NHK高校講座
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NHK高校講座
ジャンル
教育番組
放送期間1953年4月 - 現在
放送時間月曜 - 土曜19:30-20:30
※2009年3月30日以降
放送局NHKラジオ第2放送
制作日本放送協会
公式サイト公式サイト
特記事項:
1953年度 - 1962年度『NHK高等学校講座』
1963年度 - 1981年度『通信高校講座』
1982年度 - 1990年度『高等学校講座』
1991年度 - 現在0000『NHK高校講座』
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NHK高校講座
ジャンル教育番組
製作
制作日本放送協会NHK教育テレビ

放送
放送国・地域 日本
公式ウェブサイト

NHK高等学校講座
放送期間1959年1月12日 - 1963年3月31日

通信高校講座
放送期間1963年4月1日 - 1982年4月3日

高等学校講座
放送期間1982年4月5日 - 1990年4月1日

NHK高校講座(1990年度)
放送期間1990年4月2日 - 1991年3月31日

教育セミナー NHK高校講座
放送期間1991年4月1日 - 2003年4月6日

NHK高校講座(2003年度 - 2013年度)
放送期間2003年4月7日 - 2014年3月28日

NHK高校講座(2014年度 - 2022年度)
放送期間2014年4月1日 - 2022年4月1日
放送時間NHK Eテレ(021ch)
月曜 - 金曜14:00-15:00

NHK高校講座(2022年度以降)
放送期間2022年4月4日 -
放送時間NHKEテレ(021ch)
月曜 - 木曜10:00 - 11:00
金曜10:00 - 11:30
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『NHK高校講座』(エヌエイチケイこうこうこうざ)は、NHK教育テレビジョン(NHK Eテレ)およびNHKラジオ第2放送で放送されている高等学校向けの放送講座の番組。
概要

この番組は、全国の通信制高校生の自宅学習に役立つことを目的に、1953年4月にラジオ、1959年1月にはテレビで放送が始まった。そのため当初の題名は「通信高校講座」であり、夜間の放送だった。

1982年度に全日制向け「高等学校の時間」の放送枠が縮小されると「通信高校講座」が「高等学校講座」に改題したうえで昼間の放送を開始。その後、全日制と通信制向けの番組統廃合が進み、2003年度から高等学校向け学校放送枠が「NHK高校講座」に統一された。後述のとおり、2000年からは特に定時制・通信制の生徒が秋季から入学・新学年に入る生徒のいることに配慮して、10月を1年の基点とした「高校講座ライブラリー」が放送されている。

通信制高校生以外の高校生の学習にも役立つよう工夫されており、1年間の視聴を通して高校教育課程の基礎を学ぶことができる。

授業放送であるため、高等学校学習指導要領(視覚障害者・聴覚障害者・肢体不自由者・病弱者向けの特別支援学校高等部も含む。NHK高校講座の各番組に加え、自立活動としてストレッチマン・ゴールドキャラとおたまじゃくし島も併せて放送)に基づいて制作されている。

また、授業の理解を助けるため、NHK学園高校で使う教科書を基にして制作した「高校講座テキスト[1]」がNHK出版から発行されていたが、2009年度から全ての科目で休刊になり、高校用検定教科書や高校講座ホームページの各科目にある「学習メモ」を活用することになっている。

講師は、大学と高校の教師が担当している。

以前はテレビでは「教育セミナー」が冠されていたが、2003年度からこのタイトルで統一している。この「高校講座」にタイトルを統一してからは、テレビでの講義では専門の講師(講義により聞き手のアナウンサーも)だけで進行していたものに、タレント・俳優らが加わりバラエティの要素を絡ませるようになった。また、夏休み期間中等に特集として美術など、通常放送されない科目も取り上げられている。これらもNHK学園高校の授業放送であり、単位取得の対象となっている。

番組は指導要領の改訂・NHK学園使用教科書の変更などにより2?3年のペースで作り変えられている。それ以外にも、冥王星惑星からの除外など、教えている内容に重要な変更が生じた場合は、内容の差し替え・作り変えが行われることがある(地理・歴史科、公民科、理科でよく行われる)。東日本大震災以降に放送された物理科目の放送で原子力発電の仕組みを解説する回では「この番組は震災前に収録されたものである」とのテロップが挿入された。

2008年度制作までの科目では標準画質映像で制作されていた。2009年度以降はハイビジョン放送に切り替わりつつあるものの、本講座の放送中は原則マルチ編成の対象枠とされており、023チャンネルでは「NHK高校講座ライブラリー」として半年遅れの再放送を実施している。ワイド画面ではあるもののハイビジョン画質で放送されることはまれである。ライブラリーが深夜放送であった時分のマルチ放送における023チャンネルではNHKの海外向け番組が放送されていた。

