテレポーテーションの能力にも目覚め、直也を守るためならば人殺しを犯しても、自らの罪も相手の思いも全て受け入れると決意し、双海翔子が示した「変革」への道を直也と2人で探すようになる。
霧原 直也
相手の心を読み取る
リーディングの超能力を持つ少年。直人の5つ年下の弟。直人と同じく能力のコントロールが難しく、特に他人に少しでも触れてしまうと強制的に相手の考えが見えてしまう。しかも、嫉妬や殺意や醜い欲望といった、時には本人ですら気づいていないようなマイナスの意識がより強調されて直也の頭に雪崩れ込んでくる性質があり、その度に大きなショックを受け昏倒してしまう。そのため、常に他人との接触を避けながら生活せざるを得ず、兄の直人以上に「普通の生活」に強く憧れている。幼少時には他人を避けるあまりに自閉症と診断されたり、あまりにも巨大なマイナスの意識を見てしまった時には昏倒したまま意識不明となり、そのまま精神病院に送られてしまったこともあった。しかし、性格的には自分より直人や他人が傷つくのを恐れている心優しい人柄で、自分の命を狙う人間にすら憐憫の心を表したり同情する姿を見せる。兄の直人は傷つきやすい彼を守ろうとする意識が非常に強く、幼少時から常に一緒に居る関係である。そのため、彼らの精神はどこか奥深いところで繋がってしまっており、直人の思考は直也には常に筒抜けで隠し事が出来ない状態だが、それが当たり前で居られるほど2人の結びつきは強く、離別は精神的な崩壊を招きかねない。研究所脱出後はリーディングに加えて予知能力も発現させたことがあり、さらに物語終盤ではヒーリングの能力にも目覚めた。やがては「変革」時の救世主になるだろうと示される。
超能力研究所
御厨 恭二郎
超能力を研究している科学者。ロシアでの研究生活を経た後、某県の山奥に超能力研究所を設立、所長となる。科学者らしくややぶっきらぼうな性格で、研究所では直人と直也の二人にも突き放したような態度を取ることも多いが、不器用ながらも彼なりに二人を見守ってきた。直人と直也の脱出時にもすぐに気づいたが、敢えて追わぬよう自ら戒める。過去の超能力事件を契機とした警視庁上層部の知人がおり、超能力関連の事件の情報が入るため、兄弟の脱出後は、そのコネで二人にサポートしたり、事件解決の依頼も行った。ARKにより研究所が襲撃、崩壊後は岬老人のロッジに長らく軟禁されていたが、霧原兄弟の力を借りて脱出に成功する。別れ際にようやく3人は和解し、超能力研究の継続のためにロシアへ旅立った。
友枝 麻理子
研究所の若い女性職員。同年代の友人関係に乏しい直人と直也を心配して御厨が連れてきた。心理学も学んでおり、頭では「つり橋効果」と理解しつつも、ひと目で直人に恋をする。リーディング能力がある直也が側にいる直人に対しては、本心を隠すことが不可能と知り、大半の職員が二人の機嫌を伺い腫れ物に触る扱いをする中、あえて自分をさらけだすことを心がけている。芯の強いところもあり、時々直人に助言を与える。あることがきっかけで直人は僅かに麻理子を意識するも、結局一度だけの淡い関係で終わる。
岬老人
見かけは研究所近くに住む無害そうな老人であるが、実は絶大な力を持つ超能力者。エネルギースポットである某県の山奥に研究所を建設するように御厨に依頼し、完成後は一帯に結界を張っていた。そのどこまでも先を見通せる能力で、直人と直也を連れてくるように指示し、結界で閉じ込めたように見せ、その実、外敵から保護していた。能力を私欲のために奮う曾根崎の脱走を結界を解いて許したのは、この先、兄弟の成長において必要な試練になると予知していたためである。亡くなる直前まで兄弟に超能力者であることを悟られることはなく、他人を遠ざける兄弟も、彼にはかなり心を許していた。その名に於いては「御先(ミサキ)」と記す場合もあり、どの人類よりも遥か先を生きているという意味を持つ。死後もその魂は消滅することはなく、彼岸と此岸の狭間とでも言うべき境地で兄弟を見守り続けた。
周辺人物
霧原 直実
直人と直也の母。夫や子供のために家事をすることに幸せを感じる家庭的な女性だったが、我が子が特別な力を持ってしまったことにより、精神を疲弊させていってしまう。
霧原 幸彦
