NHK教育テレビジョン
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深夜に総合テレビで海外のスポーツ中継が放送される場合はマルチチャンネル編成は行なわずに、リレー放送で放送開始時間を繰り上げる場合がある。

インターネットホームページでのライブラリー閲覧が可能なことから、再三にわたりNHK高校講座のライブラリー放送の廃止もささやかれていたが、現段階では経過処置としてライブラリー放送の廃止は見送られており、2011年度まではほぼ現状どおりだった。しかし、テレビデジタル化に伴うマルチチャンネル編成の特性を生かし、2012年度からライブラリー放送をサブチャンネル3の月-金曜の日中の時間枠[注 70]に移し、深夜の休止枠を拡大。2012年から早朝の放送開始を繰り下げている。なお、原則として24時台で放送が終わるようになった2020年代に入ってからは、不定期で定時放送の終了後に放送時間枠を拡大する日も一部ある[注 71]
エコキャンペーン

NHKは東京都の調べで放送センターが都内で6番目に二酸化炭素排出量が多い事業所とされ、都条例により削減が義務付けられた。総合テレビ『地球エコ20082008年(平成20年)4月6日の放送において、教育テレビの放送時間削減の目的に、二酸化炭素排出量を減らすための電力消費削減が加えられたことが明示された。

2008年(平成20年)7月6日の放送は、翌日に全国一斉実施の「七夕ライトダウンキャンペーン」に協賛し、23:00で放送終了。アナログ放送はほとんどの地域で停波した。デジタル放送については送信出力が基本的にアナログ放送の1割であること、中継局数が少ないことから、大半は停波せず、通常の機器調整放送を行った。休止日に総合テレビで放送の『NHKスペシャル』でもそのことが取り上げられた。

なお新聞番組表では以下の形で23時での放送終了についての趣旨が記載された。(午後)11:00 放送休止のお知らせ(11:03終了)【あすはCO2削減ライトダウンキャンペーンが行われます。NHK教育テレビはこのキャンペーンに賛同し、今夜は11時で放送を終了します。】(日刊編集センターの番組表の場合。新聞社によって表記が異なる場合がある。後述の12月28日の短縮についても一部以下同文)

6時間の放送休止は一定の消費電力・二酸化炭素排出量削減を狙ったものだったが、結果として30分前倒しで放送を開始した。総合テレビで放送したテニスのウィンブルドン選手権男子シングルス決勝、ロジャー・フェデラーラファエル・ナダル戦が、この大会“恒例”の雨天中断もあり長引き、『NHKニュースおはよう日本』の放送が迫ったために、教育テレビを7日5:00の開始予定を30分繰り上げて教育テレビでのリレー中継を実施、試合を7日5:35まで放送した[36]

2008年12月29日は環境対策の一環として、教育テレビの放送時間を12:30から21:30の9時間に短縮した[37][38]。アナログ放送では放送休止中、当日の午前中は完全停波、正午からグレーバック画面送出開始。これによって約1万7000kWhの電力とCO2約9.4トンが削減されたという。もっとも、この時期は年末年始編成に入っており、通常固定編成されている番組のほとんどが休止となることから実現できた。

キャンペーンについては放送時間短縮当日の特別番組で山口勝アナウンサーによる説明があった。総合テレビ、ラジオ第1放送、FM放送では災害対策基本法に基づく義務履行により、災害・地震時の緊急報道など重要視されている放送波であるため放送時間削減の対象としていない。

衛星波の場合、電力の大半は放送衛星に搭載されている太陽電池を使用しており、太陽電池自体は元から二酸化炭素を出していないため、電波を停めても二酸化炭素排出量を減らすための電力消費削減の効果はほとんど出ないため、こちらも放送時間削減の対象としていない。これらのことから教育テレビで行われた。

視聴者の投書の中には「なぜ教育テレビを選んだのか」「なぜ総合テレビで休止しないのか」などという意見が寄せられていた。番組の中では触れなかったが、海外向け国際放送「NHKワールド」のテレビ・ラジオの放送も放送時間削減の対象としていない。

この日の番組表も、朝と夜のスペースで、【放送時間短縮のお知らせ 本日教育テレビは午後0時30分からの放送になります】(朝の欄)【放送時間短縮のお知らせ 本日教育テレビは午後9時30分で放送終了します】(夜の欄)

