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この項目ではNHKが運営するNHK番組公開ライブラリーについて記述。当記事の掲載の施設と連動したテレビ番組については「NHKアーカイブス」をご覧ください。
神奈川県横浜市にある放送番組センターが運営する放送ライブラリーについては「放送ライブラリー」をご覧ください。
NHKアーカイブス(エヌエイチケイアーカイブス)は、2003年(平成15年)2月1日に日本放送協会(NHK)のテレビ放送開始50周年記念事業として、埼玉県川口市の複合施設「SKIPシティ」内に開設された施設である。 前身は1981年4月1日に開設された「NHK放送番組ライブラリー」[1]。 NHKのテレビ・ラジオ番組等の膨大な量の映像・音声素材を収蔵している[2][3]。政見放送はNHKに著作権がないため収蔵されない[4]。権利関係を巡る不祥事を起こしたラジオ名人寄席の一部放送回も収蔵されない[5]。 1999年に「NHK映像アーカイブセンター」として計画され、NHKが保有している映像・音源などについて、その時代を映し出した様々な記録を後世の代まで広く伝えていこうということで開設された[6]。 埼玉県との共同運営による「番組公開ライブラリー」が併設されている。 60万本以上あるNHK製作のドキュメンタリー、ドラマ、歌番組などの映像・音声素材から、権利関係の処理を済ませた約6000本、および埼玉県が所有する映像素材を、自由に視聴することが可能である。また、人形劇の人形、各種の放送用ビデオテープなど放送に関連した資料の展示が行われている。 サーバーでの番組の同録として前身のMPEG-1での「放送番組オンデマンド」のシステムが開発された[7]。全国のNHK各放送局と光ファイバー専用線によるIPで結ばれており、制作現場がアーカイブスのライブラリーをパーソナルコンピューターの端末で検索・発注し、発注に応じて所蔵する素材テープを施設内の専用機材で再生しながら放送局へ伝送し、受け手側の専用機材が自動的に録画することで、複製テープを作成される流れで、番組制作へ活用できるようになっている。この方法の確立により、素材テープを放送局まで配送する手間と貴重な素材テープの紛失を抑止することが可能になった。 NHKの映像ライブラリーは、日本各地の放送局など52箇所(NHKアーカイブス併設を除く)でも「NHK番組公開ライブラリー」として、オンラインで視聴することができる(こちらの再生素材は、後で開始されたNHKオンデマンドと同じく、動画データ化された素材をサーバで配信している)。
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