直人と直也の父。おもちゃ会社を経営しており、試作品を持ち帰っては直人たちに遊ばせていた。よき父親ではあったが、兄弟の力が増大し日常生活が破綻し、御厨からの二人の研究所招致を承諾してしまう。それは両親にとっての苦渋の決断であった。しかし、兄弟の研究所脱走時に、「両親に捨てられた」というマイナスの意識から時間にひずみが生じ現実が変化してしまう。生家は消失し、両親は全く別の場所でその場所に住んでいたことになっていた。また、この現実世界では、兄弟は特別な能力を持たないまま成長するも、二人共幼いころに池で溺死し、その後、両親は時計店を営んでいた、という形に世界が変わってしまったことが判明する(小説版では苗字も「桐原」に変化している)。それでも、両親に会うために訪れた兄弟であったが、それを予知していたARKは曽根崎を送りこむ。曾根崎は兄弟を精神的に追い込もうと画策し、能力で店を破壊し両親を恐怖に陥れる。結果、兄弟は再び両親に拒絶されてしまうこととなった。
超能力者
双海 翔子
元は普通の女子高生であったが、予知、タイムトラベル、サイコキネシスなど、超能力の極限に至り肉体が消滅して精神体となった少女。霧原兄弟の前にたびたび現れては二人を導く。神谷司にはそのビジョンを「天使」と称された。最後はより高位の異世界に旅立つ道を選び、兄弟に別れを告げる。
ロンゴロンゴと呼ばれる文字にメッセージを乗せ、直也に届けたことがある。
神谷 司
予知能力者。普段はサラリーマンとして日常生活を送っているが、時折、サラリーマン予知能力者としてテレビ出演もしており、休日には彼を盲信する人たちに未来予知を披露する。感情の起伏が極めて薄く、自分の言葉が周りに与える影響を知りつつ、予知を告げた相手の精神的動揺を全く意に介さない性格。能力を私欲のために使うことはないが、予知によって命を救われたり、大金を手に入れた者たちなどが多数のシンパとなり崇められている。しかし、彼らからの人望にほぼ関心がなく、自分の予知能力を至上のものと考え、死相ですら相手の動揺を意に介さず告げるため、彼に反感を持つ者もまた多いが、それすらも気にせず、予知とその結果にしか興味がない。ある日、ウイルスによる人類滅亡を予知し、その元凶となる倉橋加奈子(テレビ版では栗原智美)や直人と直也が大きく関わると告げたため、先走ったシンパたちに彼らの命が狙われる。テレビ版では、最終的に、自分の死を予知してしまったために、その未来を変えるため、自分に関わるとされる霧原兄弟に対して、存在を放棄させるように仕向け、それが果たせず感情を見せぬまま予知通りに建築資材に潰されて最後を遂げる。小説版では、ウイルスによる人類滅亡のビジョンが消え満足感に浸っている際、突然直也から死相を告げられ、初めて激しい動揺を見せる。その後、不安を抱きつつ自宅で入浴している際、曾根崎に襲撃を受け、マインドコントロールにより、猛毒を自ら飲んで服毒死を遂げてしまう。彼が度々予知していた「黒いソファに横たわる謎の男」のビジョンは、実は「黒いバスタブで死んでいる自分の姿」と知るのはその死の直前であった。
湯島 良朗
小学生。マインドコントロールの能力を持つ。善悪の判断基準がその年齢ゆえに未発達であるため、過去には、祖父を虐めた近所の老人たちを操り自殺させている。愛犬を散歩中にひき逃げで失ってしまい、その復讐のため、バイクに搭乗していた高校生グループを一人ずつ能力で殺害していく。最終的には、御厨により事件の解決を依頼された直人と直也の説得に応じて、母親と共に超能力研究所へ行くことになり、訓練の結果、ほとんど能力を出せなくなる。小説版では、研究所崩壊後に曾根崎に操られて兄弟に再対峙する。
天元 早紀枝
高校の女子生徒。自分の感情が周囲に伝染してしまう特殊な能力を持つ。だが、自分では全くコントロールが出来ず、彼女が笑えば近くの人間が一斉に笑い出し、悲しめば皆一様に泣き出すという一種不気味な能力であり、幼いころから妹を除き周囲の人間から疎んじられていた。自らの境遇に悲観しているものの、自殺を考えただけで関係のない人間を強制的に巻き添えにしてしまうゆえに、常に感情を殺して日常生活を送っている。そのため、美人ではあるもののいつも無表情であり、それを疎んじた生徒から苛めを受ける際も表情を変えることなく過ごさざるを得ない。ARKはこの能力に目をつけ、「吸収」しようと彼女に接触を図る。
高良 陽子
