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北大西洋条約機構
英: North Atlantic Treaty Organization
仏: Organisation du traite de l'Atlantique nord
NATO旗 ロゴ
濃い青が加盟国である。(全32カ国体制)
本部ベルギー ブリュッセル
.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯50度52分34.16秒 東経4度25分19.24秒 / 北緯50.8761556度 東経4.4220111度 / 50.8761556; 4.4220111
目的
集団防衛体制の構築
加盟国間の集団的自衛権の発動
加盟国に対する軍事攻撃の抑止
域外安全保障への協力
兵力
合計:約331万人
国防費総額
約1兆510億米ドル
北大西洋条約機構(きたたいせいようじょうやくきこう)は、北米2か国と欧州30か国[3]の計32か国[4][5][6]からなる北大西洋両岸にまたがる集団防衛機構である[1]。北大西洋同盟(きたたいせいようどうめい)とも呼ばれる。
概説[ソースを編集]
第二次世界大戦後に1949年4月4日にアメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.で調印された北大西洋条約に基づき設立された[7][8]。略称は英語で NATO(ナトー[9]、発音: [?ne?to?] ネイトウ[10][11]、North Atlantic Treaty Organization)、フランス語で OTAN(Organisation du Traite de l'Atlantique Nord)。NATOは集団安全保障のシステムであり、独立した加盟国は第三国(者)による攻撃から互いに防衛することに合意している。冷戦時代、NATOはソビエト連邦や東側諸国などで構成されるワルシャワ条約機構(1955年-1991年)の脅威に対する牽制の役割を果たし、ソ連崩壊後もバルカン半島、中東、南アジア、アフリカで軍事作戦を展開してきた。
NATOの本部はベルギーの首都ブリュッセルにあり、欧州連合軍最高司令部は同国のモンス近郊にある。NATOは東ヨーロッパにNATO即応部隊を配備しており、NATO加盟国の軍隊を合わせると、約350万人の兵士と職員を保有する[12]。2020年時点の軍事費合計は、世界の名目総額の57%以上を占めている[13]。加盟国は、2024年までにGDPの少なくとも2%という目標防衛支出を達成または維持することに合意している[14][15]。
NATOは12か国の設立メンバーで結成され、これまでに8回新メンバーを加え、直近では2023年4月にフィンランドが[16]、2024年3月にスウェーデンが加盟した[3][5]。このほかボスニア・ヘルツェゴビナ、ジョージア、ウクライナを加盟希望国として認めている。
旧ソ連の領土と軍事力の大半を継承したロシア連邦は、NATOの「平和のためのパートナーシップ」プログラムに参加しているNATO加盟国以外の20か国のうちの1か国であるが、一方で旧東欧諸国のNATO加盟を「NATOの東方拡大」と呼んで激しく反発している。