NHK衛星第2テレビジョン
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チャンネル通称名・コンテンツを引き継いだBS1[注 7]と異なり、BS2とBShiは連動性の実績を生かして新しいチャンネル「BSプレミアム」として生まれ変わることになった[注 8]。これに伴い、BSプレミアムのオリジナルドラマ・アニメなどの放送が決定した[4][5]

BSプレミアムの意味合いとしては「見るべきテレビが、ある」をテーマに掲げ、ハイビジョン映像の高画質による高級感のあふれる娯楽(映画・演劇・音楽・芸術)と教養の総合チャンネルの番組を提供するという狙いが込められている。

2011年3月31日24時をもってBS2・BShiは閉局し、BS1は標準画質放送を終了した。その後デジタル放送スロット数変更の作業を行い、翌4月1日朝6時に新生ハイビジョンチャンネル「BS1」・「BSプレミアム」が放送を開始した[6]

新BS1・BSプレミアムの放送開始と同時にBS2で実施されていた地上波放送難視聴者対策放送も終了した。デジタル放送完全移行後も地上波が映らないため、BSアナログを視聴している一部地域にはBSデジタルチューナーを配布し、地デジ難視対策衛星放送で見られるようにする対策をとった。ただし、『連続テレビ小説』と『大河ドラマ』については引き続きBSプレミアムで地上波よりも先に放送される(前者は平日7:30 - 7:45(再放送もあり、土曜には6話連続放送もある)、後者は日曜18:00 - 18:45)ほか、『さわやか自然百景』などごく一部の地上波番組もBSプレミアムで引き続き放送される。高校野球中継[注 9]大相撲中継は放送が無くなる[注 10]ほか、地上波ニュース番組のBS同時放送も災害・地震・津波などの全波一斉放送の臨時ニュースを除いて完全になくなった[注 11]。 さらに大晦日の『NHK紅白歌合戦』も衛星放送からの放送がなくなる[注 12]
放送終了後の旧BS2のチャンネルについて

アナログBS2に割り当てられていたBS物理11chについては、同年7月24日の正午まで「BSプレミアム」のサイマル放送が行われた。正午以降はアナログ放送の終了告知のみに切り替えられ、同日中に停波した。なお、当初は24時間放送を停止して深夜から早朝の数時間に放送休止枠を設定し、その時間帯に「技術実験」として次世代ハイビジョンなどの試験放送を行うことも検討されていたが、実施されなかった[7]

一方、デジタルBS2に割り当てられていたBS-102chは、従前のリモコンキーID「2」を引き継ぎ、2011年4月以降は新生BS1のサブチャンネル[注 13]として運用されることとなった。当初は臨時用チャンネルの扱いで通常時は使用せず、番組表(EPG)にも表示されていなかったが、同年10月17日のメンテナンス終了以降は番組表上に常時表示されるようになり、2013年1月10日からはマルチ編成を実施しない時間帯も102chでBS1の通常番組を放送するようになった(このため、102chでは2年ぶりに通常編成の放送が復活した)。2023年12月1日のNHK BSへの再編時もサブチャンネル・リモコンキーIDはそのまま承継され、現在に至っている。
沿革

1986年12月25日 試験放送開始

当初1984年に教育テレビの時差配信(難視聴地域対策)で開局する予定であったが、放送衛星「ゆり2号a」の中継器3台のうち2台が故障、2チャンネル分の放送ができなくなったため、「ゆり2号b」の打ち上げ成功を待って予定より2年以上遅れて開局。


1987年7月4日 衛星第1テレビの独自編成移行に伴い、総合・教育の混合時差編成(実質混合編成が半年ぶりに再開)となる。
※以上ここまで、原則として放送開始午前6時 - 放送終了午後12時(翌日午前0時)だった。

1989年6月1日 本放送開始[3]

チャンネルの独自性を明確にするため、エンターテインメント(映画、演劇、コンサートなど)を中心にした番組に移行する。地上波の時差編成も継続[注 14]