と記し、CO2の削減、特にこの休止によって9.4トンの削減につながることや、この日は「総合テレビでは特集番組を放送、教育テレビは放送時間を短縮することで、地球環境を考える1日にします」を強調するとともに、地球温暖化対策に取り組む姿勢についての告知を掲載した。同日夜9時からの特番において、NHKの編成担当者は「この放送時間短縮における休止の時間帯も一つの番組として捕らえて欲しい」と説明した。
定時終夜放送廃止後の臨時終夜放送

定時での終日放送が2006年4月2日深夜(4月3日未明)をもって一旦廃止されてからも臨時の終夜放送が数回行われている。基本的には新年開始の1月1日のみ終夜放送が実施されている。それ以外で実施した事例は以下通り。

2006年7月31日8月1日未明)より1週間限定で24時間放送が行われた。

2007年(平成19年)-2009年(平成21年)にかけては前述の地球エコキャンペーンによる省エネ・CO2削減策のため、終夜放送は特番期を含め実施しなかった。ただし、緊急地震速報の発効に伴い、2008年度下半期(同10月-2009年3月)のメンテナンス日で、総合テレビが放送休止となる地域に限り、教育テレビで本来の放送終了時刻から翌日付早朝放送が開始する5時まで、映像散歩を放送したことがあったが、2009年度以後は総合が休止であってもこのような終夜放送とはしないで、ブルーバックの字幕を出す程度にしている(当該項目参照)

2010年(平成22年)6月-7月にかけて、臨時の終夜放送が頻発した(次の詳述参照)。

2011年(平成23年)度は終夜放送の実施なし。

2012年(平成24年)度は2013年(平成25年)1月1日深夜(1月2日未明)に『サイエンスZERO』のアンコール放送を行うため、この日に限って24時間放送が復活した。また終夜放送ではないが、2012年8月30日ロンドンパラリンピックの開会式の生中継を放送する関係で深夜の休止時間を短縮して4:30に開始時刻を繰り上げた。

2013年度は全国的な24時間放送は特番編成を含め行わなかったが、NHK大阪放送局管内(近畿地方)に限り、同年12月30日23:00 - 12月31日7:35までの延べ8時間半にわたり『 ⇒朝まで文楽"通し狂言・伊賀越道中双六"[注 72]』が放送された[注 73]

2014年度は終夜放送は実施されていないが、同時期に開催されている2014 FIFAワールドカップブラジル)とウィンブルドン選手権の試合時間が重複するため、一部の開催日にウィンブルドン選手権の中継を迂回放送している[注 74]

2010年の終夜放送

2010年(平成22年)の梅雨時期は、久々に教育テレビの終夜放送が復活した。これは、以下の出来事が重なったためである。

第22回参議院議員通常選挙6月24日公示、7月11日投開票)

テニスウィンブルドン選手権(現地7月4日男子シングルス決勝)

2010 FIFAワールドカップ南アフリカ大会(現地7月11日決勝[注 75]

特に6月28日以降は、参院選比例代表区政見放送、FIFAワールドカップ、ウィンブルドン選手権が重なったことにより、総合で収まりきらなくなった。このため、NHKでは以下のような編成を敷き、教育テレビで終夜放送を実施した。

6月28日 - 29日『視点・論点』『めざせ!会社の星』を休み、22:50から政見放送のため総合テレビで放送できなくなったFIFAワールドカップ決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)・オランダスロバキアの試合を23:55まで放送。その後は通常通り『Eテレ2355』を放送した後、29日0:00から語学講座を1時間ずつ、NHK高校講座ライブラリーを30分間ずつ繰り下げ[注 76]。繰り下げ終了後ミニ番組で埋め合わせをし、W杯ラウンド16・ブラジルチリの都合でウィンブルドン選手権を3:15から5:00まで放送。

6月29日 - 30日通常放送終了時の30日2:40までは変更が無いものの、そのあと3:15までの35分間を別の番組で穴埋めし、ウィンブルドン選手権を30日3:15から5:00に放送。総合テレビではW杯ラウンド16・スペインポルトガルを中継。

7月2日 - 3日『視点・論点』を休み、22:50から政見放送のため総合テレビで放送できなくなったW杯準々決勝第1試合ブラジルオランダの試合を23:55まで放送。


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