NHK放送センター
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2006年(平成18年)9月には東京都知事(当時)の石原慎太郎が定例記者会見で「(NHKが)中央区築地市場跡地[注 3]に移転する」と発言、NHKは「移転の計画はまったくない」と即日否定したことがある[9]

2016年(平成28年)8月30日、NHKが放送センター建て替えの基本計画を発表した[10]。それによると、工事は2020年(令和2年)9月に着工し、第1期工事(情報棟)は放送開始100周年にあたる2025年に完成する[11]。その後第2期工事(制作・事務棟および公開棟)を行い、全体の竣工が2036年(令和18年)になる。建物の建設費(放送設備費は含まない)で1,700億円を見込んでいる。
建物の概要
東館

NHK放送センター東館
西側(裏側)にある衛星放送通信衛星アップリンク設備[12]パラボラアンテナ(2007年)
情報
旧用途オリンピック国際放送センター
階数地上8階
着工1963年4月
竣工1965年9月
所在地同上
座標北緯35度39分53.67秒 東経139度41分45.93秒 / 北緯35.6649083度 東経139.6960917度 / 35.6649083; 139.6960917 (NHK放送センター東館)
備考建物は1964年の東京オリンピック国際放送センターとして使用された。当時の本部はNHK東京放送会館(千代田区)にあった。正式竣工は1965年
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NHK放送センターの中で一番古い、1965年竣工。
西館

NHK放送センター西館

放送センター3館(西館は左側)

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情報
階数地上8階、地下1階
着工1965年11月
竣工1968年5月
所在地同上
座標北緯35度39分53.58秒 東経139度41分50.32秒 / 北緯35.6648833度 東経139.6973111度 / 35.6648833; 139.6973111 (NHK放送センター西館)
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東館竣工後に着工。1968年に2番目の建物として竣工した。
本館(高層棟)

NHK放送センター本館

情報
建築面積185,194 m²
階数地上23階、地下1階
高さ128m[13]
着工1970年4月
竣工1972年10月
所在地同上
備考建物面積は東館、西館との合計。
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NHK放送センターで一番目立つ建物。1972年に竣工。完成後に東京放送会館(旧本部)の機能を移転させた。
NHKホール「NHKホール」を参照
北館

NHK放送センター北館

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情報
建築面積19,126 m²
階数地上3階、地下2階
着工1986年7月
竣工1988年3月
所在地同上
座標北緯35度39分56.39秒 東経139度41分42.86秒 / 北緯35.6656639度 東経139.6952389度 / 35.6656639; 139.6952389 (NHK放送センター北館)
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1988年に竣工した。
スタジオ