ただし24時間体制での放送であるが、1989年6月3日から1991年11月25日ハイビジョン試験放送(BS-9ch。後のNHKデジタル衛星ハイビジョン(BShi))が開局するまでの間は毎日原則として14時から15時(大相撲本場所期間中は17時から18時)にハイビジョン配信実験が行われた。この当時はMUSE・NTSCコンバーター内蔵テレビが普及していなかったため、主として各地のターミナルなどのモニター会場での上映が中心だった。この為実質的には23時間放送だった。また1991年5 - 8月の一時期は「ゆり3号a」の太陽電池のトラブルがあり3チャンネル分の電波が供給できない事態となったため、「ゆり3号a」と「ゆり2号b」を相互に切り替えて使用する形で併用して放送した(衛星の切り替えは朝と深夜に行われ衛星の切り替えが行われる際、一瞬映像が乱れることがあった)。

1997年8月1日にBSAT-1に移行するまでは毎年2 - 4月及び8 - 10月の一時期は食(放送衛星が地球に入り、太陽電池が使えない状態)が発生するため午前0:30 - 4:30を放送休止とし初期は19時間、後に20時間放送となった。また、年に1 - 3回不定期で月による食(放送衛星が月に入り、太陽電池が使えない状態)で1 - 4時間(深夜帯以外では15分程度)放送休止することがあった。

また、1990年代中盤ごろまでは、NHK放送技術研究所(NHK技研)主催により毎週日曜日深夜(月曜未明)の数時間を衛星放送を活用したデータ放送ファクシミリ放送などのテスト実験(技術実験)を行っていたため、この時間帯も一般向け放送は休止されていた(台風・災害・地震時の緊急報道のときは通常放送)。


1997年10月5日 字幕放送開始

2000年

9月10日 デジタル衛星第2テレビジョンの試験放送開始[8]

12月1日 デジタル衛星第2テレビジョンの本放送開始[9][10][11]
BSアナログ放送停止までの暫定措置として、BSアナログ放送と同内容の放送を行う。NHKでは将来的なBS衛星放送の完全デジタル化を目指し、それへの移行を円滑に進めるための放送と位置づけている。

2007年

11月1日 アナログ放送局(JO22-BS-TV)廃局、委託放送事業者に移行

11月26日 独立ラジオ放送や独立データ放送の閉局や一部放送局の物理チャンネル変更に伴う衛星スロット配置の変更。

デジタル放送はこの日5時から従来の8スロットに3スロット追加されて11スロットでの放送となり、画質が向上した。



2008年5月1日 アナログ放送の透かしの「BS2」の下に「アナログ」の透かし文字を追加

2011年7月のアナログ放送終了に備えて、視聴者が自分でアナログ放送かどうかを識別できるようにした(デジタル放送は変更なし)。


2010年

7月13日 アナログ放送では16:9レターボックス放送時、日中放送分の時間帯で画面下の黒帯部分にアナログ放送終了の告知テロップをロールスーパーで流している(NHKアナログ終了コールセンターの電話番号が書かれたテロップが出たところで止まる)。形式は地上波のアナログ総合テレビと同じだが、表示内容は異なる。このロールスーパーでテロップが表示されている間は「BS2 アナログ」のウォーターマークが一時消去される。

10月25日 アナログ放送では開始冒頭にロールスーパーでアナログ放送終了に関する告知テロップを流し、その後「BS2 アナログ」のウォーターマークと同時にNHKアナログ終了コールセンターの電話番号が書かれたテロップが常時表示される(常時表示はコールセンターの受付時間中に行なっている。16:9レターボックスに限らず、4:3や14:9セミレターボックスの場合でも表示される)。2011年1月24日からは受付時間「毎日午前9時 - 午後6時」も追加表示され、受付時間外を含めた終日表示となった(4:3フルサイズ放送時は除く。アナログBS1も同様)。


2011年

3月11日 東北地方太平洋沖地震東日本大震災)発生。発生当初は総合テレビと同じ番組内容による津波警報を放送[12]。その後教育テレビの安否情報の番組の放送に切り替え、そのままBS2独自編成を中断。3月14日以後当面は教育テレビの番組(安否情報以外の一部一般番組含む)も放送。3月14日 - 3月18日深夜(3月15日 - 3月19日未明)0時から5時までは節電のため深夜放送中断。BS2が数日間にまたいで深夜放送を中断するのは1997年(地球食の影響による)以来。ただし、データ放送とEPGは利用可能。
※同時期、BS1も総合テレビの番組の同時配信を行う。このため、通常はBS2で放送の『NHKニュースおはよう日本』、『NHKニュース』(正午)、『NHKニュース7』は暫定的にBS1へ移行。また、この時期に放送できなかった一般番組の一部については、BS-hi(ID3=103ch)に代替して放送を行った。


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