研究所跡地に「世捨て人」の集落を作る。リーディングや予知能力が少しだけある。表向きは人格者だが、誰からも尊敬される末期ガン患者の佐々木より「自分の方がすぐれている」と無意識に思っており、佐々木にヒーリングを施す直也の邪魔をしていた。直也に深層心理を見抜かれ己の小ささを知り改心する。小説「NIGHT HEAD DEEP FOREST」にのみ登場する。
松岡
「世捨て人」の集落に住む男性。植物に反応しその成長を促すグリーンフィンガーの能力がある。自身を超能力者であると自覚しているかは不明。小説「NIGHT HEAD DEEP FOREST」にのみ登場。
ARK
奥原 晶子
ARKの女社長であり、予知能力者。能力を行使し過ぎた結果、40代にして枯れ枝の老婆のような外見をしている。社員の脳開発と変革を防ぐためにアーク・コーポレーションを創立する。現実を変えるほど大きな能力を持つ霧原兄弟に対しては「不確定要素」としてその動向を伺っていたが、遥か未来に渡って二人がARKに入社する可能性が無いと知った時には、「消去」として抹殺にかかる。一度も外れたことがないほどの絶大な予知能力を自在に用い、タイムトラベルの能力までも持つ反面、予知した未来が二人によって覆されてしまうと、生命に関わるほどの大きなダメージを身体に受けてしまう。しかし、それでも岬老人には劣るらしく、兄弟に敗れた彼女が岬老人のいる世界に訪れた際は「ミサキ」が実在したことに酷く動揺していた。「ミサキ」など存在しないと断言していたが、その高い素質により自らも「ミサキ」へと到達。「ミサキ」に存在するエネルギーを受け、自らの予知である「兄弟は未来に対する不確定要素」が修正され、奥原がそれとは気づかずに与えた数々の試練を乗り越えることで力をつけた二人は、もはや未来にとっての不確定要素ではなくなったと告げる。結果的に兄弟により予知を覆された形となり、ついに致命傷となるダメージを受け死亡した。
坂口 修
奥原の秘書。感情や生命力に乏しい男で、「反能力」という全ての超能力が一切効かない特殊な能力を持つ。
曽根崎 道夫
マインドコントロールを持つ能力者(他にも念動力と思しき現象を起こすなど、複数の能力を持っている描写あり)。霧原兄弟より先んじて、御厨が超能力研究所に連れてきた初めての超能力者。醜悪な外見かつ女性に興味がない性癖で、研究所で能力を本格的に開発されると、金品の窃盗やその気のない男性職員を籠絡したりと、私欲と本能のままに能力を行使して御厨を激怒させたあげく、選ばれた者が授かった能力を使わず人生を楽しまないのはアホだ、と言い残し、研究所を飛び出す。その後は、自分より大きな力を持つ能力者がいると知ったARKに入社、兄弟に差し向ける最初の刺客となる。なお、直也のことは性的な意味で元々狙っていた。直人たちの両親が営む時計店に客として来店、兄弟と対峙し苦しめるも翔子によって精神を破壊されて廃人と化してしまう。この時のセリフから、彼が悪事を働くことに躊躇がなかったのは、自らの罪を裁く存在がいないと思っていた模様。
三雲 玄吾
ARKの社員で、マインドコントロールの能力を持つ。長身で端正な身のこなしを持つ反面、奥原の命令で躊躇なく殺害を犯す冷酷な性格を持つ。少年のころに、その能力で誤って母親を殺害してしまった時から、自らも含み「死」への抵抗がなくなり、心の底でいつの日か自分を殺してくれる相手が現れるのを待っていた。一度は、直人をマインドコントロールで再起不能に陥れるも、新たな力を蓄えて蘇った彼を「やっと戦える相手になった」と賞賛、戦いの末に念願の死を与えられる。
都築 洋介
天元早紀枝を監視するためにARKから派遣され高校教師を務める。能力は微々たるものであったが、天元早紀枝へ恋愛感情を抱いたことがきっかけでARKへ疑問を抱くようになる。それをARKに知られ、自身の「消去」の判断を下されたと知り、海外への逃亡を図るも敵わず、三雲によるマインドコントロールで精神を破壊され廃人と化す。ちなみに、マインドコントロールの内容から、元々女子校生に興味があった様子。過去、ある意味潔癖な母親の逆鱗に触れたことで包丁を突き付けられた経験がある。その経緯で母親を拒絶してしまったことは未だに棘となって心に残っており、マインドコントロールの際に利用されてしまった。


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