NBAドラフト
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NBAドラフト (National Basketball Association Draft) は、北米プロバスケットボールリーグNBAの球団が、アマチュア選手との契約交渉権を獲得するために行う毎年恒例の行事である。レギュラーシーズン終了後の6月の第4木曜日に開催される。目次

1 概要

2 ドラフト選考過程

2.1 ドラフト資格

2.1.1 自動資格

2.1.2 アーリーエントリー


2.2 ドラフトコンバイン

2.3 ドラフトピック


3 ドラフト抽選

3.1 1984年以前

3.2 1985-1989年初期抽選方式

3.3 1990年以降の現抽選方式


4 国際化

5 歴史

6 テレビ放送

7 脚注

8 関連項目

9 外部リンク

概要

現在は、前シーズンに成績の悪かったチームから順番に指名していく方式に加え、1巡目上位4位までは例外を設けNBAプレーオフに進出できなかった14チームによる抽選ロッタリー)で指名順位は確定される。ロッタリーの方法としては、番号をたくさん用意しておき、その番号を成績の悪い順に多く分配し、当たり番号を持ったチームが1巡目の上位4位までは指名権を得ることができる。あとは通常のウェーバー方式順で2巡目まで行われる。指名権のトレードも頻繁に行われるため、同一チームが連続して指名することもある。在米の選手は高校卒業から1年後、海外からエントリーする選手は19歳以上を対象とする。これは近年、高卒選手の指名が相次ぎリーグのレベルが低下しているとコミッショナー(英語版)のデビッド・スターンが危惧したためだと一般的には言われている。大学入学当初から体格に恵まれ、運動能力が高く、NBAの当たりの激しさに早くから対応できる選手、人材難な年のため高順位が期待される選手は、大学を4年間通わず、アーリーエントリーして入団するのが現在の主流になっている。
ドラフト選考過程
ドラフト資格

ドラフト指名を獲得できる選手は、2005年のドラフトまで高校卒業以上としていたが、2005年7月に新労使協定によるルール改定が行われ、ドラフトの行われる暦年(1月から12月)で最低19歳に達する必要があり、アメリカのハイスクール出身者は卒業から最低1年経過していなければ資格を得られない。スポーツ代理人との契約、ドラフト参加宣言、ドラフト不参加には制限があり、ほとんどはNBAよりもむしろNCAAによって規制がなされている。
自動資格

ドラフト時の日時で19歳に達していて、アメリカのハイスクール出身者は卒業から最低1年経過し、かつ下記の基準を満たしていれば、自動的に資格が与えられる。

カレッジの4年次の資格を完了している。

アメリカ合衆国のハイスクールを卒業後、国内の大学に進学しておらず卒業後4年が経過している。

NBAではなくの世界のプロチームで既に契約のもとにプレーした経験がある。NBAに行くために大学を中退する前に契約から開放されている。

アーリーエントリー

前述の自動資格取得ではない選手で、ドラフト資格を得たい選手はドラフト60日前にそれを宣言する必要がある。宣言後に、自身の能力を見せ、ドラフトでの位置付けに関するフィードバック情報を得るために、プレドラフトキャンプや各チームのワークアウトに参加することができる。

NBA団体交渉協約(CBA)はドラフト10日前の最終宣言期日までに何時でもエントリーを取り下げることを認めている。しかしながらNCAAは2009年8月に、5月8日までに取り下げないと大学資格を失うことを決定した。このルールは2010年ドラフトで初めて採用された。2011年、NCAAは更に大学資格保持のための取り下げ期限を前倒しし、4月中の春季大会登録時までとした。現在は、2016年のNCAAのルール改定により、ドラフトコンバイン参加後10日以内ならば取り下げ可能となった。エントリーを宣言した選手は、たとえ指名を受けなくとも、期限までに取り下げなかった場合、大学選手資格を失う。下記の場合でも同様に大学資格を失う。

選手が代理人と契約した場合。

2016年の改正までは、選手が宣言をして、過去のエントリーで取り下げている場合。

NBA団体交渉協約(CBA)は2度までエントリー取り下げを許容しているが、NCAAは大学資格を失わずにドラフトにエントリーできるのは一度のみとしてたが、2016年の改定の新規定では、NBAドラフトへの複数回のエントリー、ドラフトコンバインへの参加、1年に1度NBAチームのトライアウトに参加することも認められるようになった[1]
ドラフトコンバイン

ドラフトに先立ち、5月にリーグ全チームの投票に基づいて60人前後のエントリーが期待されるドラフト候補選手を招待し、各チームのGM、コーチ、スカウトによって、シューティングドリル[2] を始めとした各種オンコートドリルと、身体測定、身体能力測定[3]、健康診断、個別面談が行われる[4][5]。コンバインに招待されなかった、あるいは所属リーグの都合上コンバインに参加できなかった候補選手については、インターナショナルプレーヤーの場合はアディダスユーロキャンプ[6] に、NCAAシニアの選手の場合は、ポーツマス招待トーナメント(PIT)[7] に参加する。2016年のNCAAのルール改定により、これまでエントリーの取り下げは、学生選手契約書にサインする月の期限日前日までにエントリーを取り下げるかどうかを決めなければならなかったのが、ドラフトコンバイン参加後10日以内ならば可能となった[1]

主な測定項目

身長(シューズ無・有)、体重、体脂肪率ウィングスパン、スタンディングリーチ、手のサイズ、垂直跳び(助走無・有)、ベンチプレス、3/4コートスプリント、レーンアジリティ、シャトルラン
ドラフトピック

初期のドラフトでは、チームは対象選手が尽きるまで選んでおり、1960年と1968年には21順まで達した。1974年までに10順に落ち着き、1985年に7順目まで短縮されるまで続いた。NBAの同意に基づき1989年のドラフトから、2順目までに制限された。


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