また、アナログ放送においては2010年にレターボックス画面が原則全番組に導入されたが、標準画質で制作された科目は従来通り全画面での放送となっていた。

2011年度以降に制作されたテレビ番組はよりバラエティ色が強くなり有名タレントの出演番組が増えた。それまで講師とタレントが説明役と聞き役を分担し番組進行するスタイルが一般的だったが、2011年以降は番組の進行は芸人やタレントのみで最後に少しだけ講師が登場し番組のまとめをするという形式に変更された。番組によっては講師は全く出演せず番組監修だけの場合もある。番組時間は30分だったものが20分に短縮された。

ラジオ放送では国語表現I、現代社会、コミュニケーション英語II、英語表現Iではゲストである高校生と講師が互いにやりとりをしつつ番組が進行し、その他は講師単独での番組進行となる。国語教科の現代文、古文、漢文は授業で使用する本文をPDFで全文参照することが可能なので教科書なしでも学習が可能である。ラジオの英語教科でも同上。

高校講座の番組はインターネットで視聴可能である。過去にはテレビはWMV、ラジオはWMAでの配信だったが現在はFLVでの配信となっている。スマートフォンタブレットでも配信を視聴できる。テレビ放送の科目の動画は数分単位に分割され全編をまるまる試聴することができない。テレビ放送と比べると画質が著しく劣るので番組内で提示された文字を視認することが困難な場合も多い。過去の番組は「ライブラリー」として数年間提供されている。なお、この様な事情から2020年3月からサービスを開始した常時同時・見逃し番組配信サービスのNHKプラスではサービス開始前に制作した番組については配信権利の問題から同サービスでは配信していない[2]

2021年度までテレビの講座は長らく14時台に放送されていたが、2022年度から10時台から11時台に移動させ、7時台から9時台に放送されている幼稚園・小学校向けの放送枠と連続させる。これに併せる形で、023(マルチ3)で放送されている「アーカイブ」の放送も10時台に変更された。なお、「アーカイブ」の放送は2023年9月(2022年度分)を以って終了となった(後述)。
現行開設講座・放送時間

「テレビ」はEテレ(021チャンネル)、「ラジオ」はラジオ第2。

「種別」は、「一般」が全高校生を対象とした科目、「○○科専攻」は特定の専攻科に在籍する高校生だけを対象とした科目(普通科で行われる場合もある)。

各番組に対応する科目はNHK学園高等学校の募集要項
に基づく目安。学習指導要領改訂等で常に変動するため、入学年次によって対象番組が決まる。

「設定年」は、当該対応科目を学ぶ生徒の初入学年度を示す。例えば、「2022」であれば2022年(令和4年)以降高校に入学した生徒が当該科目を学ぶことを示す。


番組名中の※はNHK独自企画番組で、授業放送としては扱われないことがあるので注意。

一覧にない科目については教育課程に入っていないか、面接・実技授業のみで行われる科目である。協力校における受け入れ態勢により、異なる場合がある。

教科名番組名種別対応する科目名
令和4年度の課程・学習指導要領に基づく設定年媒体放送時間回数
国語言語文化一般・総合言語文化必修2022ラジオ金・土20:10 - 20:3084回
文学国語一般・専門文学国語2022ラジオ月・火19:30 - 19:5084回
論理国語一般・専門論理国語2022ラジオ水・木19:50 - 21:1084回
古典探究一般・専門古典探究2022ラジオ金19:30 - 19:5084回
現代の国語一般・総合現代の国語必修2022テレビ隔週月10:00 - 10:2020回
※ベーシック国語※中学校国語 基礎復習テレビ月10:20 - 10:3040回
地理歴史歴史総合一般・総合歴史総合必修2022テレビ隔週水10:00 - 10:2020回
地理総合一般・総合地理総合2022テレビ隔週水10:00 - 10:2020回
世界史探求一般・専門世界史探求2022テレビ水10:40 - 11:0040回
日本史探求一般・専門日本史探求2022ラジオ水19:30 - 19:5042回
※日本史※「日本史探求」の補完(過去の再放送)テレビ水10:20 - 10:4040回
公民公共一般・総合公共必修2022テレビ隔週月10:00 - 10:2020回
倫理一般・専門倫理1980ラジオ金19:50 - 20:1042回
政治・経済一般・専門政治・経済1963ラジオ土19:50 - 20:1042回
数学数学I一般・総合数学I必修1956テレビ月10:30 - 10:5040回


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