放送センター内には総合テレビだけでなく、Eテレやラジオや国際放送にも対応するため、テレビ番組用だけでも25のスタジオを擁しており、テレビ局が保有する数としては日本最大である。
ニュースセンター面積は約300坪。1988年3月25日完成、1989年2月6日運用開始。1999年頃にハイビジョン対応。放送センター北館にはニュースセンターを設け、ラジオとNHKワールドTVを除く、テレビニュースの発信拠点となっている。報道端末5300(ごーさんまるまる)が各フロアやスタジオ近くに備えられ、迅速な原稿制作に対応している。災害等で放送センターが被害に遭い通常番組の放送が不能の場合でも、ニュースセンターは独立して稼働し、同センター内の設備のみで放送が行えるようになっている。地震特番等ではNHK民放を問わず「○○局内の様子」として震源に近い放送局の報道部の様子が放映されることが多い[注 4]が、このニュースセンターの場合は述するセキュリティの都合からか、そうした事態が起こっても内部の詳細が映し出されることはほとんどない[注 5](ウェブサイトで写真がアップされることはある)。こうした場合、代わりに千代田放送会館の映像がよく使われている。東日本大震災の際には、代々木公園西新宿の高層ビル街をロングショットで撮影しているカメラが激しく揺すられる様子が全国に放映された。かつてのNC-A・NC-Bの2つのスタジオ内部は、ひとつのスタジオを間仕切りで分離する格好で取り払うこともできたが、2011年度以降はセットの大型化により、間仕切りは常に取り払われている。NC-Aの入口から入って右側に定時ニュース用のセット、左側にメイク用の簡易化粧台がある[14]。スタジオセットは時期によって小規模リニューアルか、NC-A、Bフロア全体の大規模リニューアルを行うが、リニューアルの2週間前からNC-Bフロアで放送している番組はNC-Aフロアで暫定セットを使って代替使用され、数日前には簡素な仮セットが置かれる。2008年度にはスタジオの面積を最大限活用した奥行き感のあるセットにリニューアルした。このデザインを手がけたデザイナーはNHKデザイン優秀賞を受賞。なお、この時期のみバーチャルセットが設置していなかった。2011年3月28日にスタジオセットの大規模なリニューアルが行われる予定でその前の2月に番組リニューアル告知も制作され、3月14日から約2週間に亘って放送される予定だったが、東日本大震災関連報道があった関係で例年より1か月半遅れの5月中旬に行われ、番組リニューアル告知はお蔵入りとなった。おはよう日本では2011年度からピンク色のセットやカラフルな丸いロゴを使用する予定だったが、1年延期となり、2012年度から一部変更を加えてからの使用開始となった[15]。また、衆議院参議院国政選挙統一地方選挙などの時期にはNC-Bフロアは開票速報本部として使用されるため、NC-Bで放送される番組は前後の数日間はNC-Aフロアで代替使用される。特設ニュースや災害放送はNC-Aから総合テレビ、NHKワールド・プレミアム以外への各チャンネル(テレビ・ラジオとも)でも同時放送を行う[注 6][注 7]。運用開始前にはソウルオリンピックにおいて、総合テレビ・BSの全中継の送出とスタジオ進行で使われたほか、本運用開始に先行して、当時夕方に放送されていた『イブニングネットワーク』では、一部企画コーナーがAフロアから放送されていた。旧ニュースセンター(報道局)は西館及び本館の5階にあり、ニュースセンターのスタジオとしては隣接して「ニューススタジオ」(定時用)「CT-510スタジオ」(「ニュースセンター9時」や「NHKモーニングワイド」などのワイドニュース用)の2つが使われていた(北館稼働前は、報道局のオフィスとこの2つのテレビスタジオを総称して「ニュースセンター」としていた)。


1階 … 番組分室や手話ニュース用のスタジオ(2008年にハイビジョン対応)



NC-Dフロア

Eテレ手話ニュース番組全般(『NHK手話ニュース』『NHK手話ニュース845』『週間手話ニュース』など)で使用。
2階 … 地上波用スタジオ(NC大フロア)や取材センター・編集センター・スポーツ報道分室・映像回線センター
副調整室は一般的な副調整設備として「送出卓」が3式(ABC)あり、番組単位(おはよう日本などの長時間番組や長時間の臨時ニュースでは時間帯単位)でA卓とB卓を適宜切り替えて使用(C卓はCフロアの駆動専用)するが、共通の送出設備として「コントローラー」と呼ばれる機材が5台あり、スーパーやCG、VTRの送出については各項目ごとに電子台本から割り当てられたコントローラーを項目担当の記者やディレクターが制御し、送出する『分散送出』という仕組みが取られている。送出卓では電子台本に沿ったコントローラーの切り替えと送出監視をしながら番組全体の進行を担うほか、コントローラーからの送出が出来ない場合のコントローラーが担う作業を代行することもある。

NC-AフロアおよびNC-Bフロア…総合テレビ向けニューススタジオ。面積260坪(ABフロア合計)
定時のニュース気象情報や『NHKニュース おはよう日本』『NHKニュース7[注 8]ニュースウオッチ9』『サタデーウオッチ9』『サンデースポーツ』などで使用1989年2月の運用開始当初は旧ニュースセンターの運用体制が踏襲され、Aフロアは主に定時ニュースで使用するガラス越しにニュースセンターの様子が見えるオープンスタイルのセットだったが、僅か2か月後にスモークで隠すようになり、1992年度からはセットで完全に塞がれた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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